スタッフ紹介

スタッフインタビュー

技士長
星野 武俊

明理会中央総合病院

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技士長
吉田 収

イムス葛飾ハートセンター

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技士
黒沼 真衣

明理会中央総合病院

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技士
天久 琴絵

イムス葛飾ハートセンター

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技士
堀内 美里

イムス富士見総合病院

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技士
柏木 理加

東戸塚記念病院

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技士長から学生へ

技士長
岡田 和也

イムス葛飾ハートセンター

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技士長
原田 聡

イムス記念病院

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技士長
石渡 基郎

東戸塚記念病院

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技士長
木村 圭多

板橋中央総合病院

詳細

〈技士長〉岡田 和也
イムス葛飾ハートセンター

現在の仕事内容

当院は、循環器・心臓血管外科専門の急性期病院であり、人工心肺から機器管理まで業務は多岐にわたります。大きく分けると、手術、カテーテル、透析、機器管理と4つの部門をローテーションでまわしています。年間の開心術は、件、カテーテル件数は、件です。虚血、アブレーション治療も近年増えており、手術、カテーテル共に、緊急対応も多く、近隣地域からの受け入れだけでなく、大学病院や他県からの患者様も受け入れています。人工透析は入院患者のみの1日数件ですが、重症例が多く特殊治療も対応しております。

仕事の醍醐味

当院での臨床工学技科は、業務範囲が広いことに加え、重要な役割を担う場面も多いです。責任も重大ですが、特殊な治療や緊急対応などもあるため、多くの経験が積めます。そのため、自己の成長を多く感じらる職場です。そしてまた、緊急、重症で運ばれてきた患者様が回復していく姿は嬉しく、リハビリや退院していく経過を見ていると、より良い医療を提供し続けられるよう頑張ろうという気持ちにもなります。

入職後に最も成長を感じた経験

私は入職当時、仕事ができるタイプではありませんでした。急性期病院ということもあり、当時の先輩は厳しく毎日のように怒られながら仕事をしていました。しかし、勤続22年たった今、人工心肺業務や緊急対応もこなしながら技師長という立場にもつくことができました。目の前のことを頑張っていると、じきに視野が広がり、視点が変わることで行動も変わっていきます。それが自己の成長につながり、また、それが患者様によりよい医療を提供できることに繋がってきていると思います。

今後の挑戦・夢

循環器、心臓血管外科専門病院として、今後も緊急を継続的に受け入れられる組織の環境づくり、そして、ループ病院内で横のつながりをもち、知識・技術の伴う人材派遣が出来るチームを目指していきます。忙しい中でも教育体制を充実させ、個人の意識、技術ともに成長でき、チームの底上げを目指します。そしてそれが、よりより医療の提供につながっていき、患者様に貢献してきます。

職場の雰囲気

急性期病院なので、当直や待機勤務もありますが、子育て世帯も多いため、個人の希望で働き方の調整もしています。忙しい病院ですが、皆でフォローしあって勤務をまわしています。緊迫する場面が多い職場ですので、なるべく働きやすくなるよう意見や想いが通りやすい環境をめざしています。

病院・部署の特徴

24時間体制で緊急対応を行なっている心疾患専門病院です。2009年に新葛飾病院から心疾患に特化した専門病院として分離しました。50床の小規模な病院でありながら、症例数は多く、葛飾、足立など地域の心疾患をになう病院として、近隣の大学病院や総合病院からの患者様も受け入れています。緊急対応から危機管理までと業務内容が幅広く、臨床工学技士が活躍する場面が多い職場です。様々な場面での対応が求められます。

プライベートの過ごし方

忙しい職場だからこそ、休みの日は気分転換できるようにしています。家が好きなので、片付けや掃除、たまに料理もします。あとは、ドライブが好きなので夏休みなどの連休を利用して様々な地方に行くのが好きです。

私がIMSを選んだ理由

就職する時点で自分のやりたいこと、方向性がわからなかったので、まずは様々なことに触れながら経験を積みたいと思いました。急性期病院で、なおかつ様々な経験できるこの職場を選びました。手術件数が多かったことも決め手です。

学生へのメッセージ

急性期に少しでも興味があれば、経験してみることをお勧めします。新卒の時期が一番、吸収できる時だと思いますので、その大切な時期に様々なことを経験することはとても貴重なことだと感じます。大変な職場ではありまさすが、その分やりがいもありますので、選択肢に少しでも入っているのであれば、まずは見学にいらしてみてください。

〈技士長〉原田 聡
イムス記念病院

現在の仕事内容

血液浄化(主に慢性維持透析)、機器管理
医療機器安全管理責任者、透析機器安全管理責任者

仕事の醍醐味

ありきたりかもしれませんが、自身の努力に対して患者様より感謝の言葉を頂く瞬間が医療職としての一番の醍醐味だと思います。透析関連ですと若手時代に難易度の高い穿刺をが成功した時や、急変時に逸早く対応出来たときは達成感があります。透析を含む慢性期疾患は長期間の情報の蓄積が個々の患者様状態把握に繋がるため、経験や実績を積むほど業務にやりがいを感じるはずです。現在は管理職ですので、日々の業務を滞りなく完結出来た時は充実感を感じます。

