個々の患者様に合った安心・安全な薬物療法を提供します。
積極的にチーム医療へ参画し、患者様の早期治癒・早期退院に努めます。
人数34名(男性4名、女性30名)
薬剤師28名、助手6名
※2024年4月1日時点
処方箋に記載されている医薬品の種類や用法用量を薬剤師が確認し、調剤業務を行います。
患者様個々の服薬記録を作成し、副作用や相互作用を未然に防ぐようチェックしております。また、患者様の状態を考慮し、より安全に飲みやすい状態でお薬をお渡しするようにしています。
注射の処方が出されたら、その種類や量・投与速度等が適切であるか薬剤師が確認します。その後、調剤・監査を行います。個々の患者様が飲んでいる内服薬との相互作用のほか、投与される他の注射薬との配合変化にも注意して調剤しています。
また、TPN(中心静脈栄養)混注業務では、より安全性の高い薬を投与するためにクリーンベンチで無菌的に調製しています。配合変化や安定性に注意しながら調製し、病棟へ届けています。
抗がん剤混注業務では、細胞毒性が強い薬を扱います。患者様に安全な投与を行うために、レジメン(投与量、投与時間など)を登録し、それに基づいて調製していきます。また、治療上の健康被害を避けるため、用量を厳密に測り取り、混注を行っています。
当院では、各病棟に担当の薬剤師を配置しています。患者様が入院の際に、薬剤師が持参薬を受け取り鑑別します。薬剤師が持参薬をチェックすることで、入院前の服用薬の把握を行います。入院時に、これまで服用していたお薬や自宅での管理状況・副作用歴・剤形嗜好等の確認を行い、薬に関する情報を医師や看護師、その他スタッフと共有し適切な薬物治療を行えるよう努めています。また、患者様に最善の治療を受けていただけるように医療チームの一員として医師や看護師、その他のスタッフに医薬品情報の提供を行っています。
薬剤管理指導では、入院中の患者様に服薬指導を行います。患者様の薬物治療に対する意識の向上をはかるとともに、副作用モニタリングを行うことで質の高い医療の提供を目指しています。
医薬品に関わる情報を公的機関や医薬品メーカー書籍から収集・整理し、一元管理しています。医師・看護師・薬剤師等の医療スタッフへ情報発信し、お薬を適切に投与できるようにサポートしています。医薬品の血中濃度を測定し、薬の効果を評価する為に血中薬物濃度モニタリング(TDM)を行い、個々の患者様に適した薬物投与計画を提案しています。定期的にDI(Drug Information)ニュースを発行し、随時安全性情報を病院全体に発信しています。
薬剤部では、NST(栄養サポートチーム)、ICT(感染防止チーム)、褥瘡ラウンドに参画しています。これらの取り組みでは、様々な職種が情報共有を行っています。それぞれの職能を活かし、協力して患者様の早期治癒・早期退院に努めます。
今現在18の診療科があり様々な科の処方に関わることができます。3年目までには一通りの病院薬剤師としての業務習得が出来るように、中央業務に加え薬剤管理指導・病棟業務をローテーションで行っています。勉強会等も積極的に開催しています。
1年目で薬剤管理指導業務も含めた業務を理解してもらうためにまずは4~7月頃までに中央業務習得を目指し、その後8月頃から病棟にて薬剤管理指導をローテーションしながら行い、個々のレベルに合わせて業務スケジュールを組んでいきます。
調剤業務・注射業務・指導業務が一通り行えるようになったら始まります。
初めから1人でさせることはなく先輩薬剤師と一緒に始めます。
実際に現在育休をとっているのが2名おりますし、子育てをしながら働いている方も4名いるため産休育休も取りやすく、出産後も働きやすい環境となっております。
インターンシップは毎月第3月曜日に、病院見学は随時可能となっています。
病院見学に関しては当院だけでなく、機能の異なるイムスリハビリテーションセンター東京葛飾病院とイムス葛飾ハートセンターを1日で周れるコースも毎月第3金曜日に実施しています。
興味のある方はこちらへ
● 平沢さん
現在10年目の薬剤師です。
管理者研修などの研修を行っており、自分自身がよい上司・先輩となれるような薬剤師を目指し、2017年3月に中途入職しました。
当院には、先輩方も多いため相談しやすく、吸収するところもたくさんあり、自分の成長できる環境だと思っています。
現在NSTの担当として週1回の院内ラウンドなどで活動しています。NST認定薬剤師を目指し必死に勉強している最中です。一緒に活動している先生方と共に、一人でも多くの患者様に介入し、貢献できるように頑張っています。末梢・中心静脈栄養の患者様には、なるべく脂肪乳剤を投与できるように提案しています。
NSTの実地研修に参加しグループ病院の先輩方と知り合い、色々な話ができたのが良い経験でした。今後のNSTの活動でも連携をとり、当院の活動に生かしていきたいと思います。
● 久我さん
現在1年目の薬剤師です。
この病院は、脳・心疾患など緊急性の高い疾患をはじめ、消化器・整形など地域医療にも携わりのある病院なので、様々な疾患が診られると思い希望しました。
入職してからの流れは、中央業務と病棟業務を1ヶ月毎のローテーションで行ってきました。現在では心臓血管外科・循環器病棟で、主にバイパス手術やカテーテル治療の患者様に対して薬剤管理指導を行っています。病棟業務では患者様一人一人と向き合い、多職種と話す機会も増え、日々刺激を受けています。まだまだ不慣れで至らない事だらけの反省の毎日ですが、患者様からの感謝の言葉を頂いた時が、わたしの一番のやりがいとなり、明日への目標となっています。