手術は前立腺を完全に取り除くため、根治の可能性が高い治療です。
また、切除した前立腺とリンパ節(術前の病状で必要な方のみ切除)の病理検査を行うことにより、正確な癌の病状確認が可能です(ステージング)。これによにり、術後病状経過の推測・治療計画が可能となります。
また、万が一局所再発が疑われた場合でも、放射線治療を追加することにより根治を目指すことが可能です。
*初期治療として放射線治療を選択した後の再発に対しては放射線被爆量の問題により手術は行えません。
手術には開腹手術と、腹腔鏡手術、腹腔鏡手術の発展形であるダビンチ手術の3種類あります。 ダビンチ手術では、出血が少ないため、術後早期に回復が可能であり、入院期間も短縮できます。 また、従来の手術法(開放手術や腹腔鏡手術)に比べてより繊細な手術が可能で、勃起神経や尿道括約筋の温存をより高精度に行うことが出来るため、術後の尿失禁率や勃起能が著しく改善すると報告されています。 患者様の既往歴によっては、従来の開放手術や腹腔鏡の手術も行っていますが、可能な方はダビンチによる手術をお勧めしています。
7〜10日間の入院で行っております。
1日目 入院日 | 14時頃に入院。 |
---|---|
2日目 手術日 | 手術を行います。 手術後は尿道カテーテル(おしっこの管)、お腹にドレーンという管が入っています。 |
3日目 | 食事や歩行が可能になります。 |
4日目 | ドレーンを抜きます。 |
7日目以降 | 尿道カテーテルを抜き、排尿状態を確認後退院になります。 |
ロボット支援前立腺全摘除術(RARP)は保険適応になっています。
(例)入院期間8日間の場合(令和4年4月~)
・3割負担の場合:約50~60万円程度
・1割負担の場合:約18~20万円程度
※70歳以上(一般所得)の方の自己負担限度額は57,600円となります。(食事代・実費は除く)
※上記の金額はおおよその目安の金額です。入院期間や治療内容により上記金額は変更することがございます。