アイル next
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■EIL 40th Anniversary 2023Memorial Magazine NEXTていくなら、今まで以上に専門知識を磨かなければなりませんね。地域住民の健康管理と予防医療のサポートを加藤 私は集中治療が専門ですから、多職種を連れてICUを巡回します。そこに臨床検査技師が参画してくれれば、とても助かります。検査の話をすることがすごく多いからです。それに活躍の場は院内だけではありません。遠隔医療・在宅医療でも、技師の知識と技術は求められています。山﨑住み慣れた地域で安心して暮らしていただくため、ご自宅にはさまざまな機器や通信設備が導入されています。ただトラブルなどがあれば、一般の方の手には負えません。日頃のメンテナンスや数値管理、アドバイスなどに技師の方が出向いてくれれば、とても心強いと思います。大橋スマホやスマートウォッチなど簡便なウェアラブルデバイスが急速に進化。血糖値や血圧、コレステロールはすぐ測れますし、自動インスリンポンプともリンクできる。心電図機能もありますし、生活習慣病などの予防医療にも活用可能な時代です。誰もがその恩恵を得られるよう、技師は地域医療の支援者とならなくては。遠藤AI搭載の検査機器が小型化すれば、自宅や介護施設などに出向き本格的な検査ができます。伊勢地域に入っていくと、食事や運動など生活面のアドバイスも幅広く求められるはず。多職種と連携するタスクシェアの時代です。山﨑 オズボーン博士によれば、AIが席■する時代に生き残るのは、創造力を必要とする仕事、複数の専門領域を統合する仕事、人と人の調和を求められる仕事の3タイプ。皆さんの語ってくれた未来像は、多くがこれに該当する。希望を持ってよいと思います。加藤 私の大好きな言葉があります。The best wayto predict the future is to create it.(未来を予測する最良の方法は、未来を創ることだ)。第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーンの名言です。AIはあくまで私たちの生活をよくするためのツール。どう使うか、どう活用して未来を切り拓くかは、私たち自身にかかっています。臨床検査技師として、医療従事者として、どんな社会貢献ができるのか?ともにIMSグループの未来マップを創っていきましょう。山﨑 本日はありがとうございました。

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