入職後に最も成長を感じた経験

一時期、スタッフが少ない時期があり個々の役割が増えた時期がありました。今思い返すと、この時期に普段なら関わらない業務なども体験出来た事が成長に繋がっていると感じます。もう一つは部門の所属長に昇格したことです。昇格時は年齢的に若く経験不足を強く感じ苦労しました。その時の苦労や経験、出会い、チャレンジが糧となり今の自分があると感じてます。「役が人を育てる」、まさにこの言葉の通りだと感じています。

今後の挑戦・夢

まだまだ自分のスキルを伸ばしたいと思っていますし、若手スタッフとも長く働いていきたいので技術の維持に日々努力しているつもりです。部門全体では、若手スタッフが活き活きとやりがいを感じ業務に取り組める環境を作る事が夢であり目標です。教育体制は他部門と比べるとまだまだ弱いと感じているので、今後も力を入れて取り組みたいと考えています。

職場の雰囲気

当院は病床数72床の小規模な病院のため、他部署との交流が多くコミュニケーションが取りやすいと思います。特に透析室は医師、看護師、臨床工学技士が互いを尊重し協力して業務う事ができます。若手からベテランまで分け隔てなく意見を言える環境だと思います。コロナ禍より始まったグループの各種スポーツ大会にも多くのメンバーが参加しており、他部署との交流を深められるきっかけになています。

病院・部署の特徴

当院は東武東上線上板橋駅の目の前にあります。池袋まで10分弱で出ることができ、商業施設や公園も多く利便性がとても良い立地です。当院は小規模の急性期病院として、総合病院とクリニックのハブ的な位置づけで地域に密着した医療を提供しています。当院の腎臓病・透析センターはベッド数40床と規模が大きく外来入院透析どちらにも対応しています。臨床工学科は主に慢性維持透析が主な業務となりますが、手術室、病棟機器管理も積極的に介入しています。

プライベートの過ごし方

学生の時から取り組んでいた子ども向けのボランティア活動をやっています。仕事とは全く違う脳を使うのはとてもリフレッシュ出来きます。違う分野、年代の人たちと様々な話が出来るのでとても勉強にもなり本業に活かしています。あとは音楽や演劇が好きなのでライブやフェス、観劇など・・・興味のある事は何でもしています。昔から公私をしっかり分けるタイプです。

私がIMSを選んだ理由

一番はスケールメリットだと思います。同じ分野の他施設へ見学、相談する事が気軽に出来るのはグループならではないでしょうか。グループ施設間の異動も職歴や役職も引き継げるため柔軟にキャリアデザインを考える事が出来るのもメリットでしょう。あと、規模が大きいため多くのスタッフとの交流があることも選んだ理由の一つです。運動会などグループ内のイベントも楽しく参加させてもらっています。

学生へのメッセージ

資格取得のため日々勉強に取り組んでいると思いますが、その多くは臨床の現場で必要なことばかりです。ただの資格受験と思わず勉強に励んで欲しいと思います。入職後は臨床業務以外も研修会や学会、運動会などのレクリエーションなど様々なイベントもあるため、他施設との交流も深められることでしょう。また、キャリアにおいても当グループではスケールメリットを活用して多様な働き方を選択することができるため、自身の人生設計を豊かに考える事が出来るはずです。是非、IMSグループの仲間として一緒に働いてみませんか?

〈技士長〉石渡 基郎
東戸塚記念病院

現在の仕事内容

主に科内の管理業務や院内の医療安全等に携わっています。週に1日程度臨床業務に従事し、急なスタッフの休みや緊急の症例等で人手が足りない場合にも臨床業務を行っていて、当直やオンコールも他のスタッフと同様に行っています。臨床工学部門としてはリクルート委員会に所属し、学校訪問や学内説明会等のリクルート活動を行っています。

仕事の醍醐味

臨床工学技士として病院内で活躍でき場面は数多いと考えています。様々な経験をすることによって臨床工学技士としての知識も向上していくと思います。自分にあった分野を見つけ、興味をもって働くことが出来る仕事だと思っています。

入職後に最も成長を感じた経験

私は5年目の時に内視鏡業務の立ち上げを経験させて頂きました。2010年に日本臨床工学技士会の業務指針ができる前でしたので、何から始めれば良いか試行錯誤を繰り返しながら業務として確立させていきました。当初は消化器系の内視鏡業務が主でしたが、今では呼吸器系、泌尿器系と全ての内視鏡の管理をしています。時間外の処置等も全例臨床工学科で対応する事ができるようになった事に自身が成長できたと感じました。

今後の挑戦・夢

臨床工学技士としても管理者としてもプライベートでも常に向上心を大切にしています。様々な資格へ挑戦したいと考えています。臨床工学科の院内での地位向上やスタッフが働きやすい職場環境を作っていきけるよう努力していきます。

職場の雰囲気

男女比が1:1であり、女性がたくさん活躍しています。スタッフの年齢層は若いですが、その分活気があり、困難な状況でも皆で助け会いながら業務を行っています。忙しい中にもスタッフ同士のコミュニケーションを大切にしています。子育て世代も多くいますが、お互いで協力し合える職場です。

