★改定済み★PDF+パンフレット+2022年Ver.(リハ科)+(2)
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回復期病院では残された身体機能の改善を最大限に図ること、そしてそれを患者様一人一人の生き方・地域生活・社会参加に結びつけることが重要になります。そのために当院では、最新の知識や技術を駆使し、退院後の生活に直結する身体機能改善に努めるとともに、屋外歩行や公共交通機関利用練習など、社会生活に適応するための介入も積極的に行っています。また、当院は回復期リハビリテーション病院としては数少ない心臓リハビリテーションを実施している施設です。心臓リハビリテーション指導士や3学会合同呼吸療法認定士など内部障害の専門資格を有しているスタッフも多数在籍しており、内部障害のリハビリテーションも学べる回復期病院です。新人教育システムは触診や力学・運動学の基礎と臨床応用、運動制御と運動学習、ICFの考え方、家屋調査や福祉用具の選定方法といった科学的根拠に基づく知識・技術に関する幅広い勉強会を設けています。中堅以降は専門分野や配属チームの勉強会や症例発表を中心に参加し、自己研鑽に励んでいます。また、大学の教員が当院に来院して臨床教育に携わる非常勤制度があり、臨床・研究を指導もらっています。CI療法我々は退院後の患者様のより良い生活・人生に向け、作業療法の専門性である「作業」(仕事・生産活動、日常生活活動、余暇活動)を通して、退院後にその方が行いたい・行う必要がある・行うことを周囲から期待されている作業の獲得を支援しています。そのため、患者様・御家族の作業遂行上のニーズに沿って、オーダーメイドの作業療法が展開できるよう、面接から作業療法をスタートします。当院では、部門を挙げて、Top down approachを推奨しており、作業を大切にする支援を行っています。例えば、面接により主婦役割の再獲得を希望した患者様は、料理・買い物等を実践し、作業を通して問題点を明確化して、OTRと患者様が2人3脚で作業の再獲得に向かいます。外来コンテンツとしては「就労支援・自動車運転支援・CI療法」があり、退院後も社会参加の幅を拡げられるよう、フォローアップ体制を整えています。私たちは「作業にこだわった実践」と「生活に繋がる作業で結果を出せる部門」を共に創り上げてくれる仲間をお待ちしています。就労支援運転支援生活と科学の融合幅広い知識と専門性を有した理学療法士の育成トップダウンアプローチ作業の可能化を支援する専門職理学療法士作業療法士

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