「断らない救急医療」が進化。
6月より51床増床して227床に!
イムス東京葛飾総合病院は、多種多様な重症症例に対応できる手術室5室(ハイブリット手術室を含む)とカテーテル室(2室)、内視鏡センターを設け、24時間365日フル稼働の体制で、2017年5月に開設しました。
「断らない救急医療」の実践に加え、葛飾区の人口10万人当たりの病床数が東京都の平均や周辺の区より少なく、特に区南部地域には救急対応病院がないという状況もあり、開院当初より高い稼働率を維持しています。
このような中、さらに地域住民のニーズに応えるべく、高度なベッドコントロールや救急体制の強化などに早急に対応する必要に迫られました。
そこで、本年6月、5階に病棟を開設、51床増床して計227床になりました。3階にあったHCU(高度治療室)8床は8月からICU(集中治療室)として本格的に稼働します。
8階のSCU(脳卒中ケアユニット)も6床から9床に増床しました。
心臓外科手術は同時に2つの手術が行なえるよう体制を強化予定。救急体制も24時間365日フル稼働となっていましたが、一人でも多くの患者さまを受け入れる環境を整えるべく、外科系当直、内科系当直、HCU当直、SCU当直、ICU当直、各1名ずつ合計5名の医師当直体制を構築し、「断らない救急医療」を進化させ、患者さま満足度100%を目指しています。
当院の循環器内科は、320列CTを用いた検査を行い、迅速な診断・治療を行っていますが、本年6月より、カテーテルアブレーション治療を開始。
この治療は、カテーテルという直径数ミリの細い管の先端から高周波を放出することによって不整脈を治療する方法です。
また、重症心不全や致死性不整脈に対するデバイス治療(CRT/D/CRTP/ICD)も本年秋より開始。これにより不整脈治療の幅は大きく拡がります。
今後、ハイブリット手術を活用した経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVR)も予定しています。
患者さまの入退院情報を一括して管理するため、2018年入退院管理センターを立ち上げました。 MSW(医療ソーシャルワーカー)・入退院支援看護師・地域医療連携室スタッフが1室に集まり、協同して患者さまの入院から退院までを管理。 毎朝ミーティングを行って患者さまの情報を共有しています。
看護部 師長 森岡有美 看護師
チーム医療を強化しており、毎朝行われる回診では患者さまの現在の状態やリハビリの状況など、医師・看護師だけでなく、理学療法士・MSW・薬剤師・栄養科も同行します。 それぞれが持っている情報を共有できるので、患者さまの治療の方向性を的確に決めることができます。 当院はチームワークが良く、意見を交わしやすい環境だと思います。
医療福祉相談室 課長 逸見友美 社会福祉士(医療ソーシャルワーカー)
当院は「断らない救急医療の提供」を実践するため、MSWが傷病の背景や病態の情報共有に努め、心理・社会的支援を行っています。 また入退院管理センターは、MSW・入退院支援看護師・地域医療連携室スタッフの3職種が1室に集まり、患者さまの「入院」から「退院」までの情報を共有。 毎朝ミーティングを行い、計画的で効率的な入退院管理を行っています。
マイホスピタルは隔週にIMSグループ内で発行されている広報誌です。 IMSグループ病院施設の最新情報や、 医療への取り組みをご紹介しています。