病院のご紹介リハビリテーション科
リハビリテーション科
採用情報概要
当院は埼玉県春日部市にある地域最大規模の総合病院です。脳血管・運動器・呼吸器・心大血管Ⅰの施設基準を取得し、PT・OT・ST合わせて61名のスタッフがいます。急性期~慢性期まで多岐に渡り、様々な疾患の治療・訓練を行っています。
褥瘡、医療安全、感染対策委員会、フットケア、病棟カンファレンスなど他部門と連携したチーム医療を積極的に行っています。リハビリテーション科内では研修制度を設けて、外部の研修会・学会へ参加し伝達なども行っています。様々な学会に所属しているスタッフもいて、幅広い知識・技術を導入していきたいと考えています。
施設基準
運動器リハビリテーション | 1 |
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脳血管リハビリテーション | 1 |
呼吸器リハビリテーション | 1 |
心・大血管リハビリテーション | 1 |
がん患者リハビリテーション | 1 |
患者比率と主な対象疾患
整形疾患
- 大腿骨頸部骨折(人工骨頭術後)
- 変形性関節症(TKA術後)
- 脊柱管狭窄症
- 靭帯損傷後
- 頸椎症性頸髄症
- 各骨折後
- 肩関節周囲炎
- アキレス腱断裂等
- 肩人工関節(リバース型等)
脳血管疾患
- 脳出血
- 脳梗塞
- クモ膜下出血
- 慢性硬膜下血腫
- 脳腫瘍
- 末梢神経障害等
呼吸器疾患
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
- 肺炎
- 間質性肺炎
- 慢性呼吸不全
- 誤嚥性肺炎等
心大血管疾患
- 急性心筋梗塞
- 狭心性
- 弁膜症
- うっ血性心不全
- 末梢動脈疾患
- 心臓手術後(冠動脈バイパス術・弁置換術、人工血管術後)
- 動脈瘤
- 急性大動脈解離
- 閉塞性動脈硬化症(ASO:切断術後)等
その他
- 開腹術後
- 各種がん
- 尿失禁患者の骨盤底筋体操(外来)等
令和4年度入院疾患別リハ内訳
令和4年度外来疾患別リハ内訳
スタッフ
在籍スタッフ数61名(うち産休3名、時短者2名)
- 理学療法士: 47名
- 作業療法士: 8名
- 言語聴覚士: 6名
- リハビリ事務: 1名
部門紹介
理学療法部門
理学療法とは
理学療法とは病気、けが、高齢、障害などによって運動機能が低下した状態にある人々に対し、運動機能の維持・改善を目的に行われる治療法です。
理学療法の直接的な目的は運動機能の回復にありますが、日常生活動作(ADL)の改善を図り、最終的にはQOL(生活の質)の向上をめざします。
さらに当院では、なぜ運動機能が低下したかを多職種間で連携を図り、同じことを繰り返さないことを目標としています。
当科の理学療法の特色
整形外科や脳神経外科疾患だけでなく内部障害(呼吸器、循環器、心臓血管外科)疾患や開腹術後やがん患者様、また、靴外来診療に伴い、末梢動脈疾患や糖尿病性足病変、切断術後の患者様への介入も積極的に行っております。各診療科で医師や看護師など多職種とカンファレンスを実施し患者様の自宅退院向け協力しています。 また、心肺運動負荷試験も導入し、適切な運動負荷による循環器疾患の外来リハビリテーションを行っています。
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歩行訓練
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心臓リハビリテーション
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筋力トレーニング
骨盤底筋リハビリ外来
2015年度より骨盤底筋群の筋力低下が原因で頻尿・尿もれ・骨盤内臓器脱を主症状とした方へ、集団・個別で理学療法を実施しています。集団では、同じ悩みを持つ方々と理学療法士と一緒に誰でも行える体操を指導します(5人程度を2回/月)。また、個別では、個人の症状・お悩みに合わせた内容をお話しを聞かせて頂きながら、より機能的にリハビリを行います。また集団体操から希望により個別へ移行することも可能です。
骨盤底筋体操 集団教室
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個別教室
作業療法部門
作業療法とは
「意味と目的のある活動」のことで、作業療法では病気や事故によって身体に何かしらの障害を来した場合に、生活(意味と目的のある活動)を再構築するための援助を行います。
当科の作業療法の特色
・脳神経外科・整形外科・内部障害系疾患(呼吸器・循環器疾患)を中心に様々な疾患に介入させていただいています。
