IMSグループ医療法人財団 明理会 イムス富士見総合病院

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病理診断科

病理診断科のご紹介

病理診断とは?

 病気を治療するには、正確な診断が必要です。病気を診断する方法には、問診から始まり、血液検査や生理検査、画像検査、病理検査などがあり、これらを組み合わせることで、正確な診断が得られます。その中でも、病理検査は病変を顕微鏡で直接観察して診断を行うことから、診断の最後の砦とされています。
病理検査は、検査材料(観察対象)や検査目的から以下の4つに大別できます。

①生検材料
内視鏡や注射針、メスなどで病変を小さく切り取ったものが対象となります。おもに病気の診断(確定診断)を目的としており、治療方針を決めるうえで重要な判断材料となります。

②手術材料
治療目的に切除された組織や臓器が対象となります。おもに術前診断の確認、病気の進行度や広がり、取り残しの有無の確認を目的としています。追加治療が必要か否かを決める判断材料となります。

③剖検材料
亡くなられた患者さんが対象となります。ご遺族の承諾のもと病理解剖を行い、全身の臓器を観察します。死因の検索や生前診断の確認、治療効果の評価などを行います。今後の治療方法の改善など、医療全体の質の向上に役立てられます。

④術中迅速
手術中に、材料の採取から病理診断までが完了する検査方法です。最終的な手術方針を決定するための判断材料となります。

以上のように、病気の診断や病変の状態を直接かつ詳細に評価し、よりよい治療につなげていくのが、私たち病理医の仕事です。

当院の病理診断科の特色

①外部病院との連携
当科では、当院だけでなくイムス三芳総合病院の病理診断(術中迅速も含む)も担っています。双方を合わせた検体数は年間2500件前後です。病理解剖は年1件程度を扱っています。

②病理外来の設置
 通常、病理検査の結果は、主治医を通して患者さんに説明されるため、私たち病理医が患者さんの前に出ることはほとんどありません。
しかしながら、他の検査結果が具体的な数値や実際の画像を患者さんに示しながら説明されることが多いのに対し、病理検査の結果は報告書あるいは口頭といった文字情報のみで、その元となった病理画像(主に顕微鏡)が患者さんに示されることはありません。医療としてはそれでも十分用が足りているのですが、病理画像を見ることで、患者さんが自分の病気をより深く知ることが期待できます。
 そこで、当科では病理外来を設置することにしました。病理外来では、報告書の元になった病理画像をお見せしながら病理医が診断内容を直接説明いたします。希望される方は、主治医までその旨をお伝えください。

病理診断科医紹介

医員 大月 聡明

医員大月 聡明

  • 専門:
    • 外科病理全般
  • 卒業大学:
    • 信州大学
  • 資格:
    • 日本病理学会 認定病理専門医
    • 日本臨床細胞学会 認定細胞診専門医
  • 所属学会:
    • 日本神経病理学会