スタッフインタビュー
リハビリテーション科
作業療法士井上 剛
家族の療養を通して作業療法士の仕事を目の当たりにし、自身も同じ道を選んだという井上さん。
コロナ禍という特殊な事情の中、医療従事者として普段の生活にも気を配りながら、自身が理想とする作業療法士像を目指す日々について聞きました。
実体験から、憧れの作業療法士の道へ
実際に見た作業療法士の仕事風景で、印象に残っている姿は?
作業療法士さんが、祖母に優しく寄り添っている姿ですね。もちろんリハビリをしている姿にも憧れましたが、痛みを訴える人に向き合い、その話を良く聞いて、どうしたら痛みが軽減するかを考えて介入していく姿を見て、自分自身、こんな風に人に寄り添える医療従事者になりたいと強く感じました。
当時は理学療法士と作業療法士の違いについてもイメージできてなかったんですが、そこから調べ始め、結果的に「より生活に沿ったリハビリをしたい」という思いから、作業療法士を目指しました。
作業療法士になり日は浅いですが、患者様が、客観的に見て少しずつ動けるようになったり、患者様からも「動けるようになってきた。ありがとう。」と言ってもらえたりすると、この仕事を選んで良かったと実感しますね。
リフレッシュは、医療従事者ならではの気づかいも
プライベートの時間は、どんな風に過ごしていますか?
仕事とプライベートは、きっちり分けている方だと思います。体調管理にも気を使って、しっかり食べて、睡眠は最低でも7時間は取るように心がけています。
食事も基本自炊しているんですが、野菜をたくさん摂るなど、いろいろ考えながら食べています。
社会人1年目なので、環境の変化で疲れることもありますが、なるべく体と心にストレスを溜めないことを意識していますね。
休みの日などのリフレッシュは、1人カラオケとか、家で映画や動画を見たりすることが多いです。今は大勢で集まったりすることが難しいというのもありますし、医療従事者なので、その点は特に気を付けながら、1人時間を楽しんでいます。
患者様の声を聞き、寄り添える作業療法士を目指して
仕事をする上で大切にしていることは何ですか?
患者様がどんなことに困っているのかをしっかり聞き取って、リハビリを提供することです。
もちろん上手く話せない方や認知症の方もいるので、その場合は、行動や表情の変化を見て状態を把握して、より良いリハビリにつなげています。
特にコミュニケーションが取りにくい患者さんに対しては、その方の調子の良い日やタイミングに合わせて介入に入り、好きなことを聞き出したり、評価ツールを使うなどして、どのような作業活動に興味があるかを理解して、リハビリに臨みます。
認知症の方は、時間の感覚が鈍り、生活のリズムが崩れてしまうことがあるんですが、そういった患者様にも、例えば手芸だとか、自分の好きなことに日中集中して取り組んでもらうことで、生活リズムを整えることができるんです。
もちろん毎回想定通りというワケにはいきませんが、そういった手法も取り入れて、患者様に合ったリハビリを提供していきたいですね。
作業療法士を目指す方、入職をお考えの方にメッセージをお願いします
医療従事者というのは、「ちょっと興味がある」ぐらいの気持ちで目指すと、すぐ折れてしまうというか、諦めてしまうことが多いんじゃないかと思うんです。
なので、まず「どういったことがやりたいか」や「どんな作業療法士になりたいか」を考えることが大切な気がします。
自分の場合は、「人に寄り添うことができる」「患者様のことを考えられる」作業療法士を目指しているんですが、そんな風に、皆さんにも理想像を思い描いてほしいな、と思います。
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