・身体の麻痺・認知症・高次脳機能障害・切断などの後遺症により、身の回りの生活動作が行いにくくなってしまった方々へ、生活技能の改善や趣味活動等の再獲得を通じて生活の質を向上させることを目的に作業療法を提供いたします。
・生活動作(食事・排泄・入浴など)や巧緻作業(書字や箸操作など手を使用した細かな作業)の改善や代償動作の獲得を支援いたします。
・高次脳機能障害や認知症などの身体症状に表れにくい障害に対して評価を実施し、個々の患者様の状態を把握し改善への治療や対処手段を提案いたします。
・個別性を尊重し個人にあった作業療法の目標をご本人様・ご家族様の希望のもと主治医方針・作業療法の専門性を合わせ提案させていただきます。
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日常生活動作訓練
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上肢機能訓練
言語聴覚療法部門
言語聴覚士とは
様々な疾患により「コミュニケーション」や「食べる」ことが問題となる患者に対し、医師指示のもと適切な評価を行い、機能改善を目指す業種です。
当科の言語聴覚士の特色
・高次脳機能障害(失語症)や構音障害(口や舌の障害)、接触嚥下障害(飲み込みの障害)などの疾患を中心に、脳神経外科・内科・循環器など様々な疾患の患者様に介入しています。
・患者様の「食べる」や「話す」といった能力の改善に向けて、栄養サポートチーム(NST)や各回診に参加し、他職種と連携をとりながら目標達成に向け支援いたします。
・脳血管疾患後遺症の失語症(言葉が理解・表出できなくなる)に対して専門的な評価を実施し改善や代償手段獲得に向け言語聴覚療法を提供いたします。
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高次脳機能訓練
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摂食嚥下訓練
資格・学術・講師実績
所属学会
- 心臓リハビリテーション学会
- 日本褥瘡学会
- 下肢救済足病学会
- 日本呼吸理学療法学会
- 日本臨床バイオメカニクス学会
- 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
- 日本排尿機能学会
- 日本老年泌尿器学会
- 日本理学療法学術研修大会
- 日本循環器理学療法学会
- 日本血管外科学会
- 日本循環器学会
- 日本運動器理学療法学会
学術実績
学会発表
最新の知識をアップデートするために毎年様々な学会に参加しています。そして、分野によっては日々の臨床疑問を解決するような研究課題を各々見つけ学会発表を行うことで他病院の方々から様々な意見を頂きブラッシュアップしていきます。何よりそれが患者様に還元できることも前提に楽しく取り組んでいます。
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シンポジウム
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口述演題発表
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学会合間の娯楽
過去の発表学会と演題
2022年
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2021年
- 呼吸ケアリハビリテーション学会
『呼吸理学療法により換気更新が抑制され労作時低酸素血症の出現が早まった安定期COPD患者の1例』
『当院における安定期COPD患者の1か月の呼吸理学療法効果』
『呼吸理学療法で在宅酸素療法を回避できた安定期COPDの1例』 - 日本フットケア・足病医学会年次学術集会
『CLTIにおける入院器創傷悪化の傾向と要因について』
『CLTIにおける運動制限に関連する要因について』 - 日本フットケア・足病医学会誌
『包括的高度慢性下肢虚血患者における切断部位による歩行能力について』
- 呼吸ケアリハビリテーション学会
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2020年
- 日本創傷治癒学会
『重症虚血患者における再発に関わる要因について』 - 日本集中治療医学会
『当院誌像外科患者の術後日常生活動作の変化について』 - 日本フットケア・足病医学会
『CLTI患者における下腿切断術後に必要な下肢筋力の調査』
『前足部創傷における多関節可動域制限による再発率の調査』 -
日本医療安全学会
『IMSグループにおける多職種による医療安全活動の実践 インシデントレポート有効的活用を目指して』 - 日本老年泌尿器学会誌
