病院のご紹介設備紹介
設備紹介
概要
24時間救急医療体制
当院の医療の中核である救急医療。その対象は県東部全域に渡り、救急部門のスタッフは、広い地域の信頼に応える使命感にあふれています。これからも24時間昼夜を問わず、地域のみなさまの健康を守り続け、厚い信頼に応えてまいります。
320列エリアディテクターCT装置
この装置は、胸部や腹部、心臓などの広範囲の撮影に優れているため、検査時間が大幅に短縮され、息止めが必要な時間も短くなります。
80列CT装置よりも一度に広い範囲を撮影できることで、心臓の動きや脳血流をより正確に捉えることに優れています。
また、被ばく線量を大幅に抑えつつも、高精細な画像を得ることが可能です。
撮影された画像は、立体的な3D画像として再構築できるため、病変の状態をより詳細に、多角的に観察することができます。これにより、患者様にも分かりやすい画像を提供することが出来ます。
80列マルチスライスCT装置
当院では、患者様の負担を減らし、より高精度な診断を行うため、2025年5月に80列CT装置を更新しました。
この装置は、検査時間の短縮と被ばく線量の低減という、二つの大きなメリットを兼ね備えています。広範囲の撮影を短時間で行えるため、息止めが苦手な方でも検査を受けられます。被ばく線量を大幅に抑えながらも、AIを活用し驚くほど高精細でクリアな画像を得ることが可能になりました。
HeartFlow FFRCT
導入について
当院では心臓の冠動脈をAI技術のDeep learningや流体力学を用いて解析し、狭心症や心筋梗塞などの診断をより正確に行うFFRCT検査を導入いたしました。
埼玉県内で2番目の導入となり、全国で見てもまだ十分に普及していない段階です。
導入前の課題
近年、冠動脈造影検査で中等度以上の狭窄を認めた場合、実際に意味のある血流低下があるのか評価する冠血流予備量比(Fractional Flow Reverse: FFR)が強く推奨されています。しかしながら同検査は入院の上でカテーテル検査と併せて行う必要があり、患者さんに一定の負担を掛ける形となっておりました。
導入後の効果について
今回導入されたFFRCTでは、このFFR検査を元来から外来で行っていた冠動脈CTとセットで行うことができます
従来の検査手順と比較して、検査や入院回数の圧縮が期待できます。また保険収載前に行われたPLATFORM試験では診断精度を落とすことなく、不必要なカテーテル検査を61%削減できることが示されました。
この最新の画期的な検査方法で、より患者さんに負担を掛けることなく、真に必要なカテーテル検査や治療を推進していけると考えています。
対象となる疾患:虚血性心疾患について
以下は虚血性心疾患の血管の図および写真です。
動脈硬化により冠動脈に狭窄もしくは閉塞が生じた状態です。
ただし、これだけでは実際に治療の対象とすべきは定かではありません。

