医療公開講座レポート
【院外】 血圧でわかる!動脈硬化の検査について
概要
- 開催日:2024年12月20日
- 会場:春日部中央総合病院 食堂
- 講師:春日部中央総合病院 臨床検査科 宇木 恵美子
講座内容 要約
動脈硬化とは?
• 高血圧やコレステロールにより血管の壁が厚くなり、血管が劣化したり狭くなる状態。悪玉コレステロール (LDL) が多いと、動脈硬化が進行しやすい。
動脈硬化の進行過程
血管年齢チェックリスト
動脈硬化の検査方法
- • 血圧測定: 高血圧は動脈硬化の一因。
- • 眼底検査: 血管の状態をチェック。
- • 超音波検査: 頸動脈エコー、下肢動脈エコー。
- • ABI検査: 足関節/上腕血圧比を測定。ABI値が低いほど、足の動脈の狭窄の可能性が高い。
- • baPWV検査: 血管の硬さを評価。baPWV値が高いほど、血管や臓器への負担が増す。
ABI、baPWV検査とは?
検査はとても簡単です。
- ①ベッドに横になって心臓の音を聞くマイク、両腕と両足首の4か所に血圧計を付けます。
- ②4か所同時に測定します。血圧を測るのと同じ要領で5分程安静にします。
- ③測定後、すぐに結果が出ます。
ABIとbaPWVは同時に測定できるので、検査は準備も含め10~15分程度です。
動脈硬化検査の結果
- • ABI検査: 正常範囲(0.91~1.40)。
- • baPWV検査: 血管の硬さを示す指標。数値が高いほどリスクが増大。
動脈硬化の予防
生活習慣の改善を行うことで予防できる。
- • 運動療法: ウォーキング、ジョギング、水泳。
- • 食事療法: バランスの良い食事、油分や塩分を摂りすぎない、緑黄色野菜を積極的に摂る。