プライベートの過ごし方

休みの日には子供の部活や習い事の送り迎えと応援が楽しみです。小中学生が一生懸命に何かに取り組んでいる姿を見ると(自分も頑張らなくては!)という気持ちにさせてくれます。 自宅では小動物を飼っており、日々癒されています。

同期の特徴

いろいろな業務を行いながらも自分の強みを生かして働くスタッフが多く、とても頼もしく思えます。若い世代はまだ業務を覚えながらですが、後輩の面倒もよく見てくれるスタッフが多いのが特徴です。当院は他部門との関りも深いため、お互いに協力しあいながら、時には刺激しあいながら仕事をすることができます。

学生時代について

私は小学生のころから社会人2年目までバスケットボールを行っていました。高校生の頃は部活にあけくれ勉強はほとんどしてきませんでした。しかし、忍耐力や頑張る事の大切さを学生時代にたくさん学びました。臨床工学技士を目指すようになってからは先生や同期の仲間に恵まれ、実習や国家試験を乗り切ることができ、仲間の大切さを実感しました。

学生へのメッセージ

臨床工学技士の仕事内容はこれからも多岐にわたり、変化していくと予想されます。自分にあった仕事を見つけ、成長が実感できるような働き方をぜひして欲しいと思っています。働く場所も重要ですが、自身がそこでどう働くかの方がもっと重要だと思っています。臨床工学技士の仕事を一緒に楽しみましょう。

〈技士長〉木村 圭多
板橋中央総合病院

現在の仕事内容

部署のマネジメントに従事し、スタッフが働きやすい環境を作ることを第一としています。また医師や看護師など他部署の方々とより良い病院運営を行うために日々話し合いを行っています。また、医療機器安全管理責任者として院内の安全管理のために医療安全管理部門でのミーティングや院内ラウンドを毎週行っております。

仕事の醍醐味

臨床業務として様々な治療に携わることも醍醐味ですが、工学的な業務として機器の修理や部品交換など常に安全に使用できる医療機器の提供を行うことも臨床工学技士の仕事の醍醐味でもあります。このような業務は病院の中で我々、臨床工学技士しか行うことができないため、やりがいのある仕事の一つです。

入職後に最も成長を感じた経験

仕事をしていく上で大切なことは誰かに頼られること、必要とされることだと思います。そうした中で自分の存在意義を意識し高めていくことで、大きく成長することができるはずです。

今後の挑戦・夢

当院は現在、数年後に予定している新病院移転に向けて準備を行っています。より良い環境でより良い医療を提供できる新病院作りに取り組んでおります。そして、5年後10年後に輝き活躍できる人員を育成し、明るく笑顔あふれる職場を作り上げることを目標としています。

職場の雰囲気

若いスタッフが多く、休憩時間には会話にあふれ明るい職場で、女性スタッフが4割を占めています。そして、スタッフのプライベートな時間を作れることを最優先に考えているため、業務時間内で仕事を終わらせ、帰宅後の時間を有意義使え、また、休み希望も100%希望通りとれるような体制となっています。そのため勤務時間中はみんなで協力し効率の良く業務に取り組むことで、めりはりのある職場となっています。

病院・部署の特徴

当院は地域の中核病院とIMSグループの基幹病院として365日24時間の急性期医療に取り組んでいます。我々臨床工学科は手術室、心臓カテーテル室、血液浄化センター、機器管理室、ICU、高気圧酸素治療室で主に業務を行っており、横断的に業務を行うことが出来る体制を構築し、スタッフは様々な業務に取り組んでいます。宿直やオンコール体制といった急性期医療に対応すべく、スタッフは多くの経験を積む機会に恵まれており、大きな成長へとつなげていけることが当院の特徴となっています。

私がIMSを選んだ理由

グループ病院として病院間でなんでも相談できる横のつながりがあります。自施設の当たり前がそうではないことに気づかされることは多々あり、そういった時にIMSグループの良さを実感します。

学生へのメッセージ

今後、臨床工学技士の業務範囲も広がり、活躍の場もますます広がっていくでしょう。医療機器も複雑化して専門性の高い機器が増えていくでしょう。当院ではこのような状況に乗り遅れないようスタッフ一丸となって前進しています。これから社会に出るみなさんと共に歩みを進めていけることを楽しみにしています。

専門臨床工学技士〈有資格者〉

IMSグループではチーム医療の一員として、
指導的立場で専門的治療の対応ができる能力を
修得した臨床工学技士が各領域で活躍しています。

不整脈治療専門
臨床工学技士

前田 英将

春日部中央総合病院

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呼吸療法専門
臨床工学技士

藤本 正弘

鶴川サナトリウム病院

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体外循環技術認定士
三原 由裕

新松戸中央総合病院

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血液浄化専門
臨床工学技士/技士長

丹藤 敏次

高島平中央総合病院

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〈技士長〉星野武俊
明理会中央総合病院

グループだからこそのメリットを感じて欲しい

当院での臨床工学技士の仕事は、血液浄化業務(血液浄化センター、病棟、ICU)、人工呼吸器などME機器管理業務、ICU業務(補助循環等)、心臓カテーテル業務、手術室業務(人工心肺等)、ペースメーカー/ICD業務など多岐に渡っています。この中で機器管理業務は、地味ではありますが安全性を維持するには大切な業務のひとつです。当院では医療機器が安全で適切に使用されているか、毎日巡回して確認するとともに、安全、かつ性能維持のため保守・点検を定期的におこなっています。

