リハ室や病棟での練習はもちろん有意義です。しかし、最終的には社会の場で生活しなくてはなりません。アスファルトの抵抗や傾斜、雑踏の中をいかに歩くか?現場でないと体験できません。当院では積極的に屋外などの実場面での歩行の練習を推奨しております。社会に復帰するためには時には公共交通機関も利用します。高次脳機能障害を抱えながら外出するためには、切符の買い方がわからない、改札の通り方がわからない、などの問題はよくあることです。その為には実際の環境下で行うことが必要です。真のノーマライゼーションとは入院中から退院後の生活を当たり前のように想定して行うことだと思う。病院の中だけで歩く能力は養われるだろうか?交通機関を利用した練習の必要性
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