水ぬるむ春。海の中でも海藻が元気に育ち旬を迎えます。
なじみ深いヒジキやワカメは植物性たんぱくとビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富でかつ低カロリー。
女性の美と健康の強い味方ですね。ぜひ今夜の食卓に!
たっぷりのヒジキと一緒に春の食材タケノコを入れ、独特の歯ごたえが楽しめるハンバーグ。甘みのある新タマネギの和風ソースを添えています。付け合わせは、薄塩でさっと茹でた新緑鮮やかな菜の花を。
タケノコを1㎝角に切る
ボウルにタケノコ、ヒジキ、木綿豆腐、鶏ひき肉、おろし生姜、片栗粉、しょう油、塩を入れてこね、さらに溶き卵を加えてこねる
ハンバーグを取り出したフライパンに、薄切りにした新タマネギを入れて炒める。しんなりしたら調味料を入れソースを作る
新越谷病院
栄養科 管理栄養士
橋本 つばさ
小学生のころ入院し食事制限が厳しかったのですが、なぜ必要なのか栄養士さんがわかりやすく説明してくれて、乗り越えることができました。私も食事療法の大切さを伝えたくて、この道に。今、病気と闘う患者さまの姿をみると命の重さに感動します。ヒジキのハンバーグは、もっと個性を出したくてタケノコを加えました。ぜひお試しを。
ワカメ、茎ワカメ、メカブとそれぞれ食感のことなるワカメで季節を堪能! 白和えに使う豆腐はざっくり崩す程度が見た目もよく、味も引き立ちます。クリームチーズを加えた和と洋のハーモニーにご注目を。
丸ごとワカメ
ワカメは成長期の春が最も味がよく、水揚げされ、保存用の乾燥ワカメや塩蔵ワカメもこの時期に仕込まれます。味噌汁やサラダに活用されるのが「葉」の部分。「茎ワカメ」は歯ごたえが魅力で旬の時期は生食がGOOD。炒めものや佃煮も美味ですね。メカブはワカメの根本にある生殖細胞。ここで胞子が作られワカメが増えていきます。メカブのヌルヌル成分はアルギン酸で、腸内では余分なコレステロールを吸着する働きが。免疫力を高めるとされるフコイダンも豊富です。
ワカメ、茎ワカメ、メカブを食べやすい大きさに切る。春はいずれも生が美味(乾燥ワカメや塩蔵ワカメを使う場合は下ごしらえを)
木綿豆腐を粗く崩す
ボウルに材料を全て入れ、麺つゆをかけ回し和える
新越谷病院
栄養科 管理栄養士 蓑和田 祝子
腎臓病の祖父のために、祖母が一生懸命闘病食を作る姿を見て育ち、私も役に立ちたいと管理栄養士に。当院は慢性期病棟と回復期リハビリ病棟があるため、患者さまの病状に合わせて日々献立をアレンジしています。白和えは、ワカメ、茎ワカメ、メカブと食感の異なるワカメを丸ごと使ったところがポイント。栄養価がぐんとアップします。