疾患解説

リードレスペースメーカ

リードレスペースメーカは世界最小のペースメーカで、2017年に登場しました。当院でも埋め込み手術を行っております。

概要

従来のペースメーカは局所麻酔でリードを鎖骨下の静脈に挿入し、ペースメーカ本体を胸の皮下に植え込むものが主流でした。

リードレスペースメーカは小さなカプセル型で、フックで右心室の壁に取り付けられ、先端の電極を通じて寝室への電気刺激を送り、ページングを行います。寿命は約12年です。リードレスペースメーカは、カテーテルを用いて心臓内に本体を送り込み、直接右心室に留置することができます。これにより、従来のペースメーカと異なり、胸部の皮下ポケットもリードも不要なため、リードの断線、静脈閉塞、皮下ポケットからの感染などの合併症のリスクがなくなります。また、外科手術による胸部の傷もなく、外見に違和感もないため、患者様が外観を気にされることもなく、生活することができます。

リードレスペースメーカ

その他の疾患解説