それから、病院で働いていると患者さんとの関係も深くなることがあります。特に透析は、患者さんの人生に関わる治療であり、長い方なら20年以上に渡り、週に3回は顔を合わせることになります。ですので、私が透析医療に対してやりがいを感じる点としては、長いお付き合いをしながら患者さんとの信頼関係を築きながら治療にあたることができる、という点があります。また、透析医療は医療機器を介して患者さんを診ることと患者さんの視点になって患者さんを診る、この2つの診かたが同時にできるところも透析医療に携わる中でのやりがいとなります。

イムスグループで働くメリットとしては、お互いの病院の良い部分をすぐに吸収できるところでしょうか。例えば、他院が新しい治療を始めれば、それを見学に行き、自らも学ぶことで自分の病院にすぐに導入できる。逆にこちらから提供するバターンもあり、グループ内でお互いにレベルアップできる環境が整っています。
臨床工学科の目標の一つに「医療の質と安全性の向上」が挙げられます。この目標を達成するには、より良いシステムを構築する必要があり、その柱となるのは人財ですから人財育成が最も重要となります。そのため、イムスグループではスタッフを育てること、ただ業務をこなすだけではなく、特にプロフェッショナルに求められる「考えることの重要性」などの教育に力を入れています。また、イムスグループでは高齢者雇用安定法に準じ、定年、役職定年、嘱託再雇用制度を段階的に見直しており、私も60歳を超えておりますが再雇用後、技士長職を継続して拝命しており、シニアになっても、イムスグループで養ったスキルを活かし、やりがいを持って仕事に携わることができるグループだと思います。 少しでも興味を持たれた方は、ぜひ見学にいらしてください。

〈技士長〉吉田収
イムス葛飾ハートセンター

専門病院だからこそ、大きなやりがいがあります!

当院の臨床工学技士の業務はカテーテル、心臓手術、血液浄化、医療機器の管理の4つが柱となっています。カテーテルは年間1200件程度、冠動脈の治療は400~500件、今は不整脈の治療が増加しています。ペースメーカー埋め込みに関しては、これまでに関わった患者さんは1200~1500人に上ります。開心術は年間350~400件くらいの症例数があります。
人工透析は入院対象のみで、年間で800~1000件、1日当たりでは3、4件と少なめではあるのですが、1例1例が心疾患を持った重めのケースがほとんどです。急性心不全を伴ったからの特殊治療が割合的に多くなっています。このように当院は多くの症例を経験し、循環器・心疾患の治療を中心として地域の中核を担っているという自負があります。

当院のCEの平均年齢は30.8歳と活気にあふれた職場です。スタッフみんな循環器を希望しやりがいを持って取り組んでいます。日々の業務はハードではありますが、短期間で多くの経験を積める環境も整っています。
またグループということで、病院間で情報交換ができることと、首都圏に10数施設が点在しているため生活スタイルの変化にも転勤など対応できることも、イムスグループとしてのメリットではないでしょうか。

私たちの仕事は「人間対人間」が基本です。患者さんや仕事に対しても誠実に向き合える方、ぜひお待ちしています。循環器のスペシャリストとして一緒に頑張りましょう。

〈技士〉黒沼真衣
明理会中央総合病院

臨床工学技士として、深く学べる良い環境があります!

入職して今年で10年目、今では後輩が10人ほどに増えました。立場的には中堅となって、いろいろな業務を任されることも多くなってきています。院内の雰囲気や環境が良いこともあり、臨床工学技士として日々楽しく仕事をさせていただいています。
私たちの仕事は医療機器に関することがメインで、機器の保守管理、機器の操作および教育、トラブル時の対応などがあり、最新の医療機器が導入されることも多く、使いこなすまで苦労しますが、やりがいのある仕事だなと感じています。特に、「コロナ渦」である現在、臨床工学士が人工呼吸器やECMOを扱うことが世間に知られるようになったことは、喜ばしくもあると同時に責任感もさらに強く感じるようになりました。
でも、私たちの仕事はそれだけではなく、血液浄化などを担当していると患者さんと接する場面が多くあり、患者さんから「ありがとう」など感謝の言葉をかけていただくとすごく嬉しいですし、患者さんにより良い医療を提供するためにもっと頑張ろうという気持ちになります。

イムスグループで働いて良かったなと思うのは、運動会や勉強会などの行事で他の病院のスタッフと交流できることでしょうか。業務に関する情報交換ができることも、グループならではではないかと思います。
私たちの仕事は医療機器を扱うことが主ですが、その先にいるのは患者さまです。私たちが医療機器を適切に整備・操作することで患者さま方がより良い医療サービスを受けられるよう、今後も精進を重ねていきたいと思います。イムスグループは、病院個々に特色がありますので、自分にあった病院か実際に感じていただくためにも一度病院見学にいらしてください。

