秋から冬に旬を迎える「鮭」。
農林水産省によれば日本人が最も食べるお魚No.1だとか。
MSグループ栄養科ではクセのない味わいを生かし、和風パスタとマリネを考案。彩りにも工夫を凝らして食欲をそそります
秋鮭とイクラ、キノコで秋を満喫する和風パスタ。バターソースには、市販の「めんつゆ」を活用したので手軽&失敗知らず。
食物繊維豊富なキノコは腹持ちがよく、パスタ=糖質の量を抑えることができました。
鮭を5等分に切り、塩・コショウ(分量外)で下味をつけ小麦粉(分量外)をまぶしておく
パスタを硬めに茹でる。茹で汁はとっておく
フライパンにパスタの茹で汁50g、バター、塩、めんつゆを加え、乳化するまで弱火で加熱しソースを作る
器に盛り、イクラとスプラウト、スダチを添え
イムス富士見総合病院
栄養科 管理栄養士
種市 菜津美
学生の時、入院中に栄養の話を聞いて食事が楽しみになり、元気で退院できました。それがきっかけで管理栄養士になりました。今、担当病棟を持ち、食事の面から患者さまを元気にしたいという思いを持って取り組んでいます。パスタは、出汁の旨味と醤油の風味が食欲をそそる「めんつゆ」をソースのベースに採用。鮭とイクラのオレンジにスプラウトの緑を効かせ、見た目も大満足!
色とりどりの野菜を全部“生”のまま輪切りにスライスしたマリネは、瑞々しい歯ごたえが魅力。鮭のタンパク質にプラスしてビタミンとミネラルをしっかり摂取できます。
鮭
9〜12月、故郷の川で産卵するため遠い北太平洋から東北・北海道沿岸に戻ってくる旬の「秋鮭」。日本で捕獲される鮭のほとんどを占め「白鮭」とも呼ばれます。消化・吸収のよいタンパクに富み、脂もほどよくのって滋味豊か。特に脂肪はDHAとEPAというオメガ3系の不飽和脂肪酸に分類され、前者は脳の神経細胞の発達を助ける、後者は余分なコレステロールを低減するとの報告が。またオレンジ色はアスタキサンチンという抗酸化物質。細胞に溜まる毒素・活性酸素の除去を促し、アンチエイジング効果が期待できるそうです。
野菜は生のまま、薄く輪切りにスライスする
フライパンにオリーブオイルを引いて熱し、③の鮭の皮目を下にして並べ入れ、弱火で火が通るまで焼く
器に盛りつけ、ディルとスライスしたオリーブをトッピングする
イムス富士見総合病院
栄養科 主任 管理栄養士 杉田 茜
上選手だった中学時代、栄養士のOGに食事のアドバイスを受けたら、筋力アップと疲労回復に◎。私も栄養学で役に立ちたいと思いました。当院は急性期・回復期リハビリ・小児と各病棟に応じた食事を用意するので勉強になります。鮭のマリネは、スライスした生野菜でビタミンとミネラルを補ったのがポイント。ビーツはこれからが旬の野菜です。