医療公開講座レポート
【院内】アドバンス・ケア・プランニング
~住み慣れた家でこれからどのように過ごしたいですか?~
概要
- 開催日:2024年5月30日
- 会場:春日部中央総合病院 食堂
- 講師:春日部ロイヤル訪問看護ステーション 緩和ケア認定看護師 佐藤 有岐
講座内容 要約
みなさんはどのような医療をのぞみますか?
・子供のこと
・体調のこと
・財産のこと
・亡くなったあとのこと
アドバンス・ケア・プランニング(ACP)とは
① あなたの大切にしていることや望み、どのような医療やケアを望んでいるかについて自ら考え、またあなたの信頼する人たちと話し合うこと(人生会議)
② もしもの時のために、あなたが望む医療やケアについて前もって考え、家族や医療ケアチームと繰り返し話し合い共有する取り組みのこと
なぜアドバンス・ケア・プランニング「人生会議」をしなくてはいけないの?
① 誰でも、いつでも、命に関わる大きな病気やケガをする可能性がある
② 命の危機が迫った状態になると約70%の人がこれからの医療やケアについて
自分で決めたり、人に伝えたりすることができなくなる、といわれている
もしもあなたがそのような状況になったとき、家族などあなたの信頼できる人が「あなたなら多分こう考えるだろう」とあなたの気持ちを想像しながら医療・ケアチームと医療やケアについて話し合いをすることになる
その場合にもあなたの信頼できる人が、あなたの価値観や気持ちをよく知っていることが重要な助けになる
アドバンス・ケア・プランニング「人生会議」は誰のため?
①自分のため
・自分の思いを伝えることができるかけがえのないもの
・自分の希望や価値観は、自分の望む生活や医療・ケアを受けるためにとても重要な役割を果たす
②家族のため
・自分の大切な人の負担を軽くする
アドバンス・ケア・プランニングをおこなうにあたって・・・
あなたの意志が尊重されます
あなたが大切にしてきたこと、これからも大切にしたいこと
- ・価値観や信念 人生観 死生観
- ・これまでの人生で大切にしてきたこと、これからどのように生きていきたいか
- ・家族など大切な人に伝えたいことはあるか
- ・最期の時間をどこで・誰と・どのように過ごしたいか
- ・意思決定のプロセスには誰に参加してほしいか
- ・代わりに決定してくれる人はいるか(代理決定者)
- ・医療やケアについての希望
- ・可能な限り生命を維持したい 積極的な治療は望まない
- ・苦痛は緩和してほしい
- ・自然に最期を迎えたい
5つのステップ
これからのこと大事な人と話し合ってみませんか?
参加者の声
- ・とても分かりやすかったです。(30代・女性)
- ・1時間位の時間でやっても良いと思った。(40代・女性)
- ・すべての項目において丁寧に説明していて理解しやすかったです。もう少しスライドの文字が大きい方が見やすかったと思いました。(30代・女性)