〈技士〉天久琴絵
イムス葛飾ハートセンター

現在の仕事内容

業務は血液浄化、機器管理、カテーテル、オペの4つの分野に分かれており、ローテーションを通じて様々な業務に従事しています。血液浄化業務では、血液透析の他にCHDFや各種アフェレシスを行っております。2年目の夏頃から穿刺業務も始まりました。機器管理業務では各種機器の点検、集中治療室や病棟のラウンド、ペースメーカー外来を行っています。また、救急車両による患者搬送にも同乗しています。カテーテルでは、各種治療において清潔物品の術者への受け渡しやポリグラフによる患者生体情報のモニタリングを行っています。オペ業務では患者入室前の準備や術中記録、自己血回収装置の操作を行っています。

仕事の醍醐味

私にとって仕事の醍醐味は、医療チームの一員として他職種と意見を出し合いながら、患者さんに最適な医療を目指していく瞬間に感じます。医師や看護師、薬剤師など各専門職の視点を共有し、協力して最適な解決策を導き出せた時、患者さんに対してより良い結果を提供できることに大きな達成感とやりがいを感じます。また、他職種との連携を通じて自分自身も学びながら成長出来る点も非常に魅力的だと感じます。

入職後に最も成長を感じた経験

ドクターへ治療方法の提案を行い、実際にその方法が施行された時です。具体例としては体外式ペースメーカ装着中の患者さんに対して体外式ペースメーカが不適切な作動をしていることを発見した際に発見の報告に加え、こういった設定に変更するのはどうかと提案を行いました。その結果ドクターに提案が採択され、体外式ペースメーカの動作も適切な作動になるといったことがありました。その時に強く自分の成長を感じました。

今後の挑戦・夢

私の今後の挑戦は、自分自身の成長だけでなく、病院全体のスキルアップに貢献することです。来年度には入職から3年目を迎えるため、認定士試験に積極的に挑戦し、専門的な知識や技術を深めていきたいと考えています。また、得られた知識や経験を活かして、看護部やコメディカルを含む病院全体でスキルアップを図るための活動を行いたいと考えています。具体的には、マニュアルの作成や勉強会の開催を通じて、スタッフ全員が一丸となって成長できる環境を作りたいと思っています。これにより、病院全体がより一層効率的に連携し、患者様に質の高い医療を提供できる体制を築くことを目指します。

職場の雰囲気

技師長が若いこともあり年齢層の幅が狭いです。そのため業務に関する話題だけでなく、日常的な会話や些細な相談もしやすい雰囲気があります。また臨床工学技士は比較的男性の方が多い職業ですが、当院では約1/3が女性となっています。女性同士での情報交換や相談がしやすく、仕事における精神的なサポートを受ける上でとても助かっています。私自身も、先輩方から日々多くのアドバイスを受けて支えてもらいながら成長してきました。その経験を活かして、今後は後輩たちにも頼ってもらえるような存在になれるよう、さらに努力していきたいと考えています。

プライベートの過ごし方

プライベートでは、家でゲームを楽しんだり、ショッピングに出かけたりすることが多いです。また、公休や有給を利用して、帰省や旅行に行くことも楽しみの一つです。連休を取りやすい環境に恵まれているため、家族や友人と過ごす時間を大切にしています。また、職場の先輩方や後輩と一緒に遊びに行くこともあり、チームでリフレッシュすることで、お互いの理解が深まり、仕事の際にもよりスムーズに連携できると感じています。

同僚の特徴

ローテーション業務のため全員が平均的に業務を行っていく中で自分の興味のある分野に対して突き詰めていくような人が多いと感じています。例えば、ある同僚は認定士試験に挑戦し専門知識を深め、さらに院内の委員会を通して病院に貢献しています。また、別の同僚はパソコン操作に長けており、機器管理のソフトを自ら作成するなど業務の効率化を進めています。このように各々が自分の強みを最大限に発揮し、スペシャリストとしても活躍しながらチーム全体として協力しあっている印象を受けています。

学生時代について

国試に向けての勉学に加え、学園祭の実行委員長など課外活動にも積極的に参加してきました。臨床工学科だけでなく6学科合同での学園祭の実行委員長であったため、各学科の実行委員が取りまとめをしやすいよう新たにマニュアル整備を行いました。また当時コロナ禍出会ったため入場者管理などが必要でした。その対応策の生徒間や教職員間の意見調整や取りまとめを行いました。これらの経験が現在の業務においてドクターや上司への提案やマニュアルの作成等に活かせていると思います。

私がIMSを選んだ理由

グループ病院として病院間の連携が強固で、異なる施設での学びを通じて自分自身のスキルアップができると感じたからです。実際に、透析の研修として2ヶ月間、IMSグループの他施設でお世話になりました。当院には透析室がなく、外来透析や穿刺技術について学ぶ機会が限られているため、透析クリニックでの研修は、患者の生活に寄り添った維持透析の考え方や、穿刺技術を実践的に学べる貴重な経験となりました。専門病院として高い専門性を持ちながらも、IMSグループ内で他施設と連携し、さまざまな分野でスキルを広げられる点が、IMSの大きな強みだと感じています。

