Q1. 取得のきっかけは?
呼吸治療における臨床工学技士の役割は多岐にわたります。以前、三学会合同呼吸療法認定士を取得しました。更に呼吸治療の分野を学ぶことにより、全身管理の知識と観察力といった臨床力が必要になることがわかり、呼吸治療の奥深さに没頭していきました。その後、臨床工学技士が主導で呼吸治療の専門資格が創設されました。今まで学んだ知識と臨床で得た知見をもとに、自分自身のスキルを確認、更なる高みと自信を得るために合格を目標にして見事合格致しました。
Q2. 現在の活動内容は?
当院ではRST(Respiratory Support Team)委員会があり、臨床工学科としてコアメンバーを勤めています。臨床工学科で行っている呼吸治療業務を、多職種が集まるカンファレンスでディスカッションを行い呼吸器疾患で苦しんでいる患者様に役立てる活動をしています。院外活動として、神奈川県下の臨床工学技士を中心に、一般社団法人神奈川呼吸療法研究会を設立し、地域における呼吸治療の啓蒙活動を行っております。
Q3. これからの目標は?
次世代の育成に取り組んでおります。呼吸治療のスペシャリストが院内にいることでレベルアップが図れます。しかし、少数のスペシャリストだけでは限界があります。全体のレベルを上げることにより同様な状況になることが可能になると考えます。何時如何なる状況でも最適な提案を受けられるような環境を構築することが目標です。更に在宅復帰が多い昨今、在宅分野においても更なる介入を行うことを目標にしております。
最後にひとこと
呼吸治療業務の対象患者は、新生児から高齢者と全年齢に関与し、更に酸素療法から気道管理・人工呼吸器管理・補助循環とあらゆる治療に介入するための知識と経験、そして広い視野が要求されます。そしてこのスキルは、他の臨床業務にも役立てることが出来ます。呼吸治療から全身管理を考える奥深さにのめり込んでみませんか。