IMSグループ医療法人社団明芳会 イムス東京葛飾総合病院

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疾患解説

末梢動脈疾患(下肢閉塞性動脈硬化症)

足が冷たい(第一段階) 足が冷たい(第一段階)
歩くとふくらはぎ・ふともも・おしりが痛くなって立ち止まってしまう(第二段階) 歩くとふくらはぎ・ふともも・おしりが痛くなって立ち止まってしまう
(第二段階)
足が痛い、足の指や踵が黒い・色が悪い、突然足が痛くなり歩けなくなった(第三段階) 足が痛い、足の指や踵が黒い・色が悪い、突然足が痛くなり歩けなくなった
(第三段階)
足の指や踵が腐ってきた(第四段階) 足の指や踵が腐ってきた
(第四段階)

などの症状を呈します。 動脈はパイプ(管)の役割を担っています。 血液は心臓から動脈へ流れそれぞれの臓器に到達します。 動脈(管)の中を血液が流れますが、この血液の流れる部分が動脈硬化などで狭くなったり(狭窄した)、血流が流れなくなったり(閉塞した)するのが末梢動脈疾患です。 禁煙・食事・運動療法が基本ですが、症状が改善しない場合は血行再建(血流を良くする治療)を行います。 血行再建には後述するカテーテル治療、外科治療、ハイブリッド治療があります。 どの治療も行えるということが選択肢を広げる意味でとても重要です。カテーテルだけ・もしくは外科手術だけしかしていない施設や診療科での治療はその後のフォローアップも含めて選択肢を狭めます。

①禁煙、食事・運動療法

第一に禁煙を行います。 禁煙ができなければ、この後のあらゆるめ治療の全てのメリットを打ち消してしまいます。 また原因となった食生活の改善や運動指導を行います。糖尿病の方はかかりつけ医の先生と協力しながらHba1c値の正常化を目指します。

禁煙、食事・運動療法
②薬物療法

血液が固まりにくくする薬や血流を良くする薬を内服します。第2段階までであれば薬物療法の効果が期待できます。

薬物療法
③血管内カテーテル治療
(EVT:endovascular therapy、PTA:percutaneous transluminal anigioplasty)

血液の流れる部分が狭くなったり(狭窄した)、血流が流れなくなった(閉塞した)動脈に対して、小さい針の穴からカテーテルという細い管を入れて、風船で広げたり・ステントを入れたり(内張り型の金網)する治療です。 局所麻酔で行います。1泊2日の入院で行います。切らない治療なので身体の負担が少なく、血行再建の第一選択になっています。
(股の動脈だけ切開する場合もあります)

薬物療法
足部の血管内カテーテル治療
足部の血管内カテーテル治療
足部の血管内カテーテル治療
足部の血管内カテーテル治療
Leriche症候群に対する高難度カテーテル治療

腹部大動脈〜腸骨動脈全域が広範囲に閉塞している重症病変。通常お腹を大きく切開してバイパス手術が行われますが、当院ではお腹を切らないでカテーテルで治療しています。

Leriche症候群に対する高難度カテーテル治療
④外科的血行再建手術

血液の流れる部分が狭くなったり(狭窄した)、血流が流れなくなった(閉塞した)動脈に対して、狭くなった部分を切り取って置換したり、厚くなって張り出た動脈壁を薄くしたり、詰まった部分を迂回する(バイパス)道を作ったりします。 当院はあらゆる外科的血行再建を行っています。

両下腿バイパス術:右総大腿動脈-膝窩動脈/後脛骨動脈バイパス+左総大腿動脈-膝窩動脈-後脛骨動脈バイパス
両下腿バイパス術:右総大腿動脈-膝窩動脈/後脛骨動脈バイパス+左総大腿動脈-膝窩動脈-後脛骨動脈バイパス
⑤ハイブリッド手術

病変(動脈硬化による狭窄・閉塞のある部位)が多領域・複雑化している場合はカテーテル治療だけ、あるいは外科手術だけで行うと治療効果が良くなかったり、身体の負担が大きくなったりします。 そこでカテーテル治療が有利な病変にはカテーテル治療を行い、外科手術が有利な病変には外科手術を行う(同時に)というのがハイブリッド手術です。 当院は葛飾区で唯一のハイブリッド手術室(手術室と血管造影室が合体した手術室)を備えており高度なハイブリッド手術が可能です。

腹部には血管内カテーテル治療・大腿部には外科的血行再建(血栓内膜摘除術)を行ったハイブリット手術
腹部には血管内カテーテル治療・大腿部には外科的血行再建(血栓内膜摘除術)を行ったハイブリット手術
CLTI(包括的高度慢性下肢虚血)の一治療例
血管内カテーテル治療+中足骨離断術 血管内カテーテル治療+中足骨離断術
局所陰圧閉鎖処置→創部処置 局所陰圧閉鎖処置→創部処置
治癒 治癒

全足趾が壊死しているような重症例でも諦めずに治療を行えば足を残す事が可能です。 下肢切断を回避するためにあらゆる知識と技術で治療を行っています。