ごあいさつ
院長あいさつ

・患者さんの「できる」を増やすこと
・患者さんが住み慣れた地域で再び「生活」「活動」できるよう力を尽くすこと
・患者さんの「人生」、すなわち生きがいを大切にすること
これらが、わたくしたち板橋リハビリテーション病院が大事にしていることです。
リハビリテーション医療は、『活動』の医学・医療です。歩く、手を動かす、身の回りのことを自分で行う、食べる、話す、家族との生活、家事や仕事など。これまで当たり前にできていたことが、病気やけがによってできなくなる。「できなくなったこと」を少しずつでも「できる」ようにしていくこと、今ある機能や能力を引き出し活かし伸ばすこと、環境をうまく工夫すること、そして患者さんたちがご自身の生活・社会に戻り日々活動できるように。患者さんとご家族を中心に、各専門職種がチームで取り組むのがリハビリテーション医療です。
当院は、153床すべてが回復期リハビリテーション病床のリハビリテーション専門病院です。脳出血や脳梗塞などの脳血管疾患、骨折手術後など整形外科疾患、内科疾患治療後、外科的手術後の方などすべての領域の患者さんを受け入れ、専門的なリハビリテーションを行っています。一般的なリハビリテーションはもちろんのこと、心臓リハビリテーション、摂食嚥下リハビリテーション、復職や自動車運転再開に向けたリハビリテーションにも力を入れています。入院患者さんのリハビリテーションに加えて通所・訪問リハビリテーション部門を有し、退院後の方々の生活・社会復帰を支えています。2024年度には先進的な歩行練習用リハビリテーション支援ロボットを導入いたしました。
医療の細分化が進み急性期病院の入院期間は年々短くなっています。病気の治療は終わったが動けず食べられず生活できない方々が多く、リハビリテーション医療の役割は重要性を増しています。回復期リハビリテーション病院の数は増えましたが、これからは質を向上させる努力が必要です。また、わたくしどもリハビリテーション病院だけで患者さんを支えることはなしえず、急性期病院や地域の医院・クリニックの先生方、在宅領域の方々との連携・協力が非常に重要と考えております。
患者さんの「できる」をふやし、住み慣れた地域で再び「生活」「活動」できるように、お一人お一人のこれまで生きてきた人生と大事にしてきたことを大切に。一層専門性を高めながら、地域の医療・福祉機関との連携を密にして、各専門職種はじめ病院全体でリハビリテーション医療に取り組んでまいります。
院長大野 綾
看護部長あいさつ

多職種連携のもと多くの医療従事者が協働して”障害とともに生きる患者様の社会復帰“を手助けするのが回復期リハビリテーション病院です。
その中で看護において重要なのは、リハビリテーションで獲得したADLを日常生活の中で実践可能にし、“生活者の視点”に立ち心身両面から支える事、また患者様の目標に向かって“その人らしく生きることを支援できる”ことだと考えます。また看護職は24時間を通し、切れ目なくケアをしています。そのため多くの情報を持ち、患者様を包括的に捉えることができるので、多職種連携を進めていく中でコーディネーター的な役割も求められています。私たちは地域の中でその人らしく生きる意味を患者様・ご家族とともに考えることができる看護部を作り、職員教育もしていく所存です。
今後とも地域の皆様に愛され、選ばれる病院を目指していきますので、よろしくお願いいたします。
≪看護師を目指す皆さんへ≫
回復期リハビリテーション病院はリハビリテーションの専門病院です。私たちは【障害とともに生きる方々の生きる力を心身両面から支える】をキーワードに頑張っている病院です。そして看護部では、社会の変化に敏感になり、幅広い知識を習得し、患者様・ご家族の意思決定を支える事の出来る看護師、職員育成を実践していきます。更に職員一人一人が成長できるよう支援してまいりたいと思います。
”患者様が住み慣れた場所で安心してその人らしく暮らせることを目指す“看護・介護を一緒にしてみませんか?お待ちしています。
看護部長猪股 洋子
事務長あいさつ

日本は超高齢化社会に直面し、2040年にかけて首都圏を中心に医療・介護ニーズの高まる85歳以上の高齢者が増加する見込みです。それによりリハビリテーションサービスの必要性もより高まってきています。
これからのリハビリテーションでは、医療保険で実施する心身機能・ADLの改善等を目的とした急性期・回復期リハビリテーションから、介護保険で実施する活動・参加の維持・向上等を図るための生活期リハビリテーションへの切れ目のないサービス提供体制が求められています。その中で当院はリハビリ専門病院として回復期リハビリから退院後の外来・通所・訪問リハビリまで患者さまのQOL向上を目指してサポートをさせていただきます。
また当院では地域の皆さまに身近な医療・リハビリを知ってもらい、健康への意識・関心向上を目的として地域公開講座、医療イベントを積極的に開催しております。
ご興味のある方は是非ご参加ください。
リハビリのことでお困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。
事務長長瀬 昌恭
リハビリテーション科技士長あいさつ

リハビリテーションはチームで行うものです。そして、そのチームの中には患者さまご本人やその家族、関わるすべての方が入っています。リハビリテーションが必要な方はひとりひとり別の生活があり、生活が違うということはそれぞれの目標、それぞれのリハビリテーションがあるということです。そのため、私たちは皆様と目標や治療内容について一緒に選択することを大事にしています。仕事として事務業務をしている方とは自宅内の生活に必要なことだけでなく、「パソコンを使用した練習」や「初対面の方とのコミュニケーション」「職場までの通勤練習」など実生活に基づいた練習もしていきます。もちろん患者さまが本当に必要な能力を獲得するためには入院前の具体的な生活状況やご本人の考えなどを共有しなければなりません。そのためにしっかりと情報共有できるように入院時にじっくりと時間を取り、患者さまの状態の確認と面接を実施しています。
私たちの病院では「オーダーメイドなリハビリテーション」を皆様に提供するために、各専門職が学び続け、患者さまと向き合っています。地域に帰ったあとも充実した生活が送れるように一緒に頑張っていければと思います。
技士長山本 智史