【新松戸】病院年報2024
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最新のエビデンスに基づき医師・薬剤師・看護師・検査技師・管理栄養士・ソーシャルワーカーなど多職種連携の下、消化器がんに対する薬物療法(化学療法)を実施しております。切除不能進行がんや再発がんに対する薬物治療のみならず、術前化学療法や術後補助化学療法、免疫チェックポイント阻害薬による治療など、消化器・肝臓内科医と消化器外科医の情報共有により、各種がんの標準治療を提供しております。また、近隣のがんゲノム医療認定施設とも連携し、がん遺伝子パネル検査(包括的がんゲノムプロファイリング検査)の実施も推進しております。治療と仕事の両立支援に配慮し、外来化学療法室(10床)にての通院治療が主となりますが、ご希望される場合は、短期間での入院治療も調整可能です。 私たちは病気を治そうと、日々診療に当たっています。しかし病気によっては治癒が見込めない状態となることがあります。治癒が望めないからと言って治療がないわけではありません。緩和治療は、病気を持っていてもできるだけ困らないようにする、辛くなく過ごせるようにするための治療です。 例えば、胃や腸が詰まって食事が取れなくなったり、痛みや吐き気などに悩まされたりしたときは、食べ物の通り道を作ることでこのような不快な症状から解放されることがあります。 緩和治療では病気の広がり、全身状態、今後の見通しはもとより本人、家族がどのようなことを大切にしていて、将来どのように過ごすことを望んでいるかで提案する治療の内容が変わってきます。 そのため緩和治療では時間をかけて相談を行い、本人やご家族が安心して辛くなく過ごすことを目指しています。 がん化学療法 緩和ケア治療 SHINMATSUDO CHUO GENERAL HOSPITAL ANNUAL REPORT 2024 15

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