病院のご紹介放射線科
放射線科
概要
放射線科では医師の依頼のもと、さまざまな装置を用いて撮影し画像情報を提供しています。また撮影するだけでなく、スタッフ全員が診断や治療に役立ち更に患者さんに説明しやすい画像の作成を心掛けています。
ほかに、心臓カテーテル室や手術室などで透視装置を操作し、医師の診断や治療のサポートも行いスタッフ一同、24時間全ての検査に対応できる様に頑張っています、今後も患者さんが安心して検査が受けられる環境を目指して行きたいと思います。
教育方針
当院の教育方針は、「ジェネラリスト(総合職)の育成」です。診療放射線技師資格を思う存分活かせる環境が有ります。当院の教育カリキュラムは入職時のオリエンテーションから始まり、一般撮影・DR(透視撮影)・CT検査・MRI検査・カテーテル検査での教育期間を経て当直業務に入るまでの教育カリキュラムが敷かれています。
以下のすべてのカリキュラムを経て、入職3年目に当直業務が可能になるだけの技術を身に付ける制度となっています。
- 一般撮影
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開始時期:入職時オリエンテーション後
操作室での受付業務から撮影補助まで一連の業務の流れを、一人で実践出来るまでサポートします。撮影業務は、撮影回数の多い胸部正面撮影のポジショニングからはじめ、自分のペースで撮影業務の取得が可能です。
- CT検査
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開始時期:おおよそ入職から7ヶ月位後
マンツーマンでの教育スタイルで初歩から応用まで指導します。造影検査では、生理学的な理解を深めながら業務習得が出来、読影の為の指導も行っております。
- DR(透視撮影)
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開始時期:おおよそ入職から5ヶ月位後
操作室での受付業務から撮影補助まで一連の業務の流れを、一人で実践出来るまでサポートします。撮影業務は、撮影回数の多い胸部正面撮影のポジショニングからはじめ、自分のペースで撮影業務の取得が可能です。
- MRI検査
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開始時期:おおよそ入職から1年半後
専任技師から指導を受ける事が出来、様々な考え方で撮影方法を習得することが可能です。
- カテーテル検査
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開始時期:おおよそ入職から1年半後
冠動脈の検査・治療から始まり、下肢血管・不整脈の治療まで業務に携わりながら、業務習得だけでなく検査の理解を深める事のできるカリキュラムが用意されています。
業務紹介
1日の流れ
就業時間には、朝礼や前日の申し送りが終わっておりスムーズに勤務に就くことができる体制になっています。また、業務ローテーションは確立されており、自分の勤務が把握しやすくなっています。各検査室は病院構造上独立されていますが、各検査室間でコミュニケーションをとり患者導線がスムーズにいくよう心掛けています。
やりがい
各検査室では、先輩・後輩での勤務配置がなされており、後輩指導に力を注いでいます。また、後輩を指導することで熟練者にも再確認の場になっています。業務状況によって、空いた時間に自己研鑚に励んでいます。
施設の特徴
現在、放射線科は放射線技師24名と臨床検査技師1名により構成されております。
当院の特徴として、循環器科・心臓血管外科が標榜されており、「心臓病センター」として放射線科と連携して運用されています。循環器領域に興味がある者にとっては、非常にやりがいを感じることができます。それに伴い、放射線科では、「320列エリアディテクターCT装置」を当グループで初めて導入しました。この装置の最大の特徴は、広範囲を撮影出来ることにより、より繊細は冠動脈3DCTを撮影することができ、画像診断向上に寄与することができ、医療安全向上にも繋がっています。
放射線診断における各モダリティが配備されており、初期経験を積むには申し分ない環境です。また、教育体制も確立されており、目標をもって自己研鑚に励む環境が整っています。
医療設備
一般撮影装置
X線を使用し、骨や胸などの疾患を部位ごとに撮影しています。当院では、デジタルによるCR装置とFPD装置を導入しスタッフ全員が低線量・低被ばくで患者さんにやさしい撮影を心掛けています。
320列エリアディテクターCT装置
この320列CT装置では、高画質を維持しながら、従来の被ばく量から最大75%減少し、更に最大50%のノイズ音の低減を可能にしています。 その他従来と異なり、造影剤の使用量が少ないこと、高速撮影が可能なこと、開口部の間口が広いこと、出来上がり時間の短縮により、 患者様が撮影時に感じる負担が減り、楽な撮影が可能です。CT画像出来上がり時間が短くなり、患者様の診察の待ち時間も短縮されます。
64列MDCT
広範囲を連続して高速に撮影ができ、検査の短縮化や患者さんの負担も軽減させることができます。更に心臓や大動脈などの血管も撮影可能であり、撮影したデータをコンピュータ処理し3D画像として診断・治療に役立てています。
1.5T MRI
MRI検査は、磁気共鳴によって検査をしているので放射線による被ばくはありません。脳や脊椎、お腹などの部位を任意の断面で画像を得ることができます。CT検査で判断できない急性期の脳梗塞症例時にもMRI検査で描出する事が可能です。
X線透視装置
当院には2台の透視装置があり、一台は主に胃や大腸の検査をしています。もう一台は血管撮影にも対応出来る装置で脳血管撮影や消化器系疾患の診断・治療のサポートを行っています。
血管造影装置
近年、食生活の欧米化により心臓病、特に狭心症や心筋梗塞等の虚血性心疾患は年々増加の傾向にあります。最近では、経皮的冠状動脈血管形成術(PTCA)などカテーテルインターベンションが普及し虚血性心疾患の治療は、従来のバイパス術に比べより低浸襲となりました。そのため、最新鋭のシネアンギオ装置には高解像度X線撮影システムカテーテルインターベンションに最適なオンライン解析装置、被爆量の低減が必要不可欠とされています。
当院では低被爆・高解像度のシネアンギオ装置(ドイツ・シーメンス社製)を導入し、高度な診断治療のため万全の体制を整えております。今後とも高度な診断・治療を行い、地域医療の充実のため努力する所存です。
乳房X線撮影装置(マンモグラフィー)
マンモグラフィは乳房を圧迫し撮影することで乳腺をより画像上で見やすくし、乳がんなどの乳腺の疾患を発見することができる検査です。
R4年8月に装置を新しくし、以前の装置と比較して少ない被ばく線量で高画質な画像が得られるようになりました。これによって微細な石灰化も検知しやすく、触知できないような初期の乳がんも見つけやすくなりました。また、短時間で撮影できるため、痛みを我慢する時間も短くできるようになりました。さらに、乳房の圧迫を減圧できるため、痛みの軽減が期待できます。