理学療法部門
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(計70名 男性37名 女性33名)
地域の方々から必要とされ、選ばれる理学療法士になるために
1人1人に寄り添い、粘り強い理学療法を提供します!!
理学療法部門の基本方針
- クライアントの予後予測から「退院後の生活に合わせた基本動作・移動動作」の早期獲得を支援することができる
- クライアントの望む生活を長く、楽しく継続できるように1人1人に合わせた退院支援方法を提案できる
- クライアントの多種多様な要望に応えられるサービスが提供できるように理学療法士としての専門性を高めることができる
当院理学療法士の役割
私たち理学療法士は、疾患や障害、加齢の発生により生活の課題を抱えたクライアントに対して、座る・立つなどの「基本的な動作」と歩行や車いす駆動などの「移動手段」を早期に生活レベルで実用化できるように支援をさせていただきます。
2022年度の成果(2022年4月1日~12月31日)
退院後の生活場面で移動手段が歩行の方は約75%
脳血管疾患者が退院後に自立もしくは見守りで
歩行している方は65%
下肢・体幹等の骨折者
退院後に自立もしくは見守りで歩行している方は77%
リハビリ機器の紹介
ウェルウォーク WW-1000
下:体重免荷による歩行練習(BWSTT)
NESSL300™
NESSL300™は歩行を改善し、筋肉の再教育(運動性の回復)の促進や廃用性筋委縮の防止または抑制、関節可動域の維持、拡大そして局部血流量の増加を目指します。
短下肢装具・長下肢装具を用いた運動療法
リカンベントバイク
サドルをまたがずに座り、足こぎができる機器
1台
てらすエルゴⅡ
ベッド上または椅子上で足こぎができる機器
5台
エルゴメーター
通常タイプ 7台
卒後教育体制
理学療法士部門では、病期・疾患問わずに地域の皆様に貢献できるジェネラリストであることを土台に専門性を積み上げていけるよう
①理学療法士協会生涯学習制度の推奨
②病棟担当制とプリセプター制
③理学療法部門主催の研修会
④分野別チーム
上記4つを導入し、研鑽に努めています。
①理学療法士協会生涯学習制度の推奨
近年は高齢化が進み様々な疾患を抱えている方が増え、生活環境の多様化が進んでいます。関わるすべての患者様に役立つ理学療法を提供するためには幅広い知識が必要です。
当院理学療法部門では所属理学療法士全員が「登録理学療法士」を取得することを目標としています。「登録理学療法士」とは日本理学療法士協会が定める生涯学習制度に準じた資格のひとつで、様々な障害像に対応できる能力を有することが要件とされており、理学療法士協会が定めた研修を全て受講することと5年以上の実務経験が必要です。
また、登録理学療法士取得後にはさらに専門性の高い認定理学療法士、専門理学療法士の取得を推奨しています。
②病棟担当制とプリセプター制
理学療法部門ではチームアプローチの観点から介入患者様を病棟毎に区切る病棟担当制を導入しています。
配属された病棟内で登録理学療法士を中心とした教育チームを構築し、様々な患者様に対応できる体制をとっています。
新人や中途採用で経験の浅いスタッフにはプリセプター制を導入しています。
スタッフに1対1で指導者を配置し、On the Job Training(OJT)を中心に日々の業務、治療についての助言を適宜受けながら働けるように配慮しています。
※OJT:実務の中で行うスタッフの職業教育のこと
③理学療法部門主催の研修会
研修は1~2回/月で上記病棟教育チームを軸に開催しています。内容は症例検討会、リハビリテーション機器使用方法の確認を実施しています。症例検討会では治療が奏功した事例の経験共有や難事例治療に向けたディスカッションを行い治療の質向上を図っています。
学会発表を行うスタッフがいる場合には事前に予演会を行い、得られた知見を共有し日々の臨床業務のブラッシュアップと学術活動の推進を図っています。
1~2年目のスタッフ向けには新人研修会を開催しています。日々の診療で必要な評価・治療技術を中心に基礎的な内容を習得することを目的にしています
④分野別チーム
様々な疾患に対応できるジェネラリストであることに加えて、専門性を高める取り組みも行っています。
より専門的な知識を深めて患者様に良質な医療を提供できるようチームで研鑽を行っています。
- データ分析チーム
理学療法評価結果等のデータを収集・管理しデータに基づいた理学療法の標準化や当院の質の確認を常に行える体制を構築することを目的としたチーム。
得られた知見を基に学会発表やホームページを通じて地域の皆様や病院施設等へ当院のことを知っていただけるようにしています。 - 移動支援チーム
基本方針である早期移動支援を充実するためのチーム。
主に当院の移動支援機器の活用情報や患者立脚型アウトカムとして歩行の自己効力感を高めることを中心に活動しています。
移動支援機器の1つであるウェルウォークWW-1000の取り組みとして、ウェルウォーク適応者のピックアップや運用方法の策定を実施しています。チームが中心になり理学療法士スタッフ全員が使用できるように研修を行っています。また、北海道内唯一の屋外リハビリテーションパーク「ピリカル」を活用し、退院後の楽しい生活を実現できるように支援しています。 - 心大血管リハビリテーションチーム
入院・外来の患者様問わず循環器系の疾患や障害がある患者様を対象に、心疾患再発や悪化の減少、生活の質の改善の 支援ができることを理学療法士全体に働きかけるチーム。疾患に合わせた専門的評価・治療と機器の使用方法を研修していきます。 - 資格取得者
日本理学療法士協会生涯学習
登録理学療法士(19名)
認定理学療法士(10名)
脳卒中(4名)
運動器(2名)
発達(小児)(1名)
地域理学療法(2名)
介護予防(1名)
臨床実習指導者講習会修了(13名)
3学会合同呼吸療法認定士(2名)
がんのリハビリテーション研修会修了者(3名)
認知神経リハビリテーション士(1名)
福祉用具プランナー (5名)
転倒予防指導士 (1名)
介護支援専門員 (2名)
(2023年4月1日時点) - 卒前教育体制(臨床実習生の受け入れ)
当院では、次世代の理学療法士育成に加えて、スタッフの教育に対する意識向上を目的に、積極的に臨床実習生を受け入れるように取り組んでいます。
2023年度 29名予定 (内 地域リハ実習 13名)
2022年度 35名 (内 地域リハ実習 19名)
2021年度 4名
2020年度 5名
2019年度 16名
2018年度 12名
2017年度 15名