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診療科のご案内

循環器疾患の正常と病気(異常)の境界へのアプローチ

 日本人の平均寿命は年々延びており、最近の厚生省統計では男性81.6歳、女性87.7歳となっております。そのため神奈川県健康-福祉課では、未病改善(Predisease improvement)というキーワードを掲げて健康推進に対する取り組みがおこなわれています。未病とは健康と病気の間の状態を指す用語で、具体的には未病改善を進めることにより病気の早期発見並びに予防を促進させるという試みを指しています。老後の生活のADL(Activity of daily life)を向上させるため、今後未病改善はますます重要になっていくと推定されます。
 一方で、医療機関においても未病と同じように、正常と病気の間の病態をどのように診ていくかという問題があり、現在では病気を疑うと大病院で精密検査を望む人が多いですが、検査をしても満足な解答を得られない場合も多々見られます。
また、クリニック等の場合は、各種の検査体制が整っていない所も多く、不安があるという方もおられることと思われます。こういった医療の空白を埋めるのが当院のような中規模の病院の役割であると考えております。
 以上の考えから、当院では特に大病院の検査で異常を認めないと診断されたものの症状が繰り返しているような方、すなわち正常と病気の間または病気の前状態と考えられる方へ適切な治療を行うことも企図しています。加えて循環器疾患に対する詳しい説明を聞きたい方を歓迎いたします。また大病院へ受診する前にあらかじめ疾患の状況を知りたい方や適切な専門病院へ紹介状を書いてもらいたい方は当院を受診していただくことをお薦めいたします。

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