【新松戸】病院年報
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2020年初頭に始まったコロナ禍は2年余りを経過してなお、完全な終息が見込めない状況にありま一昨年6月には手術支援ロボットのda Vinci(ダヴィンチ)を導入し、泌尿器、呼吸器、消化器外科病院長 SHINMATSUDO CHUO GENERAL HOSPITAL ANNUAL REPORT 2022 す。社会全体も医療界もウィズコロナを受け入れて、新しい常識の上に社会を取り戻していかなければならないように思います。この100年に一度といわれるパンデミック下においても、地域の皆様のご理解とご協力には頭が下がる思いです。また、開業の先生方、救急隊や医療に関係するすべての方々が大変な思いで地域の医療を支援してくださっていることに大変感謝しております。当院では、新型コロナ専用病棟を準備し、陽性患者、疑い患者に対して充実した医療体制をとるとともに、感染拡大に対して最大限の注意を払っております。新型コロナによる医療への負担は、それ以外の通常診療にも大きく影響を及ぼし、全国でコロナ以外の受療率が下がるという現象がみられました。これにより本来、早期発見・早期治療できていたはずのがんなどの診断や治療の遅れも見受けられます。この結果は数年後のがん診療統計などで明らかになると思います。当院ではこのような時だからこそ、通常診療部分の強化を図り、地域の皆様の健康に貢献してまいりたいと考えております。 領域で最先端の手術を展開しています。また、現在、工事によって近隣の皆様にはご迷惑をおかけしておりますが放射線治療棟を建設中です。これまで当院でできなかった放射線治療とPET-CT検査を、最新鋭の機器をそろえ、優秀な医療チームを招聘し、令和5年中には運用開始する予定です。千葉県がん連携協力病院として、高度で最先端の医療を提供してまいります。本年度も職員一丸となって地域のニーズに十二分にこたえていきたいと存じます.地域の皆様には、引き続き変わらぬご支援をお願い申し上げます。 高度な医療と、優しいこころを大切に 皆さまに愛される病院を目指します 松尾 亮太

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