なかでも近年力を入れているのがグループ病院・施設への「感染対策支援」です。環境除菌洗浄剤ルビスタ、光触媒空気清浄機などをご提案し多くの病院・施設に導入いただいております。 また記憶に新しいところでは2020年からの新型コロナ流行時には、グループ推奨のプラスチックガウンを選定し在庫の確保等に株式会社アイル再生医療研究センターは主たる事業の臨床検査とは異なる医療支援、特に再生医療の支援に注力して活動しています。日本初AABB(AmericanAssociationofBloodBanks)認証施設となった民間臍帯血バンクを基盤とし、歯髄細胞、骨髄液単核球、自家末梢血幹細胞、リキッドバイオプシーと様々な細胞の保管へと展開しています。 近年の10年間において再生医療の領域は発展が著しく、再生医療等の安全性の確保等に関する法律が2014年に制定されたのち、厚生労働省の厳格な管理のもと、再生医療が医療施設で実際に提供される状況になりました。そのデメカル・ヘルスケア・リサーチセンターは山梨県の峡東地区に開設し、今年で18年目になります。最初の約3年は山梨県技師会の勉強会に参加しても、施設名と顔をなかなか覚えてもらえずにいました。山梨県は施設が少ないため皆顔見知りなのです。その中で疎外感を感じながらも初代技師長が地道に参加し続け、まずは峡東地区で覚えてもらい、その後私が引き継ぎ他の地区でもやっと覚えてもらえた頃に、コロナ禍になってしまいました。また一からになったとしても、初代技師長の意思を引き継ぎ、地道に参加し続け地域に根付いた施設にして努めてまいりました。しかし流行ピーク時にはサージカルマスクやニトリルグローブなどの欠品により、ご注文いただいた商品を納品できずにご迷惑をおかけすることもございました。これを反省点とし、商材の確保、在庫を強化し病院・施設からのニーズに適切に応えられる体制を構築してまいります。40周年を迎えた本年、環境衛生事業部としては初の営業所を横浜に開設いたしました。今後は千葉、埼玉など様々な地域でも営業所を開設し今まで以上にグループ病院・施設に貢献できる組織を目指します。間、当施設にて処理・保管された細胞を実際に活用することを見据え、国内では医療機関以外では約70施設しか認められていない厚生労働省の特定細胞加工物製造許可を取得し、培養作業者は日本再生医療学会が認定する臨床培養士・上級臨床培養士の資格を取得しました。また2023年2月には、参画を準備している臨床研究が特定認定再生医療等委員会に承認され、1年後を目途に当施設で処理した細胞が実際に患者様に移植される予定となっています。今後も、多様な要望に応えられるよう準備を整え、医療施設に当施設を有効活用して頂きたいと思います。行きたいと思います。当施設は、デメカル(自宅でできる検査)キットで採取した専用の登録衛生検査所です。現在は主に生命保険会社加入時審査や企業健保組合の健診、クリニック等の自由診療に利用して頂いております。開設当初とは使用用途も変わり、今後も変化し続けると思いますし、変化し続ける事が必要だと思います。これからも柔軟に対応できる体制を作り、引き続き委託元と協力し、地道にデメカルキットを取り巻くサービス全体を盛り上げていきます。 再生医療研究センターリサーチセンター 技師長■■EIL 40th Anniversary 2023Memorial MagazineNEXTKAJIKI MIYUKIこれまでもこれからも病院・施設からのニーズに応えられる体制づくり環境衛生事業部は、IMSグループの環境衛生支援(厨房衛生検査、作業環境測定、水質検査等)、感染対策支援、医療品・衛生材料の販売、糖尿病療養支援など多岐にわたる事業を展開しています。再生医療・細胞治療の提供を支援する■■■■■SHIMURA AKEMI株式会社アイル 環境衛生事業部■■■■■SAITO KOICHI株式会社アイル■■■■■■デメカル・ヘルスケア・アイル部門長インタビュー〜先進医療ニーズに応える検査体制〜
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