『春日部市における女性骨盤底リハビリテーションに対する地域連携活動と課題』
『女性下部尿路症状に対する経腟触診を伏せた骨盤底筋体操の効果検討』 - 日本褥瘡学会
『自動体位交換付きマットレス変更による追加効果は認めたが予防には認めなかった』
- 日本創傷治癒学会
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2019年
- 理学療法学
『栄養障害の無い慢性閉塞性肺疾患患者の食欲低下における体重と運動耐用能への影響』
『COPD急性増悪による6ヶ月以内の再入院率の予測 BODE indexを用いた検討』
『心肺運動負荷試験からみえた慢性閉塞性肺疾患に生じる労作時呼吸困難の一考察』
『COPD患者の呼吸困難感に対してのコルセットの効果』 - 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
『慢性閉塞性肺疾患患者の呼吸困難出現時の身体活動強度ー心配運動負荷試験を用いてー』
『COPD患者に対する6分間歩行試験と心肺運動負荷試験の運動処方の比較』
『COPD患者の呼吸困難の特徴 心肺運動負荷試験を用いた考察』 - 日本フットケア学会誌
『足病変患者のリハビリテーション介入施設の現状 研修会参加施設へのアンケート長さを通して』 - 日本褥瘡学会
『胸髄損傷者への褥瘡再発予防対策としての入院早期家屋調査』 - 靴の医学
『重症虚血肢に対し、免荷装具の違いによる免荷効果の検討 免荷デバイスの変更により創傷軽快に至った症例』
- 理学療法学
論文執筆
学会発表した内容など所属学会に応じて論文を執筆しています。
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2021年
- 日本基礎理学療法学会誌
『運動が肺胞組織の加齢性変化に及ぼす組織学的影響 高負荷運動と低負荷運動の違い』 - 理学療法ジャーナル
『包括的高度慢性下肢虚血の重症化予防』
『超音波画像を用いた末梢動脈疾患における下肢骨格筋の組成と6分間歩行距離との関連』(共著) - 日本フットケア・足病医学会誌
『包括的高度慢性化し虚血患者における切断部位による歩行能力について』
- 日本基礎理学療法学会誌
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2020年
- 理学療法・臨床・研究・教育
『重症下肢虚血に対するベルト電極式骨格筋電気刺激の経験』
『歩行獲得となった重症下肢虚血による両下肢切断した症例』 - 日本集中治療医学会雑誌
『高齢者心臓外科後症例のICU退室時の身体機能と自宅退院の関連』(共著)
- 理学療法・臨床・研究・教育
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2019年
- 日本下肢救済・足病学会誌
『血行再建術後の重症下肢虚血患者に対する低侵襲下選択的経皮アキレス腱延長術の治療経過報告』
- 日本下肢救済・足病学会誌
認定資格など
- 呼吸療法認定士
- 心臓リハビリテーション指導士
- 認定理学療法士(運動器)
- 日本下肢救済・足病学会認定士
- 心不全療養指導士
- 日本糖尿病療養指導士
- 認知症専門療法士上級
- 埼玉県立大学大学院 博士後期課程修了
- ケアマネージャー
- 福祉住環境コーディネーター
- 介護福祉士
- 血管診療技師
- NSTサポートチーム専任療法士
- 心電図検定1級
- リンパ浮腫療法士
- がんのリハビリテーションコース終了
- ボバース上級講習会
- SJFベーシックコース終了
- AKAベーシックコース終了
- PNFベーシックコース終了
- BINIベーシックコース終了
- ウロギネコロジー終了
院内外の講演活動
医療公開講座
地域医療連携室の協力のもと、リハビリテーション科として地域の皆様に健康(リハビリ)に関する内容を共有しております。
内容は、その分野の知識に特化したスタッフを講師として取り組んでいます。
気になる情報・医療公開講座として聞きたい内容等ありましたらぜひご相談ください。
IMSグループリハ研修会
当院はIMSグループに属する病院です。グループのリハ教育部より年間を通して、内部障害、脳血管障害、整形外科など分野に特化した病院のスタッフより研修会が開催されています。
また、外部講師を招きリハビリテーション研修会も企画されています。
そして、IMSリハビリテーション学会やIMS学会、CMS学会等の学術集会なども開催されるため、他病院の取り組みなどを知る機会も設けられています。
お知らせ・SNS等
公式SNSアカウント
春日部中央総合病院 リハビリテーション科
公式のInstagramアカウントです。
採用イベント情報や学会のご案内、院内での研修風景などを発信しています!
