※所属や役職の情報は2023年6月当時のものとなります。
私は北小田原病院の看護師として、内科療養病棟で働いています。院内には、慢性期(長期治療が必要な状態)の内科・精神科・認知症の病棟があり、日常生活に医療サポートが必要な患者さまが入院しています。日々の主な仕事は、申し送りやドクターからの指示受けを始め、患者さまの全身の状態を確認して必要に応じた処置をしたり、排せつや入浴、食事などを助けたりしています。
慢性期病棟は急性期ほど緊急性が高くなく、物足りなさを感じる看護師もいます。反面、一人ひとりの患者さまと長くじっくり関われたり、最期を健やかに過ごすための看護に携われたりします。IMSグループの場合、急性期と慢性期だけでなく、回復期や介護老人保健施設など幅広く施設があるので、働きやすい病院を選ぶことができます。
看護師を目指したきっかけは、祖母が認知症になったことです。少し前まで普通に接していた祖母が、ある日を境に「あれ?何かおかしい」と思う言動をするようになりました。祖母と私は別の家で暮らしていて、自分が大人になるにつれ、会う回数が減っていました。たまに会いに行くと、そのたびに様子が変わっていって…… そんな祖母と、祖母をお世話する母を見るうち、「将来は看護師になって、認知症患者さまとそのご家族をサポートしたい」と思うようになりました。
北小田原病院の奨学金制度を利用してイムス横浜国際看護専門学校に通ったため、卒業後は北小田原病院への入職が決まっていましたが、認知症に関われる病院で働きたかったので、希望通りの就職でした。
職員の皆さんがとにかく気さくで優しかった印象は、いまも強く残っています。また、図書室の司書さんの記憶力の高さには感動しました。図書室には約1万5千の本とDVDや雑誌がありますが、ほぼすべてを記憶していて、私が読みたい本を伝えると、すぐに書籍名と場所を教えてくださいました。1分1秒の勉強時間が惜しくて探す手間を減らしたいときもあるので、とてもありがたい存在でした。また、フィジコ(教育用全身モデル)を始めとする設備が充実していたので、とても勉強しやすい環境だったと思います。
思い出に残っているのは、グループワークの発表者を男子が任されがちだったことです。私は緊張しやすく引っ込み思案だったので、最初はすごくストレスを感じましたが、だんだん慣れていきました。いま思えば、このときの発表経験が職場での判断力や度胸につながっています。何事もやってみることが大切だと、学生生活で学びました。
いまの竹下さんは、誰とでもすぐにうちとけ、相手に合わせて話す言葉やトーンを変えるほど、高いコミュニケーション能力の持ち主です。学生時代は引っ込み思案だったなんて、信じられないです!感情のコントロールも上手で、怒りや悲しみに左右されず、論理的な発言を心掛けているように感じます。
学生時代は自分のコミュニケーション能力に自信がなかったので、心理学やアンガーマネジメント(怒りを予防する心理療法)の勉強を始め、いまも続けています。学んだことを実践していくうち、徐々に自分から積極的に人と交流できるようになりました。
そういえば、入職した当時の竹下さんのポートフォリオ(勉強資料)は、人一倍厚かったです。看護技術を深く学ぶとともに、技術以外の勉強もしていて、書き込みもたくさんしていました。しっかり勉強していると感じました。
男性看護師には、3つの特長があります。1つは、力の強さです。例えば、患者さまを抱えたたり移動したりするときは、より体力がある男性看護師のほうが、安定感があります。2つめは、潤滑油。女性が多い職場では、男性が加わるだけで場の雰囲気が和みます。3つめは、論理的な思考。感情に左右されず、論理に基づき話を組み立てて話すのが上手です。もちろん女性にも女性のよさがありますので、男女どちらも居ることが、看護環境の向上につながると思います。
私は看護師になって7年目で、いまはリーダー看護師として若手の教育も担当しています。自分の経験を活かし、今後はよりよい教育ができる先輩になりたいです。そのためにも、近い将来に認知症看護の認定看護師資格を取得する予定です。
竹下さんには、近く主任に昇格してもらいたいと思っています。主任という新たな役割が加わり、さらに受験となると忙しくなりますが、竹下さんの「やってみることが大切」の精神があれば、きっと大丈夫だと信じています。
看護師の仕事を通じ、命が有限であることを日々感じています。限られた命をどう生きるか、どうすれば患者さまがより幸せな最期を過ごせるかについて深く考える機会を与えてもらえるのは、看護師だからだと思います。仕事は、辛いこともあります。ですがそれ以上に、人生に大切なことをたくさん教えてもらえる仕事です。
IMSグループは研修も充実していますし、途中で働く時間帯や場所を変えることができるので、一生続けられます。もしも迷っているなら、まずは飛び込んでみて欲しいと思います。一緒に頑張りましょう。
北小田原病院
〒250-0136 神奈川県南足柄市矢倉沢 625
TEL: 0465-73-2191
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