脳神経外科紹介 : 脳血管障害に対する当院の取り組み
当院脳神経外科では、脳血管センターを開設し、すべての脳卒中の疾患(クモ膜下出血、脳動脈瘤破裂、脳動静脈奇形破裂、脳出血、脳梗塞など)に対して積極的に急性期治療(内科・外科治療)を行います。
脳血管障害、脳卒中の外科救急疾患
未破裂性脳動脈瘤、脳動脈瘤破裂によるクモ膜下出血、脳出血に対し、発症後できる限り早期に外科手術を行い、病状の進行を予防し、救命します。手術適応について十分な放射線診断(頭部MRI・MRA、80列マルチスライスCT、脳血管カテーテル検査など)を行い、治療方針を決定します。
外科治療には、最新医療機器(術中蛍光造影法、神経内視鏡、術中神経生理モニタリング、神経超音波検査など)を導入し、安全でかつ低侵襲を心掛けて、最先端医療を行います。
- 未破裂性脳動脈瘤・クモ膜下出血: 開頭脳動脈瘤頚部クリッピング術、脳動脈瘤コイル塞栓術について解説しています。
虚血性脳疾患
急性期脳梗塞に対しては、診断後すみやかに内科的治療と機能回復を目指し、急性期リハビリテーションを行います。
発症4.5時間以内に発症した超急性期脳梗塞に対しては、tPAによる血栓溶解療法を実施しています。
外科的処置が必要な場合は、頭蓋内脳主幹動脈狭窄・閉塞に対する脳血行再建術、頚動脈狭窄症に対する脳血行再建術(頚動脈内膜剥離術、頚動脈ステント留置術)があり、脳血行動態を評価して、個々の全身状態、病状によって治療方針を決定します。病状によっては、その安定後は、当院と脳卒中連携パスで提携している回復期リハビリテーション病院に転院して、さらなる機能回復、社会復帰を目指します。