臨床工学科
所属長挨拶
現在、臨床工学科は29名で構成しています。臨床工学技士は院内ではME(Medical Engineer)やCE(Clinical Engineer)と呼ばれ、医師の指示のもと、生命維持管理装置の操作・保守管理を行う資格であり専門性の高い職種です。業務内容は医療機器管理業務・血液浄化業務・手術室管理業務(人工心肺業務含む)・心臓カテーテル業務・不整脈業・ユニット(ICU・CCU・SCU)でのCHDF(continuous hemodiafiltration:持続的血液透析濾過療法)業務や補助循環装置の管理を行っています。臨床工学技士は病院で使用する全ての医療機器に関与し、安全かつ適正に使用できるように他職種との連携も図りながら業務をしています。また臨床工学技士や他職種へのスタッフ教育も行いながらチーム医療の一端を担っています。
スタッフ
人数:32名(男性18名 女性14名)
男女比:6:4
平均年齢:30.3歳
(2023年6月1日現在)
医療機器管理業務
中央機器管理室では、院内で使用される輸液ポンプ・シリンジポンプ・ベッドサイドモニタ・人工呼吸器などの様々な医療機器を一元管理しており、安心かつ安全に機器が使用されるように保守点検を実施しています。また、毎日病院内を巡回して除細動器や使用中の人工呼吸器などの点検の実施や、病院職員への医療機器の適切な使用方法の勉強会も行なっています。
血液浄化業務
透析室はベッド数31床月曜日~土曜日、午前・午後の2クール行っています。
外来維持透析、入院透析、アフェレーシスに対応し、近年ではオンラインHDFに対応したコンソールを導入し、治療の幅を広げています。コンソールの定期点検や透析液の水質管理を行い、患者さまに安心・安全な透析を受けて頂けるよう日々努めています。
手術室管理業務
OPE室の機器管理業務・手術支援業務では、手術施行時、適切に機器が使用できるよう、始業点検・日常点検・終業点検・定期点検を行い、不具合があった場合には迅速な対応ができるよう体制を整えています。人工心肺業務では回路の組み立て、人工心肺の操作、心筋保護液注入の操作、冷温水槽、自己血回収装置などの機器の操作を行い、円滑な手術の進行をサポートしています。
心臓カテーテル業務
心臓カテーテル室はカテーテル検査や狭心症、心筋梗塞などの循環器系疾患や末梢動脈疾患の治療を行っています。CEは生体監視記録装置(ポリグラフ)、各種診断装置(IVUS・FFR・OCT)、補助循環装置(IABP・ECMO)、体外式ペースメーカー、ロータブレータなどの準備・操作・点検を行なっており、心臓カテーテル室は24時間救急患者の受け入れをしている為、夜間は待機をしています。
不整脈業務
不整脈業務では、電気生理学検査[EPS]やアブレーション治療を行う時に使用する医療機器である、刺激装置・3Dマッピングシステム・高周波発生装置などの操作で、監視や記録を行っています。ペースメーカー・植込み型除細動器(ICD)・両心室ペーシング(心臓同期療法:CRT)の植え込み時は機器操作を行い、植込み後は、ペースメーカー外来や遠隔モニタリング、トラブル対応を業務としています。
1日のスケジュール
時間 | 機器管理業務 |
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8:00 | 業務開始 プライミング |
8:10 | 全体朝礼 |
8:15 | 管理業務MTG |
8:30 | オペ室MTG&ICUカンファ |
9:00 | 院内ラウンド& 心カテカンファ |
9:30 | 心カテ・不整脈開始・ 病棟透析 |
10:00 | 機器点検 資産管理 |
12:00 | 休憩 |
13:00 | 機器点検 資産管理 |
16:30 | 業務終了の準備 |
17:00 | 業務終了 |
時間 | 血液浄化業務 |
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7:30 | 早出 プライミング |
8:00 | 業務開始 プライミング |
8:10 | 全体朝礼&透析室MTG |
8:15 | 午前透析 穿刺開始 その後、透析管理 |
12:00 | 返血開始 午後透析の準備 |
13:15 | 午後透析 穿刺開始 その後、透析管理 |
17:00 | 返血開始 透析室業務終了 |