INPRESSIONS

専攻医感想

後期研修1年目 谷先生

私はもともと当院で初期研修をしていました。進路について迷っていたときに研修のローテーションで麻酔科をまわりました。学生時代の病院実習で見学しただけのときとは違い、実際に自分で麻酔をかけ、術中の全身管理を行う楽しさを知り、麻酔科を考えるようになりました。右も左もわからない研修医に優しく指導してくださり、とてもありがたかったことを覚えています。
そして当院の麻酔科で働くことを決め、後期研修医としてもうすぐ1年が経とうとしています。はじめの頃は慣れないことばかりでへとへとでしたが、指導医の先生方や同じ後期研修中の先輩方、同期のサポートを受け、様々な手技を獲得し、今はひとり立ちで麻酔をかける機会をいただいています。困ったときにはサポートを受けながら、様々な状況に対応していく力を身に付けているところです。今後は指導してくださっている上級医の先生方のように、患者さまからも外科医からも頼られる麻酔科医になっていきたいと思います。
また、当院麻酔科の特徴は、手術室以外にも活動の場を持っていることだと思います。週に1回以上救急科に出て、研修医と共に患者さまを診察することや、上級医になればICUで当番を務める機会もあります。また、プログラム内で半年間、救急と集中治療を学ぶことができます。救急初期対応や集中治療に携われる機会が充実していることも素晴らしい点だと思います。
皆さんもぜひ、麻酔科に見学に来てみてください。

後期研修1年目 小野先生

私は当院で初期研修をスタートし、そのまま当院の麻酔科に入局しました。
初期研修時代は「何となく将来は漠然と内科医にでもなるのかな」と思っていた私が、現在麻酔科に入局していることは自分でも驚きです。
初期研修で麻酔科を回った際に興味を持ち始め、麻酔科医は特に心肺蘇生、救急医療でも重要なABCに特に長けている医者でかっこいいなと思い始めました。研修中は上級医の先輩方が丁寧に指導してくださり、とても充実していました。また当院の麻酔科の研修プログラムがとても充実していて、後期研修を終えた4年後には様々な知識・技術を身につけた立派な麻酔科医になれるということを確信したので、この麻酔科に入局しようと決めました。
当院は手術麻酔だけではなく、週に数回救急科で勤務することもあり、救急医療を学ぶ機会もあります。また、ペインの領域にも力を入れており、ペイン領域での研修機会も得ることができます。外部の研修として、小児麻酔、心臓麻酔、3次救急・集中医療を徹底的に学ぶ機会も得ることができます。そのため充実した4年間の研修を終えた先輩方は、全員かっこよく、ものすごく尊敬できる麻酔科医になっていると思っています。
上級医の先生方はまだまだ未熟で頼りない私のサポートをしてくださり、困ったことがあればすぐに相談に乗ってくださり、アドバイスもしてくださいます。ときには厳しいこともありますが、私の成長を助けてくださる先輩ばかりですので毎日楽しく充実した研修を送ることができています。
自分も早く先輩方に追いついて、立派な麻酔科医になれるよう日々研修を続けています。本当に雰囲気が良く過ごしやすい研修施設だと思うので、一度興味を持った初期研修中の先生方は見学しに来てください。もし先輩に怒られている僕を見たとしても温かい目で見ていただけると幸いです。

後期研修2年目 高柳先生

当院麻酔科には初期研修から当院で研修をし、続けて麻酔科に入局された先生方がいらっしゃいます。私もそのうちの一人です。何科で研修するか決めずに初期研修を始めましたが、当院麻酔科の初期研修で、手厚い指導をしていただいたことがきっかけで麻酔に興味をもち、後期研修をさせていただいております。他の先生方のように以前から麻酔科を目指していたわけでもなく、プログラムを色々吟味してから当院を選んだわけでもないのですが、後期研修医として働き始めてから麻酔科のプログラムの良さに気づくという日々を送っております。
手術室では、困難な症例の準備で困ったことは、どの先生も気軽に相談に応じてくださいます。実際に手術中に困ったことが起きたときは、すぐに上の先生方が来てくださり、先生がどう対応しているのかを見て、次回は自分で同じように対応できるようになろうと学べます。
日々の業務開始前には勉強会があり、毎月自分の順番も来るので勉強になります。
また当プログラムの特徴として他院で救急を半年、小児麻酔を一年、そして心臓手術麻酔を半年研修することができます。自分は現在、他院での3次救急研修真っ只中で大変勉強になります。麻酔科は救急外来の診療にも行くのですが、救急が苦手な私は消極的でした。しかし救急研修をするうちに麻酔科に求められるもの、自分に求められているもの、患者さらには病院や地域に自分ができることを意識するようになりました。他院での研修を終えて戻った後、学んできたことや意識したことを還元できるようになりたいと思います。

