annual_report_2024
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※1※1  「回復期リハビリテーション病棟協会機関誌 2025年4月号」※2 トヨタニュースリリースhttps://global.toyota/jp/newsroom/corporate/30609537.html ※2事務長 令和6年11月21日付けでイムス板橋リハビリテーション病院(以下、板リハ)の事務長職に着任いたしました。私自身初めての事務長職を仰せつかりました。病院・介護施設向けセットリース会社、人材派遣会社の医療事業部で営業職を経験し、IMSグループに入職して15年目となります。入職後は、埼玉みさと総合リハビリテーション病院、春日部中央総合病院、新松戸中央総合病院、板橋中央総合病院を経て板リハで5施設目です。これまで医事課・総務課を経験し、医事請求業務から施設基準、物品管理、労務管理、リクルートまで多くのことを経験できたことが事務長職としての私の強みです。事務長職としての経験は短いですが、渋谷院長先生をはじめとする様々な方からのご支援、ご指導ご鞭撻のおかげで多くのことを学ばせていただいております。心より感謝申し上げます。 板リハに来て感じたことは、私自身初めて勤務した病院が回復期リハビリテーション病院(以下、回復期病院)でしたので、どこか懐かしさを感じました。その後の異動からは長く急性期病院で忙しい毎日を過ごしてきたため、この板リハの職員同士の一体感や患者さんとの近い距離感に居心地の良さを感じております。すべての職種が「ワン・板リハ」で一丸となって患者さんのために同じ方向を向いて日々の業務に当たっているのが板リハの良いところです。患者さんのために働く職員の皆さんを支えられる事務長になりたいと考えています。 さて令和6年度は、6月の診療報酬改定により回復期リハビリテーション病棟入院料については体制強化加算の廃止、運動器リハの一日6単位の上限設定の影響により医業収益では大きな打撃を受けました。しかしながらコロナ後に稼働が少しずつ回復してきており令和6年度ベッド稼働率は99.1%と目標の99.3%には届きませんでしたが、前年比で△1.0%改善しており改定の影響を僅かながら抑えることはできました。回復期病院全体で見てもベッド稼働は改善傾向です。しかし新規患者数が増えているというよりは、脳血管疾患患者の入院長期化により延入院日数が伸びたことによるものであり、運動器疾患患者は入院短期化傾向にあります。回復期病院全体でも脳血管疾患患者割合が高まっています。当院も令和7年度に脳血管疾患疾患患者の獲得競争がより一層激化していきます。そうした中で当院の強みを出していくこと、そしてそれを近隣病院、地域へアピールしていくことが令和7年度のやるべきことと考えています。 当院は令和6年2月にトヨタが開発したリハビリ支援ロボット「ウェルウォーク WW-2000(以下、ウェルウォーク)」を導入いたしました。メーカー発表によると、板リハは東京都では8番目の導入です。ウェルウォークは、特に脳卒中などによる下肢麻痺の患者向けに設計されており、歩行の練習をサポートする機能を備えています。患者さんの運動学習を促進するために、アシスト機能やフィードバック機能を搭載し、歩行の改善を支援します。異常歩行の分析機能を備えており、歩行の改善に向けた調整を提案することが可能な機器です。リハビリテーションの質を上げていくために、リハビリスタッフのスキルを向上させるとともに、最新機器も取り入れ患者さんにご満足していただける質の高いリハビリテーションを引き続き目指していきます。 令和6年度の診療報酬改定により急性期病院の平均在院日数が引き下げられました。それにより回復期病院もこれまで以上に重症度の高い患者さんを受け入れることになります。急性期病院からの患者さんの流れが速くなることで、当院も平均在院日数を短縮していかなければ多くの患者さんを受け入れることはできません。平均在院日数を短縮していくためには、当院附属の通所リハビリテーション、訪問リハビリテーションへのシームレスな移行が求められます。回復期病院は、今後85歳以上の増加や人口減少がさらに進む2040年に向けて「高齢者等の急性期患者への医療提供機能」を追加し、「包括期機能」として位置づけられ、大きな転換期を迎えます。東京都の回復期病床は不足傾向であり、今後の急性期から回復期への病床機能変更の増加により回復期病院の競争も今以上に激化していきます。 当院は令和7年4月1日にリハビリテーション専門医・指導医である大野綾新院長が就任いたします。リハビリテーション専門の医師が院長職に就くのはIMSグループ内でも初めてのことです。これからの変革期を大野新院長とともにリハビリ専門病院としての強みを生かして生き抜いていきたいと考えております。 令和7年3月31日IMS Itabashi Rehabilitation Hospital5事務長ご挨拶長瀬 昌恭Nagase Masataka

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