VOICE

医師の声

医員土方利之

院長/麻酔科主任部長新見 能成

麻酔科診療部長赤嶺 斉

Q1 麻酔科の魅力とは?

新見 : 麻酔科にとって一番重要なことは外科から信用されること。板橋中央総合病院の麻酔科は、外科との信頼関係のもとにチャレンジングな症例に取り組んでいける環境や雰囲気があるというところが魅力ではないでしょうか。急性期病院として、病院が進化していくためのエンジンとなる働きをする麻酔科でありたいと考えています。

赤嶺 : 局員の個性と実力をできるだけ最大限に発揮しつつ、みんなが同じ方向に向かって問題解決していくという雰囲気がありますよね。基本的にみんな前向きで、お互いのことを思いやって取り組んでいるところがうちの魅力かなと思います。この病院に入った時に新見先生に言われたのが「外科から信頼を得られるような麻酔科になれ」ということ。そういう麻酔科を目指していますし、後輩にもそうなってほしいなと思いながら日々取り組んでいます。

土方 : 魅力は人ですかね。みんなそれぞれ尊敬できるところを持っていて、色んな分野で力を発揮している人が集まり、ひとつの大きな家族のようなものを作っていると思っています。僕はもともと救急をやりたくてこの病院に入ったのですが、麻酔科に所属していながら救急を多く担当させてもらっています。やっぱりその環境が実現しているのは、周囲の理解があってこそ。すごく感謝していますし、理解してくれる人たちがいるというところがうちの魅力なんじゃないかなと思います。

赤嶺:みんな責任感を各自しっかり持っているので、その分アットホームな雰囲気で、とにかく自由ですよね。

Q2 研修制度の特徴は?

新見 : 研修医は専門病院をローテーションすることで、小児麻酔、三次救急、心臓手術麻酔を一定期間、集中して研修することができます。もちろん、すべての研修医がこの研修プログラムを平等に受けることが可能です。もうひとつは、医師としてのプライマリケアの基本的能力を維持するために、週1日はERで勤務しています。他の科とのコミュニケーションが取れますし、集中室だけでずっと働いていると一般的なプライマリケアのことが分からなくなりますから。

赤嶺 : ひとりの研修医が一人前の麻酔科になるために、勤務先の病院ではできないことを関連病院に行って研修するのですが、大きな病院になると連携施設も数多く、人によって経験できることにばらつきが出てしまう。専門医を育てるために、みんながローテーションして同じ病院を回り、同じ経験をして一人前になっていくのがこのプログラムの大きな特徴です。麻酔学会主催で研修のプログラムが始まったのが3年前くらいですが、うちは9年前に作った研修制度が、そのままプログラムとして認められました。

土方 : 全員が同じ場所で研修してきているというのがすごくいいですよね。病院によっては医局の人事に左右されてしまうこともあるようですが、うちは研修先と期間があらかじめ決まっているので、入った段階で数年先まで予想がつく。望んで研修しに行きたいという病院ばかりなので、それも特徴のひとつなんじゃないかな。みんな研修先の病院に行くことを楽しみにしています。年次とともに研修先が変わるので、昨年の自分と比べて成長できたかどうかが具体的に実感できるところも、うちの研修制度のいいところかなと思います。

赤嶺:最初に研修医を受け入れた頃は専門医が2~3人で研修医が4~5人。それから9年が経って、現在の麻酔科は13人になりました。これまで9人近くの専門医が誕生し、専門医の合格率も100%。以前と比較して、より後期研修医を受け入れやすくなってきたということですね。

Q3 毎朝行っている勉強会とは?

新見 : 毎朝30分かけて症例の検討をしています。学術的な刺激が勉強するきっかけになりますし、意見交換することで標準化が図れますから。勉強会で話し合ったことが、ここの力になると思います。やはり「継続は力」ですね。

赤嶺 : 最初は話していることがわからなくても、「継続は力」とはまさにその通りで、何年か積み重ねていくとだんだん自然に自分のものになっていきます。あとは最新の論文を紹介する抄読会というのもあるんですが、自分で仕入れた情報だけでなく、他の人が読んで面白かったものを教えてもらえるので、意見交換も含めて有意義な場になっています。

土方 : うちの勉強会の特徴は、麻酔だけに限らず内容が幅広いところ。「麻酔科の勉強会なのにこんなこともやるの?!」という内容のこともあり、本当に面白いですよ。あとは病院に来てすぐにオペ室に直行するのではなくて、毎朝一度はみんなで集まって顔を合わせるのがチームワークに役立っているんじゃないかと思っています。

赤嶺:麻酔って個人技に見えるけど実はチームワークが必要なんですね。仕事の量を自分でコントロールできない麻酔科は、外科が出してきた手術にチームで対応しなければならない。そういう意味でチームワークが一番大切な科だし、そのために勉強会が役に立っているんじゃないでしょうか。

Q4 理想とする麻酔科医とは?

新見 : 麻酔科医にとって、一番の顧客は外科医。「各人がオペ室で自分の店を出していると思え」といつも言っています。外科が覚悟を決めて手術をやるのなら、こちらも覚悟を決めて徹底的に付き合う。外科に信頼され、声がかかる麻酔科医になるために、大切なのはそこじゃないですかね。外科が手術をやりたいと言った時に、麻酔科が「できません」と言っているようでは信頼関係が作れません。常に協力するということが一番重要じゃないかなと思いますね。

赤嶺 : 他の病院だと麻酔科が断って手術ができないというケースがあるんです。難しいことを外科が相談に来た時に、杓子定規にデータだけで判断してしまうんですね。でもうちの場合は、必ず一度考えるんです。患者さんによってデータはすべて違うので、一概に「このデータが出ているからダメ」という考え方ではなくて、総合的に見てどう判断するのかをいつも実践しています。その際には外科を交えたり、他の内科系に相談したりしながら結果を出してきたので、基本的に手術を受けることがほとんど。外科が出してきた症例を簡単には断りません。

土方 : あとは手術中は助手の一人として、術者がやりやすいように協力する姿勢でしょうか。外科は見てわかると思うんですよね。常にコミュニケーションを取りながら、外科がやりやすくするというのが麻酔科の仕事。そんなふうに定義するということが重要だと思うんです。

赤嶺 : コミュニケーションを取ることが一番信頼を生みますよね。こっちもきちんと勉強して、相手が何を求めているのかを理解するというのがすごく大事かなと思っています。

Q5 求める人物像とは?

麻酔がかけられるようになればいい”ではない人

オペ室で麻酔科だけやっていたいという人は、うちには向いていないかもしれません。麻酔科医として幅広く活動したいという人にはお勧めの職場ですし、私たちもそういう人を求めています。

何事にも全力で取り組める人

麻酔だけを全力でするのではなくて、自分に与えられた役割に対してどのような成果を出せるのかを、常に前向きに考えられる人。何事にも全力で、ベストを尽くそうとする人であれば、どなたでも来ていただきたいと思っています。

人が好きな人

うちの魅力は個人にあると思うので、チームワークが取れて、お互いのことを好きになれる人。あとはやっぱり働くのが好きな人がいいです。麻酔科は本当に家族みたいなので、人が好きで、チームワークが取れて、やる気のある人に来てもらいたいですね。