SHINMATSUDO CHUO GENERAL HOSPITAL ANNUAL REPORT 2023 りました。これまでと全く同じような社会を取り戻すことにはならないかもしれませんが、新たなバランスの上で通常の営みを求められるようになったことは社会が一つのヤマを越えたといえます。この100年に一度といわれるパンデミックを地域住民の皆様や医療に従事するすべての方々のご理解とご協力で乗り越えられたことに心より感謝申し上げます。この3年は当院でも複数回のクラスター発生や感染対策に伴い病床利用が凍結し、救急応需体制にも多大な影響がありました。パンデミック時における市内医療機関全体で発生患者数に対しての応需病床数は不足し、新型コロナ患者のみならず、それ以外の通常診療の部分においても医療供給体制に大きな影響がありました。当院でも、これまでの経験を活かし、今後起きるかもしれない既知もしくは新興感染症パンデミックに対応可能な体制を整えて参ります。感染症5類への変更で社会的な節目を迎えるものの、向き合っている問題の本質は変わらず、引き続きの緊張感をもって対応してまいりたいと存じます。 センター)の工事は2023年9月に竣工を迎えます。10月からは一足先にプレオープンとしてPET-CT検査を開始します。さらに2024年明けには最新鋭の治療機器4台による放射線治療が始まります。2020年に導入した手術支援ロボットのdaVinci(ダビンチ)も泌尿器、呼吸器、消化器外科領域で最先端のがん手術を展開しており、多数の症例を経験し遠方からも患者さんがいらっしゃるようになりました。またがん薬物療法専門医をはじめ看護や多岐にわたる領域でエキスパートをそろえ包括的にがん診療を提供できるのも我々の強みとなっております。これからも千葉県がん連携協力病院として、より一層、高度で最先端の医療を提供してまいります。本年度も職員一丸となって地域のニーズに十二分に応えていきたいと存じます。地域の皆様には、引き続き変わらぬご支援をお願い申し上げます。 2020年初頭に始まったコロナ禍は3年余りを経過し、ウィズコロナという形で一応の社会的決着とな2022年夏に始まった放射線治療棟(Shinmatsudo Accuracy Radiation Therapy Center : SMART病院長 1 高度な医療と、優しいこころを大切に 皆さまに愛される病院を目指します 松尾 亮太
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