院内情報誌「ぷらなす」2023年4月発行(Vol.33)
2/4

江田記念病院で長らく稼働してきた認知症治療病棟を、2022年12月より障害者病棟へ病床機能の変更をさせていただくこととなりました。地域の皆様におかれましては、ご迷惑をおかけすることとなったとともに、長い間認知症治療病棟をご利用いただけたことに、深く感謝申し上げます。新しく開棟した障害者病棟では、パーキンソン病などの神経難病や肢体不自由の方などに入院いただいています。入院対象は、当院で入院実績のある特殊疾患病棟の患者さん達とほぼ同じであり、病気の経過に理解あるスタッフが支援していくこととなるのは当院の強みです。薬物療法については、内科主治医が院内の脳神経内科医と連携をとりつつ、より個別のニーズに対応できるよう努めています。またかつて運営してきた認知症治療病棟や現在稼働中の精神科急性期治療病棟では、パーキンソン病と同類疾患で多彩な精神症状を示すレビー小体型認知症にも対応してきており、障害者病棟でもパーキンソン病でよくみられる認知障害や精神症状に精神科医が対応可能な体制をとっています。さらに、昨年度に医療機能評価機構の認定更新を受ける際に、病院全体で強化した臨床倫理問題へ対応可能な体制を、この障害者病棟でも維持しています。具体的には、人生の最終段階における医療やケアのあり方、水分や栄養をどうするのかについてなど様々な倫理問題について、患者さん本人を中心として、医療者やご家族をも巻き込んで、繰り返し話し合うことで解決していく試みを継続しています。また回復期リハビリテーション病棟を持つ当院の退院支援の経験を生かしつつ、難病リハビリへの取り組みも始めているところです。認知症の入院病棟はなくなりましたが、精神科外来対応や急性期に限定した一時的入院は可能です。引き続き、地域の皆様のニーズを考えつつ、当院で可能な医療の実践に努めていく所存です。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。昨年9月下旬に病院機能評価を受け、三度目の認定病院となりました。病院機能評価とは、機能の改善や向上を図り、質の高い医療を提供することができるよう、診療プロセスのみならず人事や労務管理、組織体制や医療安全体制のあり方などを、第三者機関が総合的に評価するものです。認定を受けた病院は、これら一定以上の水準に達していることが評価されたことになります。審査を受けるにあたり、患者様へのサービスや院内のシステムなどさまざまな見直しや改善に取り組んでまいりました。今後も、安全・安心な医療をチームで実現すべく、さらなる医療の質向上につながるよう日々努力を重ねていく所存です。平素より当院の感染防止対策にご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。新型コロナウイルス感染症の流行から、感染防止対策を行うため、以前より禁止としておりました入院患者様との対面式面会につきまして、昨年末より制限付きで再開しております。なお、当面会は完全予約制でございます。お電話にて予約を承っておりますので、ご希望の方はお申し込みの上ご面会ください。今後も県内及び院内の動向により対応を変更する場合がございます。引き続きご理解とご協力をお願いいたします。院長伊澤寛志2対面式面会を再開しました!病院長よりご挨拶病院の質改善に向けた取り組み~病院機能評価受審~

元のページ  ../index.html#2

このブックを見る