QRコードまたは下記からご覧ください。
https://www.instagram.com/kasukabechuo_reha/
ブログ
当院リハビリテーション科の公式noteアカウントを開設しました!
職場の様子や学会発表などについて発信します。
入院におけるリハビリについて
準備中
就職をご希望の方へ
当科で働くスタッフについて
当科スタッフの出身校
群馬県 | 群馬パース大学、高崎健康福祉大学、群馬医療福祉大学 |
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栃木県 | 国際医療福祉大学(大田原校) |
埼玉県 | 埼玉県立大学、埼玉県立大学大学院、文京学院大学、目白大学 早稲田医療専門学校(現:人間総合科学大学) 城西医療技術専門学校、上尾中央医療専門学校 埼玉医療福祉専門学校、日本医療保健大学 |
東京都 | 帝京平成大学、東京都立保健科学大学(現:首都大学東京) 首都医校、東京工科大学、日本リハビリテーション専門学校 東京医薬専門学校、杏林大学、帝京科学大学 帝京科学大学(千住・上野原キャンパス) 東京家政大学、東京医療学院 |
茨城県 | つくば国際大学 |
千葉県 | 帝京平成大学、城西国際大学、国際医療福祉大学(成田) 植草学園大学、千葉県立保健医療大学 |
新潟県 | 新潟医療福祉大学、晴陵リハビリテーション学院 |
静岡県 | 常葉大学、聖隷クリストファー大学 |
福岡県 | 国際医療福祉大学(福岡)、九州栄養福祉大学 |
宮城県 | 東北文化学園大学、東北福祉大学、仙台リハビリテーション専門学校 |
休み・出勤・シフト
- 月9日休み 日祭日+平日(月単位のシフト)
- 平日の公休日は概ね固定
- 365日体制(日祭日の出勤は2年目より)
- 1年に1度の長期休暇
- 働き方改革(有給5日使用義務)
妊産婦規定
当院のリハビテーション科では妊娠・出産を経て職場復帰をするスタッフが増えています。そこでリハビリテーション科では妊産婦規定を作成して、産前・産後でも無理なく働ける環境を整備ています。体調に合わせての業務量調整や、育児のために時間短縮勤務なども取り入れております。
現在、3名産休取得中です。
新人教育体制
当科における新人教育体制の特色として、➀プリセプター・メンター制度の導入、➁新人教育チェックリスト使用による指導者側の統一、③客観的臨床能力試験(OSCE)の導入、④各分野における基礎疾患の研修会の開催⑤新人教育マニュアルの配布が挙げられます。
➀プリセプター・メンター制度の導入
業務の相談 フィードバック
➁新人教育チェックリスト使用による指導者側の統一
チェックリストの確認
③客観的臨床能力試験(OSCE)の導入
急性期病院で最低限必須となるリスク管理のバイタル測定、急変時の対応、感染対策など実際に実施すると案外難しいことに気づかされます。それが成長です。
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模擬患者に対する移乗動作
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その場でフィードバック
④各分野における基礎疾患の研修会の開催
急性期の総合病院であるため各分野に得意とする若手スタッフから週1時間は業務内で研修会が開催されます。毎年知識面に関して不安を訴える新人が多いため、まずは業務として学んでもらう機会を提供します。
⑤新人教育マニュアルの配布
業務から臨床まで必要な知識や手順など随時確認しながら実施できるように一連の流れが冊子として準備されています。
チーム医療:各病棟のカンファレンス・回診
当院では、各病棟でカンファレンスや回診に参加して情報を共有してチーム医療を展開しています。
循環器カンファレンス
NST回診