学生へのメッセージ

当院はIMSグループの中でも特に循環器に特化した病院です。例えば透析ひとつピックアップしても心疾患のために手術を待っているもしくは手術直後の透析であったりします。透析クリニック等での維持透析とはまた違った緊張感のある透析を普段から行っています。また循環器専門という特性上緊急性の高い患者が来るため当直やオンコールといった不規則な勤務体系も存在します。しかしその分やりがいのある職場であると感じています。もし少しでも循環器や急性期の病院に興味や憧れがあるのであれば当院を見学してみてください。

〈技士〉堀内美里
イムス富士見総合病院

現在の仕事内容

不整脈業務(アブレーション・ペースメーカー)
血液浄化業務
局麻オペ室業務(VAIVT関連)
機器管理業務

仕事の醍醐味

日本医療が常に日進月歩である中で常に新しい技術や知識を吸収でき、日本における医療の最先端医療機器(ECMO・ダビンチ)や低侵襲施術に携わることが出来る点だと思います。 また、院内スタッフから医療機器のトラブルの対応を求められた際に瞬時に対応でき、スタッフからの強い信頼を得られたときはこの仕事をしてよかったと思うことが多々あります。

入職後に最も成長を感じた経験

自分に何を求められ、どう行動するのかを自分から進んで能動的に行動できたときに社会人としての成長を感じました。 特に生命維持管理装置を管理・操作をする中で、医師に対して「このような結果となっていますがどうしますか?」ではなく「この結果が得られ、こういう対応や設定変更をしたいのですがいかがでしょうか?」と提案できた時は臨床工学技士としてのスキルが身に付いたと実感できました。

今後の挑戦・夢

複数の分野で平均点以上出すことができる臨床工学技士、いわゆるジェネラリストが当院に求められる人材である中で、私は不整脈業務を主体に様々な分野を兼任して業務を行っています。今後はいまの業務を兼任しつつ能力や労力の観点から1人の医療従事者として医療のスキルの向上に努めたいと思います。

職場の雰囲気

一人ひとりの個性が豊かで、とにかく明るい雰囲気です。上司や先輩は親身になって接してくれますし、質問や相談などもしやすいです。総合病院という特性から様々な分野に関与したいというスタッフの意思を尊重し環境を整えてくれるなど自分がなりたい臨床工学士像を見つけやすい職場だと思います。

プライベートの過ごし方

1人でドライブや温泉に行く機会が増えました。温泉は小さいころから好きで、温泉から上がった後にコーヒー牛乳の飲むのが最高に幸せと感じてます! また、社会人になってからバラバラになってしまった友人と定期的にご飯食べに行ったり国内外の旅行とアクティブに過ごしています。

同僚の特徴

私には個性豊かな3人の同期がいます。何事にも丁寧に仕事するも競馬にはまっている人、かわいらしくアイドルが好きな人、アニメ好きで運動神経がいい人。困ったことや相談事にも親身になってくれるこの3人と一緒に働けてとても誇りに思います。

学生時代について

弓道部に入っていたので、週3回授業終わりに弓道場で弓を引き、他の曜日で塾と家庭教師のバイト、とほぼ1週間休みがないのではと思うほど忙しかったり、旅行好きなので国内外含めいろんなところに行く事が出来たのは学生の特権だったと思います。

私がIMSを選んだ理由

授業ではあまり触れなかった不整脈業務を病院見学で拝見した時に、純粋に楽しそうだなと直感で感じました。それに加え先生と臨床工学技士の連携や不整脈業務に対しての臨床工学技士の関わり度合いが大きかった印象があったので当院を選びました。

学生へのメッセージ

学生の皆さんは、まずは国家試験のために勉強していると思います。しかし、そこで終わりではありません。医療は日進月歩、常に新しい医療機器や術式、治療方法があります。我々臨床工学技士も進みゆく医療に柔軟に対応できるよう多職種や同僚とコミュニケーションとりながら日々アップデートしています。少し固いお話をしましたが、学生でしかできない楽しみもあると思うのでいろんなことを吸収して楽しい学生ライフを送ってください!

〈技士〉柏木理加
東戸塚記念病院

現在の仕事内容

3年目になり、透析業務、機器管理業務、内視鏡業務を日替わりのローテンションで行っており、加えてアブレーション業務を現在学んでいる所です。

仕事の醍醐味

幅広い業務に従事しており、今はまだすべての業務に従事しているわけではなく、覚え途中です。新しい業務を覚えることは大変ですが、独り立ちして独りでも行えるようになったときの達成感が感じられると楽しいです。

入職後に最も成長を感じた経験

入職したばかりの頃は透析業務で先輩に助けてもらうことばかりで穿刺で失敗したときやトラブルが起こっても1人でやるには不安でした。現在は穿刺が難しい患者さんをお願いされたり、フォローする側になって、「さすがです。」と言われたときに、私も少しは成長出来たかなと感じます。

