リハビリテーション科紹介
療法科紹介
理学療法(physical therapy:PT)
理学療法とは病気、怪我、加齢、障害などによって身体の運動機能が低下した状態にある方々に対し、医師の指示のもと各個人の状態を評価し(身体機能、心理面、リスクなど)、適切な治療法や目標を設定した中で、運動療法(運動を通じて筋力強化や関節可動域の改善、動作の獲得、姿勢の改善など)、や物理療法(温熱、電気療法など)などを実施し、機能回復を図ることを目的とした治療法です。また、運動・動作の専門性を生かし、福祉用具の適用相談、住宅改修相談も行います。
運動療法
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関節可動域訓練
関節の柔軟性や動きを改善することで
拘縮の予防を目的とします。 -
筋力・体力向上訓練
怪我や病気で生じた筋力・体力低下の改善を
目的とします。
基本動作訓練
寝返り、起き上がり、立ち上がりといった起居動作訓練,移乗や歩行といった移動動作訓練を行い、動作能力向上を図ります。
寝返り練習
起き上がり練習
物理療法
物理的刺激(温熱、低周波、極超短波、超音波、牽引等)を身体に加えることで、痛みの緩和、血行改善等への治療を行います。下図は、当院の主な物理療法器具です。
テクトロン
深部の筋肉に対して電気を流すことで、筋肉の収縮を促したり、緊張を和らげたりします。
効果:痛みの緩和、筋力強化
超音波(EU-910)
筋肉や靭帯などに吸収される過程で、熱が発生します。身体の深部に進むにつれて高速の振動が伝わります。 効果:痛みの緩和、筋肉のリラクゼーション
過流浴
腕や足の一部を、温水の入った浴槽につけ、噴射した過流を患部に当てます。
効果:痛みの緩和、血行改善、創治癒の促進、筋肉のリラクゼーション
メドマー
空気の圧力で、腕から手先までマッサージをします。
効果:血行の改善、筋肉の疲れ・痛みの緩和、手足のむくみやリンパ浮腫の改善
ロムバー
空気圧を応用して、中枢神経障害を起因とする
手指の痙性麻痺・拘縮麻痺を予防・改善するための治療器です。
効果:手関節や手指の関節可動域改善
マイクロウェーブ
電磁波の熱を利用して患部を温めます。
効果:筋肉の痛みの緩和、血行改善
牽引(けんいん)
頚椎・骨盤を牽引し、各椎間の圧迫を取り除き、筋緊張の改善や神経の障害を和らげます。
効果:痛みや痺れの緩和、脊椎の矯正
レッドコード
「適度な不安定性=振動」を利用して身体の感覚器に刺激を与え、筋肉の収縮機能を高めます。
効果:関節可動域改善、筋力強化
ホットパック
保温性の高いシリカゲルやベントナイト等を厚い木綿の袋に入れてパック状にしたもので、温熱刺激の熱を身体に伝えます。
効果:血行改善、痛みの緩和
松葉杖指導
リハビリスタッフが、適切な松葉杖の使用方法について指導致します。
装具作製への関わり
患者様一人一人に合わせた装具を作製出来るよう、義肢装具士と連携しています。