リハビリテーション科

所属長挨拶
私が入職した当時(平成15年)のリハビリテーション科はスタッフ数8名の小さな部署でした。それが現在66名の大所帯となりました。当時と病院の規模、機能は変わりましたが、リハビリの重要性、ニーズは多いに高まったと言えます。現在当院では超急性期から在宅まで幅広く対応する中で、入院早期からのリハビリ介入、365日切れ目ないリハビリ介入を心掛け、多職種・地域との連携を密に図りながら患者さまの早期離床・退院を目指しています。また患者さま・ご家族様のニーズを第一に考え、その人らしい生活を取り戻すためにより個別性のある訓練・指導を実践しております。これからも専門職として知識・技術の向上に努め、地域の皆様に信頼されるリハビリテーション科を目指し、日々精進してまいります。
スタッフ
人数:68名(男性29名 女性39名)
男女比:約2:3
平均年齢:28歳
(2022年4月1日現在)
業務内容
医師の指示の下、疾患や怪我、長期臥床などにより生じる身体機能の低下を予防・改善することを目的に、機能訓練を実施しています。「リハビリテーション科」と一つのくくりにはなっていますが、当院では身体機能や起居・移動動作中心に関わる理学療法士(PT)、日常生活動作中心に関わる作業療法士(OT)、食事やコミュニケーション中心に関わる言語聴覚士(ST)の3つの職種が勤務しています。

1日のスケジュール
8:30~9:00 | 朝礼、スケジュール調整 |
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9:00〜12:00 | 患者治療 |
12:00〜13:00 | 休憩 |
13:00〜17:00 | 患者治療 |
17:00〜17:30 | 記録・書類業務 |
部署特色
当院では急性期病棟(259床)、回復期病棟(40床)、地域包括ケア病棟(42床)と異なる病期の病棟が併設されています。当院のリハビリテーション科はPT・OT・STともに病期や疾患ごとに心臓・外科班、回復期班、小児班等の班体制をとり、専門性を高めた介入を目指しています。
また、訪問リハビリも行っており、院内のみではなく、地域との連携をより強めた治療・介入が可能となっています。

主な対象疾患例
運動器疾患 | 上腕骨骨折、大腿骨頸部骨折、脊椎圧迫骨折、変形性関節症、靭帯損傷 |
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脳血管疾患 | 脳梗塞、慢性硬膜下血腫、くも膜下出血、脳腫瘍、脊髄損傷 |
呼吸器疾患 | 肺炎、気胸、気管支喘息、COPD(慢性閉塞性肺疾患) |
心大血管疾患 | 心不全、心筋梗塞、不安定狭心症、心臓弁膜症、大動脈解離 |
その他 | 小児(精神運動発達遅滞、ダウン症、脳性麻痺、脳症、ADHD(注意欠陥多動性障害)、広汎性発達障害) |
主な認定資格取得者
- 3学会合同呼吸療法認定士:2名
- 心臓リハビリテーション指導士:1名
- 福祉住環境コーディネーター:1級1名/2級8名
- 認知症ライフパートナー2級:1名
- BLSヘルスケアプロバイダー:3名
- 青森糖尿病療養指導士:1名
(2021年5月現在)
リハビリテーション科としての取り組み
病棟レクリエーション
回復期病棟では、リハビリに加えて日中の活動性を高めるためにレクリエーションを実施しています。
楽しみながら、活動性を保つとともに、患者さま同士のコミュニケーションの場となっています。
公開講座
院内・院外で地域の方々に向けての公開講座も積極的に行い、地域の方の健康維持、疾患予防を目指しています。
公開講座例
- 肩こり体操
- 腰痛体操
- お口の健康
- 認知症予防 など
教育体制
新人教育
当院リハビリテーション科ではプリセプター制度を採用しており、基本的に新人スタッフ1名に対して、経験年数3年以上のスタッフ1名が指導係として年間を通して指導にあたります。指導方法としてはOn Job Trainingを主とし、新人スタッフは先輩スタッフに見守られた環境下で患者治療を進めていくことができます。
各種勉強会
班ごとに開催されるものもあれば、勉強会係が企画するリハ科内勉強会が年間を通して実施されています。
内容も様々で、スタッフが参加した院外の勉強会の伝達講習などの座学から、基礎的な触診、介助動作などが定期的に行われています。また、介護用物品や電気刺激治療機の業者の方に講師となって頂き、介護保険制度や物品、治療機器に関しての知識を深める取り組みを行っています。