今後の挑戦・夢

呼吸療法認定士や透析技術認定士などの資格を取り、より専門的な知識を深めていきたいです。

職場の雰囲気

病院見学のときでも他職種のスタッフから明るく挨拶をしていただき、今も病院全体の印象は変わらず、明るく温かい雰囲気だと感じています。新しく入った業務で初めての場所に行っても医師や看護師など他職種のスタッフからも教えて頂くことも多くあり、居心地の良い職場だと思っています。

プライベートの過ごし方

サッカー観戦をしたり、友達とご飯を食べに行ったりしています。

同僚の特徴

私が内視鏡業務でうまくできず、困っていてもできるようになるまで何回も教えてくれたり、透析のオーバーホールもあまりやってなかったりすると後輩が教えてくれたりしました。優しくて、明るくて、困っているとすぐに助けてくれるスタッフばかりです。

学生時代について

大学のオープンキャンパスや入学式ではスタッフとして参画し、先輩や後輩、先生とも関係を構築してきました。また、1人暮らしをしていたので料理やお菓子を作ることを楽しんでいました。

私がIMSを選んだ理由

私はジェネラリストになりたいと考えていました。当院ではローテーションですべての業務を行っており、何年かかってもすべての業務をやってもらうと見学のときに聞いて自分のペースで業務を覚えることができると考えました。また、研修や教育が充実していること、運動会などのイベントが多くあり、他職種と関われる機会が多くあると考えたからです。

学生へのメッセージ

IMSグループには慢性期、急性期、回復期や診療科などそれぞれの病院に特徴があります。IMSグループの病院と自分のやりたい分野や自分に合った働き方など照らし合わせて選択して欲しいなと思います。また、縁あって一緒に働くことができたら嬉しいです。

〈不整脈治療専門臨床工学技士〉前田 英将
春日部中央総合病院

Q1. 取得のきっかけは?

ペースメーカや植込み型除細動器など、植込み型心臓電気デバイス(CIEDs)は多機能かつ複雑化しています。実際の業務では緊急でデバイスチェックすることも多く、トラブルシューティングには広く深い知識が必要だと実感しました。研究会や学会で研鑽を重ね、自信を持って医師に提案やディスカッションが出来るようになり、客観的に自己評価をしてみようと思ったのが資格取得のきっかけです。

Q2. 現在の活動内容は?

当院の不整脈業務は、デバイスの植込みやカテーテルアブレーションといった手術の立ち合いだけでなく、ペースメーカ外来でのフォローアップ、MRI撮像時や電気メス使用時のデバイスチェックと多岐にわたります。また、デバイスの遠隔モニタリングを1日1回確認し植込み型除細動器の作動やリードトラブル等、緊急来院が必要と思われる情報を迅速に医師へ報告できる体制をとっています。

Q3. これからの目標は?

バルーンアブレーション術の施設基準に臨床工学技士の在籍があり、アブレーション業務による臨床工学技士の必要性が高まっています。特に3Dマッピング装置の進歩は凄まじく、次々と付加されるテクノロジーを理解し適正利用することで、治療成績に貢献していきたいと考えています。

最後にひとこと

今後、医師の働き方改革によるタスクシフティングによって、より高度な専門知識とスキルが求められると考えられます。資格を取得して終わりではなく、さらに専門性を高めていくことが不整脈チーム力の向上を促し、医療の質を向上させていけるのではないかと思います。

〈呼吸療法専門臨床工学技士〉藤本 正弘
鶴川サナトリウム病院

Q1. 取得のきっかけは?

人工呼吸器を装着した患者さんの対応を行うようになり、自分の知識が軽薄で更に深く学びたいという意欲が芽生えてきました。
学んでゆくにつれて、全身管理の知識と観察力といった臨床力が必要になることがわかり、呼吸治療の奥深さに没頭していきました。
今まで学んだ知識と臨床で得た知見をもとに、自分自身のスキルを確認、更なる高みと自信を得るために検定試験の合格を目標にして見事合格致しました。

Q2. 現在の仕事内容は?

現在所属する施設では、血液浄化室はありません。呼吸治療・機器管理・ペースメーカ管理を行っております。
2022年から赴任しましたが、年々呼吸治療業務が増加しております。HFNCやNPPVの導入や緊急気管挿管・気管挿管後のSBTを施行等、積極的に呼吸治療業務を行っております。

Q3. 資格をどのように生かしているか?

専門臨床工学技士は、業務内容を適切に把握し、指導的立場で専門的治療の対応ができる能力(知識・技術・技能)を有する臨床工学技士とされています。次世代への育成を重点において活動をしています。院外活動として、神奈川県下の臨床工学技士を中心に、一般社団法人神奈川呼吸療法研究会を設立し、地域における呼吸治療の啓発活動を行っております。

 

Q4. 仕事の醍醐味

呼吸治療は全身管理が重要となります。呼吸治療のみ最良を尽くしても回復は見込めません。重症患者に対し、医師・看護師・薬剤師・リハビリテーション専門職・管理栄養士らと共に治療に当たり、治療の結果回復されたとき、かけがえのない満足感を得られます。

