症例は一例ですお気軽にご相談ください地域医療連携室診療日火〜金8:30am〜11:30TELFAX022-268-3172022-268-3322対応時間結石から腫瘍まで幅広く対応血尿尿路感染水腎症前立腺がん膀胱がん尿道狭窄症尿管狭窄症前立腺肥大症腎後性腎不全尿閉、排尿障害過活動膀胱亀頭包皮炎平日土曜日8:30〜17:308:30〜12:307 第27回宮城県理学療法学術大会にて、「経管栄養時の姿勢崩れにより誤嚥性肺炎を呈した症例ー再発防止のためのポジショニングー」という演題で症例発表し、学会より新人賞をいただきました。一緒に取り組んでくださった先輩方、またご指導いただいた鈴木院長をはじめとする院内の皆さまには、感謝の気持ちでいっぱいです。 本症例は、施設退院方向で話が進んでいたものの、誤嚥性肺炎を発症し、車イスへ乗り移るのが困難となってしまった、『アテローム血栓性脳■塞』により、右片麻痺のある70歳代後半女性です。退院の実現に向けて、再び車イスに乗れるようなるために、今後の誤嚥性肺炎の再発を防止していく必要がありました。そこで今回、理学療法士として誤嚥性肺炎の原因が ”経管栄養時のベッド上での姿勢崩れ”であるのではないかと考え、ベッド上で良姿勢を継続させるためのポジショニング(姿勢)に着目し、他職種への共有を中心とした介入を行うことにしました。 職種間でもポジショニングには差があり、① G-UP(ベッドの頭部側を上げること)前の、上部への移動が不十分であること。② 姿勢を支えるための枕の位置が不十分であること。大きくこの2点があげられ、これらにより骨盤後傾経管栄養時の姿勢崩れにより誤嚥性肺炎を呈した症例ー再発防止のためのポジショニングーグループ病院であるイムス明理会仙台総合病院で4月より泌尿器科が診療を開始しました!amがより助長され、さらに自身で姿勢を修正することが困難なため、正しい姿勢がとれていなかったと考えられます。 G-UPにより身体がベッドの下方にずり落ちた場合、胃の入口と出口を結ぶラインが平らになり、胃の内容物が停滞することがあり、粘度の低い流動物が食道へ逆流し誤嚥するとの文献もあります。また日本静脈結腸学会のガイドライン(2013)によると、胃食道逆流のハイリスク患者さまには防止のため、経管栄養時に座れない場合は、上半身を30°以上持ち上げることが有用であるとしています。本症例においてもベッド上で正しい姿勢がとれていなかった結果、嘔吐による誤嚥性肺炎が生じたと示唆され、改めてポジショニングの重要性に気付かされました。患者さまは現在も誤嚥性肺炎の再発はしておらず、先日無事に退院することが出来、とても嬉しい気持ちでいっぱいです。 私自身未熟な面がまだまだありますが、今後も患者さまに寄り添えるリハビリを提供できるようさらに慢性期のリハビリの周知にも努めてまいりたいと思います。INFORMATION紹介状・予約不要■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■理学療法士 澁谷瑞香
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