医療公開講座レポート
第112回 皮膚悪性腫瘍について
概要
- 開催日:2023年8月17日
- 会場:春日部中央総合病院 食堂
- 講師:春日部中央総合病院 皮膚科 新井 優希 医師
日本ではアメリカと違い、皮膚がんの啓発活動がなく、認知度が低い現状があります。
(アメリカでは毎年5月にブラックリボン運動というものがあり、皮膚がん検診を実施しています)
そこで、今回の講座では代表的な皮膚がんである「有棘細胞癌」、「基底細胞がん」、「悪性黒色腫」について説明しました。
皮膚がんは見た目だけでは判断できないこともあり、注意が必要です。
皮膚がんは見た目だけでは判断できないこともあり、注意が必要です。
皮膚がんの予防について
教科書的には紫外線を予防することが予防になるとされています。 しかし!!! 気になる皮膚の黒み、皮膚のしこりがあれば皮膚科に受診してください。 私たち皮膚科医は数多く悪性腫瘍を見ています。また、特殊な機材を使って拡大して観察したり、実際に細胞の検査(生検)を行うことができます。 残念ながら、現在、当院の皮膚科では長期間のフォローアップができない恐れがあります。そのような場合は、他の医療機関に紹介することは可能です。
※皮膚がんについて、これだけは覚えておいてください!
①皮膚がんは珍しくない病気です
②腫瘍が大きくなってしまった場合、たとえ悪性度の低い疾患でも生活の質が著しく損なわれる可能性があります。
腫瘍があると邪魔でしょう。しかし手術をしたとしても、見た目の変化が生じたり、歩きにくくなってしまうことがあります。
③何か気になることがあれば、「どうせ大丈夫」と自分で判断せずに皮膚科に受診してください。
参加者の声
- ・写真があったのでわかりやすかった。身内が皮膚がんになったので、これからの注意として覚えておきたいと思う。とても有意義な時間でした!(50代・女性)
- ・質問の回答をいただけて良かった。気になっていたことを聞けました。ありがとうございました。(50代・女性)