Q5. 今後の挑戦・夢

呼吸治療のスペシャリストが院内にいることでレベルアップが図れます。しかし、少数のスペシャリストだけでは限界があります。全体のレベルを上げることにより同様な状況になることが可能になると考えます。何時如何なる状況でも、最適な提案を行えるような環境を構築することが目標です。
現在、日本臨床工学技士会の専門・認定委員会に所属しております。さらなる合格者の排出に向けて、質の高いコンテンツ作成や合格者のネットワーク作りに向けて活動を行っております。

学生へのメッセージ

呼吸治療業務の対象患者は、新生児から高齢者と全年齢に関与し、更に酸素療法から気道管理・人工呼吸器管理・補助循環とあらゆる治療に介入するための知識と経験、そして広い視野が要求されます。そしてこのスキルは、他の臨床業務にも役立てることが出来ます。呼吸治療から全身管理を考える奥深さにのめり込んでみませんか。

〈体外循環技術認定士〉三原 由裕
新松戸中央総合病院

Q1. 取得のきっかけは?

学生時代手術室での病院実習で、人工心肺の実習中その病院での体外循環技士の先生(後の私の師匠)が外科医に対してアドバイスをしている方でした。そのアドバイスは、人工心肺に関してはもちろんのこと、手術手技に関する事まででした。そのような技士を目の当たりにして「かっこいいな」と思ったことが体外循環技士を目指すきっかけとなりました。その後就職して仕事を進めていく折、様々な認定士があることを知り、その中で体外循環技術認定士を取得することを決めました。

Q2. 現在の活動内容は?

当院では2016年から心臓血管外科手術が始まりました。私はその時の立ち上げメンバーとして当院へ転職しました。現在は、心臓血管外科に関しては手術全体のマネジメントや、最近では心臓血管外科以外の診療科においても手術室内でのニーズが高まっているので、色々な手術に立ち会って業務を行っています。また心臓血管外科関連学会への学会発表や論文投稿は年に1回以上は必ず行うようにしています。

Q3. これからの目標は?

どんなことにも対応できるように様々な知識や経験をつんで準備をしていきたいと考えています。体外循環のみならずその他の知識を積んで「専門臨床工学技士」の資格にもチャレンジできればと思っています。また教育カリキュラムを充実させ、後進の育成にも力を入れていきたいです。

最後にひとこと

この先AIが医療業界へ進出して来れば、臨床工学技士の業務は大きく変わってくると思います。これからの臨床工学技士は一つの分野だけでなく多角的、多方面から事象を捉えられなければなりません。目指す目標は決めてそれに向かってたとえ回り道であったとしても常に努力を忘れないようにして下さい。体外循環技士はその広い知識や技術から、リスクの多い患者を救う事の出来るやりがいの大きい仕事ですよ!!

〈血液浄化専門臨床工学技士/技士長〉丹藤 敏次
高島平中央総合病院

Q1. 資格取得のきっかけは?

平成21年日本臨床工学技士会で新しく専門臨床工学技士制度ができるということで、良い機会でもあり自身の知識の確認も含めて挑戦しました。当時は第1回ということもありどのような試験であるか見当もつかなかったため、講習会テキストだけでなく関連学会のガイドラインなど幅広く勉強したような記憶があります。運よく合格することができましたが、いま受けても受かる気はしませんね(笑)

Q2. 現在の仕事内容は?

当院の臨床工学科は血液浄化・医療機器管理・手術室業務に加え付属のイムス西台透析クリニックでの透析業務があります。自分は管理職ですのでそれらすべてを統括する立場ではありますが、スタッフの人員も限られており、血液浄化センター内で他の若手スタッフと一緒に業務を行っています。穿刺・返血はもちろん雑用にいたるまで日常業務もこなしています。

Q3. 資格をどのように生かしているか?

資格を取得したといっても当時と今では状況も全く違います。ですが専門臨床工学技士である以上、名に恥じないように日々研鑽という使命感は感じています。また自分が学んだ知識や経験を後輩に伝えていくことによりお互いの成長につなげたり、すこしでも多くの患者さんへ還元することを常に考えています。

Q4. 仕事の醍醐味は?

臨床工学分野は他の専門職より幅広く様々な領域で業務を行うことができます。これは他の職種ではあまり見られず、臨床工学技士にしかできないことだと思います。その分様々な知識を身につけなけばならず非常に大変なことも多くあります。ですが、急性期から慢性期までたくさんの患者さんと接することができるため、やりがいを感じています。

Q5. 今後の挑戦・夢は?

技士長という立場であるため、スタッフの教育に力を入れていきたいと考えています。一人でも多くの優秀な技士を育成し、将来彼らがいろいろな方面で活躍してくれることが今後の目標ですね。

学生へのメッセージ

臨床工学技士は他の専門職に比べると分野も広く多方面で業務を行っています。また最近多職種による タスクシフト・シェアが言われておりますが、これは私たち臨床工学技士にとっては業務拡大の良い機会となっています。その分大変なことも多いですが、やりがいの多い仕事だと思っています。医療業界を取り巻く環境は以前に比べ厳しい状況ですが、ならばこそ私たち臨床工学技士のような様々な分野で業務できることは強みになると思います。皆様が臨床工学技士として活躍することを楽しみにしています。