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老若男女を問わず、人は素晴らしい生活にあふれています。病気や怪我によりその生活は一変いたします。私たちはリハビリテーションの中で障害を負った心身の回復を促し、退院してもいきいきとした楽しい生活が送れるように支援いたします。当院では、各療法士が技術を研鑽し、適切に適量のリハビリテーションを行うために、土日祝日を含めた365日、リハビリテーションを提供しております。
リハビリテーションは単に心身の回復だけではありません。脳卒中や脊髄損傷、そして老化など現代の医学では限界もあり何らかの障害が残ってしまうことも多くあります。私たちはリハビリテーション病院で体の回復のみを行い、退院後家に帰ったときに何もできず生活に困ってしまった方をたくさん見てきました。このような状況になりますと、家に閉じこもったり、うつ病を併発したりして、何事もやる気が起きなくなるといった悪循環を起こし、最終的には寝たきりや認知症などになってしまうこともあります。
障害が残存した場合、福祉機器や道具を利用することで生活が楽になる場合もたくさんあります。当院では障害が残る、残らないにかかわらず、患者さまの思い描く退院後の生活を一緒に相談しながら、実現するお手伝いをさせていただくことを目指します。皆さまの人生は唯一のものであり、従って当院のリハビリテーションはオーダーメイドです。皆さまのニーズに最大限お応えできるよう、心臓リハビリテーション、自動車運転や公共交通手段の利用など、様々な取り組みを行っております。これらは他の回復期病院にはあまり見られないことです。
そして、退院後も地域で安心してその人らしく暮らすために、2011年に訪問リハビリテーション事業所も開設しました。また、2015年度には、短時間通所リハをオープンする予定です。これらにより、当院リハビリテーションでは、ご自宅で幸せに暮らすための支援を第一に実績を積んでまいりました。皆さまの幸せな生活の一助となるよう、リハビリテーションを通じて全力で支援させていただきます。
入院生活の中ではお一人ではさみしく感じる時もあります。365日のリハビリテーションは時に曜日感覚を麻痺させます。当院では集団リハビリテーションを取り入れ、リハビリテーションが楽しくなるような取り組みをしております。同じ境遇の方々と語り合ったり、仲良くなったり、時にはライバルになるかもしれません。外部から先輩が来ることも!?
毎週日曜日に楽しむ活動として、主に作業療法士が支援し、料理を作ったり、季節の催し物を行ったり、色々な手工芸を行ったり、ゲームを行ったりして楽しんでいます。何が行われるのかはその月の担当の階の療法士によって決められます!予定表をご覧ください。
高次脳機能障害という目に見えない病について患者さま同士で語り合ったり、苦手である物事を計画して実行し(ゲームや買い物、外出など)、まとめること(報告書作りなど)を集団で行います。このような集団リハビリをしていくことで、参加者の方が地域生活へ円滑になじむことを目指しています。脳外科医の先生による講義も聞けます。
コミュニケーションが行われる場合、必ずそこには相手がいます。当然、相手は同じ人ではなく変わってきます。訓練で身につけたコミュニケーション能力をさらに実用的に使えるようにゲーム、レクリエーション、買い物などを通して楽しく練習していきます。主に言語聴覚士が担当します。
ほぼ毎日、病棟では看護師による集団体操が行われます。心肺機能を考慮した体操であり、車いすでも参加できるように配慮してあります。また、ビデオを使いながら飲み込みの練習をする集団嚥下体操もほぼ毎日行われています。どの体操もご自由に参加可能です。