中学生の時、地元の病院で開催された、臨床検査技師の業務を紹介するセミナーに参加したのがきっかけです。ただそれは友人に誘われて参加したもので、その時点で「臨床検査技師」という職業があることは知りませんでした。
でもセミナーを通して検体検査について知り、顕微鏡を覗いたり染色したりという体験も楽しくて、臨床検査という仕事に興味を持ちました。それに、医師の診断をサポートできるというのも、「仕事としてカッコイイな」と思って。
母が看護師をしていたこともあり、漠然と医療関係の仕事に進みたいと思っていたのですが、この体験を通して、自分には臨床検査技師が向いていると感じ、将来の目標ができました。
臨床検査技師を目指す中で臨地実習を経験し、やはり自分には検体検査のような業務が合っていると改めて感じました。さらに就職活動中にIMSグループとアイルのことを知り、実際に見学して、様々な機械があり専門的な検査が行われている様子を目にし、やりがいが感じられるのではないかと期待が高まりました。
また、様々な病院があってさらに専門の検査機関があるというIMSグループの環境にも、他にはない特別なイメージを感じて、就職先を選ぶ際の大きなポイントになりました。
血液学を担当しているので、血液検体を機械にかけて細胞の大きさ・形などで分類し、異常な細胞を見つけたら、標本を作製し顕微鏡で確認する…といった作業を中心に行っています。
白血球数が多いことに気づいた時などは、染色して先輩にスライドを確認してもらい、異常の有無を報告するのですが、こうした業務を通して臨床の現場に貢献できることにやりがいを感じます。
毎日午後になると各病院からたくさんの検体が届き、月曜日は特に多くの検体に対応しますが、そんな中でも、正確にデータを見ることを心がけています。
また、素早く検査をすることも大切ですが、検査前に検体が凝固していないか状態を確認したり、検体からの感染防御にも注意を払ったり、様々なことに配慮しながら業務にあたっています。
アイルでは、業務内容を項目ごとに細かく分けた「スキルマップ」というものを使用して、計画的に知識や技術を習得できるようになっています。1年でだいたいここまでのことをできるようにする…というように、段階的にスキルアップを目指すもので、私自身、先輩に指導してもらったことを独立してできるように取り組み、できる業務を日々増やしていくという過程にいます。
何かあれば先輩に相談しやすい雰囲気ですし、反対にこちらが何か迷ったり困ったりしていれば、先輩たちがすぐに声をかけてくれるので、安心してスキルアップできる環境だと思います。
今現在の目標はとしては、血液学の2級臨床検査士試験合格があります。それと並行して、血液学だけでなく、遺伝に関する知識なども深めていきたいと考えています。
今後は、生化学や病理学等様々な側面から、可能性のある病気を予想し診断を手助けして、臨床検査技師としての役割を果たしていけたらと思っています。
臨床検査技師は幅広い検体に携わりますが、単に検査結果を出すだけでなく、結果からわかること・予想されることを基に追加検査の提案を行い確定診断に繋げていくなど、私たちだからこそできることがあると思います。
皆さんと一緒に、検査を通じて医療を支えていけたらうれしいです。