当院は2016年4月より心臓血管外科を開設しました。それに伴い心臓血管外科、循環器内科が一体となった『心臓血管センター』を開設し、内科・外科の枠を超えたすべての心臓血管疾患に対応しています。また、当院は三学会構成心臓血管外科専門医認定機構基幹施設として認定されています。 当科では心臓血管外科全般の診療活動を行い、冠動脈疾患、心臓弁膜症、胸部大動脈瘤、腹部大動脈瘤、末梢血管疾患、静脈疾患を含む心臓血管外科疾患全般に対応可能です。 冠動脈バイパス手術は比較的心機能の良い症例には人工心肺を使用しないオフポンプバイパスを主に採用し、低心機能の症例には侵襲度を考慮しオンポンプで行うことを優先しています。心臓弁膜症に対しては可能な限り自己弁を温存する形で弁形成術を積極的に行っています。また、胸部大動脈瘤、腹部大動脈瘤は従来の開胸、開腹手術に加えて適応を検討した上でステントグラフト治療にも積極的に取り組んでいます。現在の医療はエビデンスに基づいて行われています。心臓血管外科は比較的新しい科学領域ですが、本邦で最初にデータベース構築がなされました。これまで累積された大容量データの結果として本邦心臓血管外科は世界にあっても良好な治療成績であることがわかっています。しかしより良い医療のために改善点を見つけ、一層患者さんが安心して医療が受けられるように日々邁進しています。当院では一人一人の患者さんに最適な治療法をチームとして一緒に考え、切れ目のない継続的な医療を目指しています。また、心臓血管外科専用ホットラインが導入されており、24時間緊急対応が可能です。 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈解離 静脈・リンパ管疾患 48 狭心症、慢性虚血性心疾患 閉塞性動脈疾患 30 64 弁膜症（連合弁膜症を含む。） 8 破裂性大動脈瘤 52 53 41 44 45 61 56 42 38 33 20 10 心臓血管センター 心臓血管外科 診療内容 診療実績 手術件数 主な手術（2023年度） 2021年度 虚血性心疾患 弁膜症 胸部大動脈 その他の開心術 腹部大動脈 末梢神経（下肢静脈瘤以外） 下肢静脈瘤 シャント関連 その他 2022年度 361 415 手術分類 2023年度 385 22 竹内 功（心臓血管外科部長） 小松 卓也 件数 医師 医師 主な入院症例（2023年度）※診断群分類6桁 10症例以上を記載 症例名 件数 SHINMATSUDO CHUO GENERAL HOSPITAL ANNUAL REPORT 2024
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