疾患解説

低侵襲心臓手術(MICS)

低侵襲心臓手術は、小さな 傷で手術を行います。代表的な方法は、右小開胸手術で、右の肋間に約5cm程度の切開で手術を行います。
また、胸骨部分切開という方法もあります。一方、従来の心臓手術は胸骨正中切開で行われ、約20cm程度切開します。

低侵襲心臓手術(MICS)

利点

✓傷が小さく整容面で優れる。
✓出血が少ない。
✓感染症のリスクの低減。
✓痛みの軽減。
✓入院日数の短縮、早い社会復帰。
(退院後の制限がほぼありません)

低侵襲心臓手術(MICS)

対象疾患

対象疾患は以下のとおりです。
✓大動脈弁閉鎖不全症・狭窄症
✓僧帽弁閉鎖不全症・狭窄症
✓三尖弁閉鎖不全症
✓心房細動
✓心房中隔欠損症など
✓ 狭心症に対する
冠動脈バイパス術

低侵襲心臓手術(MICS)

当院の実績(2015年以降、123例)

当院の実績(2015年以降、123例)
当院の実績

標準的な術後経過

✓手術時間は3時間前後です。
✓麻酔から覚め、手術日の夕方から夜にかけて気管チューブを抜くことができます。
✓翌日から食事、リハビリを開始し、一般病棟に移ります。
✓その後はリハビリを段階的にすすめ、術後平均5~7日で退院します。

低侵襲手術後のおよその経過

低侵襲手術後のおよその経過

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