アイル legacy
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■■EIL 40th Anniversary 2023Memorial MagazineLEGACYSkill Mixとは、多職種協働のことで、様々な専門知識を持つ方が集う医療現場において、チーム医療として、その機能を最大限に発揮するため、職種の壁を越えた協働的な活動です。臨床検査技師が検査室外で様々な業務、例えば、採血業務や内視鏡業務、超音波検査士の治療への介入、再生医療分野などで業務に関わることが拡がっています。チーム医療に関する取組みの推進の中で、IMSグループ臨床検査部門においても、近年、臨床検査技師が検査室外で様々な業務に関わることが増加しています。こうした場で臨床検査技師には幅広い知識のみならず、他職種とのかかわりにおけるコミュニケーション能力や患者接遇など、幅広いスキルが必要とされます。IMSグループ臨床検査部門はその一翼を担う存在として、医療の質の向上に貢献していきます。Skill Mix 業務の拡大内視鏡平成12年から業務支援として臨床検査技師が内視鏡スコープの洗浄・消毒支援を行いました。その後内視鏡検査が飛躍的に進歩し、検査・診断する時代から内視鏡治療ができる時代へと変わっていく中で、現在ではグループ内の18施設で臨床検査技師が内視鏡業務に介入し、Skill Mixを実現してチーム医療に欠かせない役割を担っています。内視鏡業務に携わる技師の半数以上が第一種消化器内視鏡技師の認定を受け、各種内視鏡的止血術介助、超音波内視鏡■刺介助、ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)介助、早期癌内視鏡治療介助等で、臨床検査技師が携わるメリットを活かして適正な検体採取や機器管理を行い、医師や看護師と連携して迅速かつ正確な治療補助の一員として業務を遂行しています。術中神経モニタリング運動や感覚(視覚・聴覚・体性感覚など)といった神経機能が手術中に障害されていないかどうかを確認する術中神経モニタリングを臨床検査技師が担当しています。患者様のQOL維持のため、手術後の運動障害や神経症状の悪化を防ぐために行われ、術中の安全の確保と両立させることが重要となっています。エコーガイド下経皮的血管形成術近年、生活習慣病が原因の閉塞性動脈硬化症が増えてきています。下肢の動脈が閉塞してしまった患者様に対してカテーテルによる血管形成術を行う場合に、以前は造影剤を使い、透視装置のみで行ってきましたが、被ばく線量や造影剤の使用量が問題になっていました。エコーを使うことで、被ばく量・造影剤使用量を軽減でき、患者様負担の軽減に貢献しています。IMSグループ臨床検査技師の役割Skill Mix展開

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