2022年 おしごとbook
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統合失調症やうつ病などの症状が重くなった方などが入院します。■認知症治療病棟認知症が進行して周辺症状(BPSD)がある方が入院します。■ストレスケア病棟ストレスが強くなり休養が必要な方などが入院します。■精神科療養病棟長期療養を必要とし、ゆっくり社会復帰を目指す方が入院します。■外来:精神科デイケア生活リズムを作り、安定した生活、社会復帰や就労を目指します。■外来:精神科訪問看護退院後などの不安の多い時に、服薬管理や生活上の相談に応じたりします。※退院前訪問指導とは精神保健福祉士、看護師、リハビリスタッフ等が地域生活へ向けてご自宅へ訪問し実際の生活環境での不安についての支援や施設見学や役所等へ同行し各種社会資源利用手続き等を一緒に行います。11|精神科病院の機能精神科のソーシャルワーカーは、通院中・入院中の患者様のサポートをしています。機能は下記のように分かれており、年齢層は若年者~高齢者、疾患も躁うつ病、統合失調症、認知症と幅広く、病棟機能も多種多様となります。また、地域で生活している方の支援を行うデイケアや訪問看護もあります。精神保健福祉法に基づき精神保健福祉士としての支援が求められます。■精神科急性期治療病棟|精神科病棟での精神保健福祉士の役割は入院相談支援地域の医療機関、本人、家族等から入院相談を受けます。入院加療を必要とする方がスムーズに入院出来るよう、情報収集を行い院内調整していきます。また、本人、家族に少しでも安心して入院して頂けるよう、病棟の見学等を通して丁寧に説明をしていきます。退院支援(退院後生活環境相談員)入院当初は、症状改善が主でご本人も色々な事を考えることができない状況が多くあります。しかし、症状が改善傾向に向かうにつれ、自身の事、家族の事、今後の生活について考えることができるようになります。それと同時に今後について不安を感じる方もいらっしゃいます。精神保健福祉士は、ご本人、家族の不安を伺い、思いに寄り添います。そして今後の生活を入院前よりも少しでも安心して送ることが出来るよう、社会資源等の紹介、利用調整や関係機関と連携し、必要であれば退院前訪問指導を行います。また、医療保護入院者には退院後生活環境相談員を選任することが決められており、より丁寧に退院促進、地域移行へ向けて支援をすることが求められています。グループワーク作業療法や精神科デイケアの他に入院中や通院中の治療プログラムとして集団精神療法があります。他職種と協力して行うので精神保健福祉士はその専門性を活かした視点でチーム医療の一員としての役割を担っています。ある病院では、生活サポート教室という集団精神療法のグループで、医師、看護師、作業療法士と連携し、『統合失調症』『不眠』『うつ病』『社会資源』について疾病理解の促進や、社会資源等の紹介をしています。その中での、ご本人の様子や話も参考にしながら、関わり方、支援計画を考えています。

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