後期研修2年目 小幡先生

初期研修から当院で研修し、現在後期研修2年目となりました。もともと学生時代から麻酔科に興味があった私は、「麻酔科が強い市中病院」を初期研修先として探していました。そこで当院を見つけ、新見前院長が仰っていた「断らない、病院のエンジンとして活躍する麻酔」という言葉に心惹かれ、初期研修先として2年間お世話になりました。初期研修での麻酔科研修は非常に充実したものであり、私もこのチームに加わり先輩方のような素敵な麻酔科医になりたいと強く思い、当院で後期研修をスタートしました。
当科の特徴としては、麻酔科内の風通しの良さだと感じています。何かあればすぐ相談可能で、適切なアドバイスを頂戴することができ、また私の意見も尊重してくださいます。麻酔に関する相談をして嫌な顔をする先生は1人もいません。もちろん、他科との風通しも良好です。当科の後期研修プログラムは非常に優秀であり、小児、心臓・大血管、救急、集中治療と幅広くそして深く学べる環境があります。私は現在、神奈川県立こども医療センターで1年間小児麻酔研修をさせていただいております。当施設では1年間で400例ほど小児麻酔を経験でき、小児麻酔の繊細さ、奥深さを日々感じながら研鑽を積んでおります。麻酔科志望の方、是非当院で一緒に働きましょう!

後期研修2年目 岩崎先生

後期研修から当院で働いています。専門医制度が変更され、大学病院で研修する方が多い中、自ら市中病院を選びました。一つの病院だけではなく、小児や心臓などに特化した病院で一定期間学べるよう配慮された研修プログラムがきちんと組まれていること、そしてその機会が後期研修医全員、平等に与えられていることが魅力の一つでした。
研修初日を思い出すと、当院の麻酔科同期は私以外全員初期研修から当院で研修していたため、「自分だけよそ者扱いされたら、どうしよう!?」とビクビクしていましたが、全然ビビる必要はなく、麻酔科スタッフやコメディカルの皆様、非常にアットホームに接してくれてすぐに馴染めました。ただし、病院内の敷地は迷路のような構造でいまだに迷っており、残念ながら馴染めておりません。。
まだまだ書ききれないほど、当院麻酔科の魅力はありますが、興味が湧いた研修医の先生がいらしたら是非見学にいらしてください!

2017年プログラム卒業  林 祐香

私は出身大学の分院で初期研修を行っています。当たり前のようにその大学の麻酔科に入局すると思っていましたが、救急科と迷ったことや、様々な関連施設を目的があまりないまま駒のようにローテーションすることに疑問を抱き、他の施設を探している時にたまたま板中を見つけました。救急・集中治療にも力を入れていること、明確な目的のもとローテーションする研修先、そして何より「外科医と患者が覚悟を決めたならとことん付き合う」「断らない麻酔」という考え方に惹かれて、ここでの後期研修を決めました。研修を終えた今でも、この選択は間違っていなかったと思っています。
やはり大学病院のような超特殊な手術はありませんが、麻酔科医としてどこに行っても通用する程度の症例は網羅されていると思われます。また、併存疾患や宗教的理由から他の病院で断られた方の手術も当院では数多く行っており、麻酔科医としては苦しい状況のこともありますが、「断らない麻酔」という理念のもと対応しています。このように難しく、型にはまらない麻酔を多く経験できるのも魅力の一つです。
他病院からは希望者全員が研修できる訳ではないような、貴重な専門性の高い関連病院での研修は、毎日が必死であっという間でしたが、大きな財産になっています。
また、後期研修中やその直後は医師としてのキャリアに大きく影響する期間ではありますが、プライベートにおいても重要な時期と考える人は多いのではないでしょうか。実際に私も後期研修期間に結婚・出産を経験しています。後期研修1年目の時点で、次年度以降のローテーション先の概要が決まっていたため、人生の大きなイベント計画を立てやすいです。当科は子育て中のスタッフが多く、妊娠・出産・育児に寛容な雰囲気であること、院内保育室があり、産後の復帰がスムーズだったことも本当に助かりました。
私は今後も達成していきたい目標がいくつもあり、楽しみが尽きません。一緒に当科を盛り上げていく先生をお待ちしています!