診療科のご案内循環器科
循環器科
診療活動
循環器疾患全般に対し診療を行っていますが、特に虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)のカテーテル診断および治療を得意としています。
最近は患者さまに負担の少ない低侵襲性が注目されていますが、当科では早くから経上腕またはとう骨動脈的にカテーテルを行い、現在ではそのほとんど全てにおいて同部より行っています。それにより、診断カテーテルの場合、一泊入院で済むことが可能となり、検査時間も20分程度と短縮されました。
平成15年度には春日部地区で初めてロータブレーターの使用も許可され、
透析患者などの石灰化の強い病変に対しても高い治療効果を得ることが可能となりました。
その他、閉塞性動脈硬化症やシャント狭窄、腎血管性高血圧のカテーテル治療も手がけています。
循環器医としての使命として当然のことながら、日曜、祝日、夜間を問わず24時間体制をとっており、それをささえる心臓血管外科、co-medicalの体制も整っています。それにより患者様搬送後30分以内に緊急カテーテル検査ができるようになりました。
当院で研究、開発を行ったYUMIKOカテーテルは従来では不可能とされていた右上腕からの左内胸動脈の造影を可能とし、
国内もとならず世界からも高い評価を受けています。
エキシマレーザー冠動脈形成術
この治療は、平成24年4月に新規で保険償還されたもので、この治療を行うための施設基準も新たに設けられた最新治療です。
当院はその施設基準を取得し、エキシマレーザー装置を埼玉県でいち早く導入した、県内で唯一のエキシマレーザー治療を行える施設です。
通常、心臓カテーテルを使用した治療方法と言えば、血管狭窄部にカテーテルについた風船(バルーンカテーテル)を膨らませることで血管を広げる手術や、ステント(網状の金属の筒)をかぶせたカテーテルを狭窄部で拡げることで血管を拡張する手術ですが、エキシマレーザー冠動脈形成術とは、心臓カテーテル先端から照射されるエキシマレーザーによって、冠動脈狭窄、閉塞病変組織を蒸散、除去し、血管内腔を拡大する治療方法です。
エキシマレーザーは別名「クールレーザー」と呼ばれ、高熱の力を利用して治療を行う一般的な医療用レーザーとは違い、光子エネルギーによってプラークの分子結合に直接作用して分解することで、蒸散させます。照射温度は40℃程度のため、生体組織に熱損傷を起こすことがなく、また熱による血液凝固の影響で血栓が出来ることもありません。
欧米ではすでに数万例の症例に適用され、複雑病変に対する有効性が報告されています。
当院では心疾患、末梢動脈疾患の患者さまに対して従来の「バルーンカテーテル」、「ステント」での治療が困難な場合に、この「エキシマレーザー」を活用することで治療の選択肢を拡げ、安全かつ有効性の高い医療を提供できると考えております。
関連外来 | 不整脈外来 | フットケア外来 |
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エキシマレーザー
冠動脈形成術のプロセス
ガイドカテーテルに従い、病変部に到達したレーザー先端部
ガイドカテーテルに沿って進みながらレーザーを照射し、病変組織を蒸散
病変部をすべて蒸散し、内腔を広くして、元の状態に戻った血管内部
レーザー先端は病変組織と常に接触している。レーザー光照射による光化学作用、光温度作用、光機械作用により、蒸散された組織片は水、ガス、微少片となって血流に吸収される
バルーンとステントによる血管拡幅との比較。プラークは残ったまま
循環器疾患診療実態調査事業への参加について
当院は循環器疾患診療実態調査(JROAD)へ、診療データを提出しています。
この調査は、全国的に循環器診療の実態調査を展開して診療実態を具体的な数で把握し、得られたデータに基づいて、会員や社会へ、さらには社会保険制度へ情報を発信し、循環器診療の質を向上させるための基本的な資料とすることを目的としています。
この調査事業への参加にあたり、個人情報を特定可能な形で提出および公表をすることはありません。不参加の意思を表明される場合、またはご不明な点は主治医にご相談ください。
当事業の詳細は、以下のホームページをご参照ください。
HPリンク→https://www.j-circ.or.jp/jittai_chosa/
お知らせ
Best Doctors in Japan 2022-2023,2024-25に選出されました