実際のFFRCT解析画像データ

上記画像はAIを用いた患者さん個別の冠動脈3Dモデルを作成した図です。
0.75-0.80以上の狭窄病変であれば治療を要さず、図のように0.72となっている血管は実際に心臓に負担をかけているため、カテーテル検査・治療を要します。数字や色などを用いて、より客観的に評価することができます。
超高速イメージングMRI
MRは磁気共鳴(Magnetic Resonance)断層撮影装置の略で、磁気を利用した全く新しい原理に基づく画像診断装置です。超電導磁石、高速コンピュータおよび高性能電波装置から構成されおり、高度な技術が駆使されています。既存の機器にない画期的な特長を持つために大いに期待されている検査です。
当院では、最新鋭のシーメンス社製の「MAGNETOM Aera 1.5T」を導入しております。
血管造影(循環器)
当院では島津社製のシングルプレーン装置と、フィリップス社製のバイプレーン装置の計2台を導入しています。
ACS(急性冠症候群)やCTO(慢性完全閉塞)病変を治療するPCI(経皮的冠動脈インターベンション )やASO(閉塞性動脈硬化症)に行うEVT(血管内治療)など血管の虚血に対する治療から、AF(心房細動)に対するABL(アブレーション治療)や徐脈に対して行うPMI(ペースメーカー植え込み術)などの不整脈の治療まで幅広く行っています。
撮影した血管像を心電図に同期させて透視画面に描出するダイナミックコロナリーロードマップ(フィリップス社)や下肢血管の全体像の一枚絵を作るChase撮影(島津社)など、メーカーの異なる2台の装置を使い分けそれぞれの長所を活かすことで、被ばく線量の低減や手技時間の短縮にも努めています。
血管造影(脳血管)
2025年1月にシーメンス社製のバイプレーン装置を導入し、脳神経外科専用のカテーテル室が稼働しました。
急性期の脳梗塞に対しての血栓回収治療や、脳動脈瘤に対してのコイル塞栓術・フローダイバーターステント留置術などの治療を行っています。
血管の走行を立体的に描出する3DAngioや留置したステントの形状・圧着確認に有用なCBCT(コーンビームCT)など、様々な機能を使った画像支援による手技の効率化を図るだけでなく、低線量モードで被ばく線量を低減したり、希釈した造影剤を用いて撮影を行うなど、患者さまの負担減にも力を入れています。
マンモグラフィ
マンモグラフィは乳房を圧迫し撮影することで乳腺をより画像上で見やすくし、乳がんなどの乳腺の疾患を発見することができる検査です。
R4年8月に装置を新しくし、以前の装置と比較して少ない被ばく線量で高画質な画像が得られるようになりました。これによって微細な石灰化も検知しやすく、触知できないような初期の乳がんも見つけやすくなりました。また、短時間で撮影できるため、痛みを我慢する時間も短くできるようになりました。さらに、乳房の圧迫を減圧できるため、痛みの軽減が期待できます。
X線TVシステム
骨密度検査
日本骨粗鬆症学会が推奨している大腿骨頸部と腰椎の骨密度を計測することでより正確な計測ができるようになりました。検査は横になった姿勢で行いますので、座っているのが辛いと感じる方でも楽な姿勢で検査をすることができます。
透視検査
従来の装置と比べて少ない被ばく線量で検査ができるようになりました。ベッドの幅が広くなったので安心して検査を受けることができます。また、胸部X線撮影と胃のバリウムの検査が同じ装置でできるので一度に2種類の検査を施行することができます。OCT・OCTA(OCT アンギオグラフィー)
OCT(光干渉断層計)検査とは、網膜(カメラで例えるとフィルムに当たる部分)の断層画像を撮影する検査です。
OCT検査は、診察だけでは分かりにくい網膜の状態を明らかにし、網膜疾患に対する治療方針の決定や、治療効果の判定に役立てることができます。OCT検査を必要とする代表的な眼の病気は、網膜剥離、黄斑円孔、黄斑浮腫、加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、緑内障などです。
OCTアンギオグラフィー(光干渉断層血管撮影)とは、網膜、黄斑部の血管の状態を評価する検査です。
造影剤を使用せず血管撮影が可能です。
(病態によりOCTアンギオグラフィーは撮影範囲が限られているため、従来の蛍光造影検査が必要な場合もあります)
OCTアンギオグラフィーを必要とする代表的な眼の病気は加齢黄斑変性、糖尿病網膜症などです。
HCU(高度治療室)
高度治療室の理念は、「内科系・外科系を問わず、重篤な患者さまを収容し、強力かつ集中的に治療・看護を行うことにより、効果的に病気を治療すること」にあります。重篤な患者さまを一つの病棟に収容し、専門的チームによる集中的な医療の恩恵を受けられるよう、患者さまの安全性を追求したものです。
HCUとは高度治療室のことで、脳動脈瘤、肺がん、消化器がんなどの大手術を受けられた直後の患者さまや、けいれん、低血糖・高血糖などによる意識障害の救急患者さまなどを集中的に治療するところです。
血液浄化センター
当院の血液浄化センターは、平成15年6月1日に開設し、ベッド数は17床(令和5年6月現在)です。
血液透析(HD)は外来通院と入院を午前・午後の2クールで行っています。
また、血液透析以外にもLDL吸着療法、血液濾過透析(HDF)などが対応可能です。


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