医療公開講座レポート
【院外】 暮らしを快適に ~尿トラブル”ゼロ”へ~
概要
- 開催日:2024年12月18日
- 会場:ララガーデン春日部 コミュニティールーム2F
- 講師:春日部中央総合病院 リハビリテーション科 桑原絢香
講座内容 要約
背景と目的
女性の排尿トラブルランキング
- ① 夜間頻尿、昼間頻尿
- ② 尿勢低下
- ③ 腹圧性尿失禁
男性の排尿トラブルランキング
- ① 夜間頻尿、昼間頻尿
- ② 尿勢低下
- ③ 残尿感
- ・骨盤底筋について知り、鍛えるための体操を覚えることで、尿トラブルを解消する。
骨盤底筋とは?
- ・骨盤の底部をハンモックのように支える筋肉で、尿道、膣、肛門などの開閉をサポートする。
- ・姿勢保持や内臓保護、腹圧の調節などに関与。
骨盤底筋が弱くなる原因
- ・妊娠、出産、ホルモンバランスの変化。
- ・運動不足、肥満、不良姿勢、長時間の立ち仕事。
骨盤底筋の衰えが関係する症状
① 腹圧性尿失禁
・くしゃみや咳など、お腹に力が入ったときに尿が漏れる。
② 切迫性尿失禁
・急に強い尿意を感じ、トイレに間に合わない。
③ 頻尿
・日中にトイレに行く回数が9回以上になる。
・夜間にトイレに行く回数が1回以上になる。
④ 骨盤臓器脱
・骨盤内の臓器(膀胱、子宮、直腸など)が下がり、膣から出てくることがある。
⑤ 便秘
・骨盤底筋が弱くなると、便を押し出す力が低下し、便秘がちになる。
骨盤底筋体操の方法
- ・正しい姿勢をとることが重要。
- ・おしっこを止めるように、膣や肛門を引き上げる感覚を覚える。
- ・長く締めるトレーニング:臓器保持、体幹安定し姿勢保持にも効果的。
- ・速く締めるトレーニング:反復運動で尿漏れや切迫感の軽減に効果的。
悪い姿勢

良い姿勢

- ・正しい呼吸法でより効果的に。
- ・効果が出るまで締める運動を以下の通り継続。
1日8秒間~10秒間 10回× 朝・昼・夕・寝る前
その他の対策
- ・尿もれパットの使用。
- ・男性は立って排尿する方が、残尿感が少ない。
- ・常生活の工夫として、排尿日誌をつける、トイレの場所を把握する、体を冷やさないなど。


こんな時どうする?
Q:運動する時間がなかなか取れない…
A:ムリに運動をする時間を取らなくても大丈夫!合い間を見つけて少しずつやっていきましょう!
(例:家事のあいま・テレビを見ているとき・朝起きたとき・夜寝る前など)
Q:骨盤底筋体操、出来ているかわからない…
A:まずは呼吸を正しく行うだけでも大丈夫〇
もしわからなくて知りたい方は、当院の骨盤底筋体操へご来院ください!
🔽骨盤底筋体操教室の詳細はこちら🔽
https://ims.gr.jp/ims_kasukabe/other/josei_reha.html講座の様子