心臓病センター センター長の安藤医師が医師同士の評価・推薦によって決定される「Best Doctors in Japan 2022-2023」「Best Doctors in Japan 2024-2025」に選ばれました。
ベストドクターズ社の調査とは
米国で創業されたベストドクターズ社では、1989年以来、継続的に行われている医師間の相互評価(ピアレビュー調査)としては医療界最大級の調査を実施、医師の間で最も信頼されている医師を特定してきました。
医師の選出方法としては、同じ専門または関連分野の他の先生方について「先生ご自身またはご家族の治療を自分以外の誰に委ねるか」という観点から推薦・評価をいただき、その集計からBest Doctors in Japanを決定しています。
日本では1999年より継続的に調査を実施しており、現在7,100名(2024年6月現在)の医師が選出されています。
スタッフ
心臓病センター センター長 安藤 弘(あんどう ひろし)
- 医学博士
- 日本内科学会 総合内科専門医
- 日本内科学会 指導医
- 日本循環器学会 循環器専門医
- 日本心血管インターベンション治療学会 専門医
- ステントグラフト実施医
不整脈科 部長 田中 数彦(たなか かずひこ)
- 医学博士
- 日本内科学会 総合内科専門医
- 日本内科学会 指導医
- 日本内科学会 認定医
- 日本循環器学会 循環器専門医
- 日本不整脈心電学会 不整脈専門医
- 「植込み型除細動器/ペーシングによる心不全治療」研修修了
下肢救済センター センター長 金子 喜仁(かねこ のぶひと)
- (H13東京医科歯科大学卒)
- 日本内科学会 総合内科専門医
- 日本循環器学会 循環器専門医
- 日本心血管インターベンション治療学会 専門医
- 日本内科学会 認定内科医
循環器科 部長 中林 圭介(なかばやし けいすけ)
- (H20 群馬大学卒)
- 医学博士
- 日本内科学会 認定医
- 日本内科学会 総合内科専門医
- 日本循環器学会 循環器専門医
- 日本心血管インターベンション治療学会 専門医
- 日本脈管学会 脈管専門医
- 「植込み型除細動器/ペーシングによる心不全治療」研修修了
不整脈科 副部長 畠 信哉(はた しんや)
- (H21札幌医科大学)
- 日本内科学会 総合内科専門医
- 日本内科学会 認定医
- 日本循環器学会 循環器専門医
- 日本心血管インターベンション治療学会 認定医
- 「植込み型除細動器/ペーシングによる心不全治療」研修修了
- 日本内科学会 指導医
- 日本不整脈心電学会 不整脈専門医
下肢救済センター 副センター長 寺部 雄太(てらべ ゆうた)
- 日本形成外科学会 形成外科専門医
- 日本フットケア・足病医学会 認定師
- 義肢装具等適合判定医師研修会 修了
- 日本静脈学会 弾性ストッキング・圧迫療法コンダクター 認定
循環器科 医師(非常勤) 清水 稔(しみず みのる)
- 医学博士
- 日本心血管インターベンション治療学会 指導医
循環器科 医師 海賀 翔太(かいが しょうた)
循環器科 医師 林 武志(はやし たけし)
診療・手術実績
H31 | R2 | R3 | R4 | R5 | |
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(CAG) 冠動脈造影術 |
454件 | 400件 | 338件 | 233件 | 203件 |
(PCI) 冠動脈形成術 |
374件 | 297件 | 255件 | 215件 | 209件 |
(PTA) 血管形成術 |
290件 | 250件 | 197件 | 164件 | 153件 |
合計 | 1118件 | 947件 | 790件 | 612件 | 565件 |
不整脈科
H31 | R2 | R3 | R4 | R5 | |
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心臓電気 生理検査(EPS) |
4 | 4 | 6 | 4 | 2 |
カテーテル アブレーション (全症例数) |
101 | 88 | 140 | 139 | 193 |
ペースメーカー (PMI) |
46 | 48 | 79 | 54 | 58 |
ICD | 15 | 18 | 18 | 10 | 13 |
CRT | 5 | 3 | 15 | 10 | 5 |
合計 | 171 | 161 | 258 | 217 | 271 |