脳神経外科紹介 : 頸動脈狭窄症の外科治療
頚動脈ステント留置術(CAS)
高度(80%以上)の無症候性頸動脈狭窄で、頸動脈内膜剥離術(CEA)の危険因子を有する場合においては、頚動脈ステント留置術(CAS)を行います。
症例
- 手術前
- 手術後
頚動脈ステント留置術の適応
適応基準
- 18歳以上
- 片側または両側の動脈硬化性または再発頸動脈狭窄症
- 症候性50%以上、無症候性80%以上の狭窄病変
適応除外基準
- 48時間以内の虚血性脳卒中
- 血管内血栓
- 完全閉塞
- カテーテル治療非適応
- 9mmを越える脳動脈瘤
- 2本以上ステントを必要とする病変
- 出血性疾患の既往
- 30日以内の外科治療の予定
- 期待余命1年未満
- 総頸動脈または腕頭動脈の起始部病変
頚動脈内膜剥離術の危険因子
- 心臓疾患(うっ血性心不全、冠動脈疾患、開胸手術が必要など)
- 重篤な呼吸器疾患
- 対側頸動脈閉塞
- 対側喉頭神経麻痺
- 頸部直達手術、または頸部放射線治療の既往
- CEA再狭窄例
- 80歳以上