埼玉県三郷市にある総合病院です。JR武蔵野線新三郷駅より徒歩13分
泌尿器科は、主に以下の臓器に対する疾患を対象とする診療科です。
腎移植が必要な腎不全、専門的な小児泌尿器科、専門的な神経因性膀胱以外の泌尿器科領域の疾患は当院で治療可能です(腹腔鏡手術、尿路内視鏡手術、レーザー治療、尿失禁手術、開放手術)。また、治療が不可能な場合には専門施設をご紹介しております。
HoLEPは1990年代に登場した前立腺肥大症に対する新しい治療法であり、内視鏡とホルミウムヤグレーザーにて前立腺の肥大した腺腫をくり抜きます。
そして、腺腫をくり抜き尿道を広げた後、腺腫を細切・吸引しながら体外に摘出します。
このHoLEPによる治療法はTUR-Pに比べ出血量を少なくすることが可能です。
当院にはこのHoLEP用の装置の中でも最新の装置(100W)が導入されております(この装置は当院が日本で14台目に導入。2014年2月1日現在、日本に77台導入されている)。
なお、当科の2013年の手術件数は埼玉県では1位、日本でも20位でした。
尿路結石(腎・尿管)の治療には、体外衝撃波で破砕する方法(ESWL)と尿管鏡を用いて破砕する方法(TUL)があります。
ESWLはレントゲンで結石に衝撃波の焦点を合わせて、衝撃波を当てることで結石を破砕する方法です。日帰りでも施行しうるという長所もありますが、結石が確実に破砕される保証がなく、細かく破砕された結石が体外に排出されるまでに疼痛や発熱などの症状を呈することもあります。一方、TULは、入院し麻酔をかけた状態で尿管鏡を挿入して、結石をモニターで見ながら破砕する方法です。ESWLに比べると2~3日程度長い入院期間を要しますが、直接見ながら砕石を行うので破砕効果を確認でき、また同時に破砕した結石を直接体外に取り出すことができます。
当院では一度の手術で結石の完全除去を目指しており、良好な成績をおさめています。
腎癌、腎盂尿管癌、膀胱癌、前立腺癌、精巣腫瘍などの悪性腫瘍に対して外科手術を行っており、その内容は前立腺全摘除術、腹腔鏡下手術など多岐にわたっております。また、局所進行性前立腺癌に対しても積極的に拡大切除を行っており、良好な成績をおさめています。
前立腺針生検には直腸面から採取する経直腸生検と、会陰と呼ばれる陰嚢と肛門のあいだの皮膚領域から採取する経会陰生検の2種類があります。
一般的にはどちらか一つの方法で行われることが多いですが、当院では前立腺に存在する癌の検出率を上げるために2つの方法を併用して行っております。
また生検の際には全身麻酔で行いますので、術中・術後の疼痛はほとんどありませんので安心して検査を受けていただけます。
腹圧性尿失禁に対しては手術療法が第一に選択されます。尿失禁の手術法はいろいろと報告されてきましたが、現在もっとも実施されているのがTVTスリング手術です。TVTはtension-free vaginal tapeの略で前膣壁の尿道の中間部分に相当する前膣壁を小切開してここから恥骨の裏側を経由して下腹部にポリプロピレンのテープを通し、咳などで腹圧がかかったときに尿道をしっかりと支持することで尿道の機能的な閉鎖→尿漏れを防ぐという手術法です。尿失禁でお困りの方はご遠慮なくご相談ください。
より高い出力と細かい設定が可能となり、様々な手技に最適な出力で対応。前立腺肥大症や尿路結石症など治療に幅広く対応します。
動静脈のシールと切離が可能な電気式凝固切開装置
ForceTriad™エネルギープラットフォーム
最新の電気メス機能とLigaSureを一体化
搭載機能
・TissueFectセンシングテクノロジー
・Valleylab™モード
・ティッシュフュージョン機能
腎臓、膀胱、前立腺の手術の際の止血に用います。
当科は予約制をとっておりません。
当日、直接来院していただければ結構ですが、外来の変更や大変混雑していることもありますので、三愛会総合病院(048-958-3111)にご確認の上、来院いただけると確実かつお待たせ時間が短くなります。
連絡先 | 三愛会総合病院 |
---|---|
TEL | 048-958-3111 |
※表は横にスクロールします。
腎癌・腎盂尿管癌 | 2019年 | 2020年 |
---|---|---|
腹腔鏡下腎摘除術 | 10 | 5 |
開腹下腎摘除術 | 2 | 2 |
腎部分切除術 | 1 | 2 |
膀胱腫瘍 | 2019年 | 2020年 |
経尿道的手術 | 71 | 53 |
膀胱全摘術(回腸導管) | 3 | 3 |
膀胱全摘術(回腸新膀胱) | 2 | 5 |
前立腺癌 | 2019年 | 2020年 |
前立腺癌手術(前立腺全摘除術) | 34 | 24 |
精巣摘除術 | 2 | 10 |
精巣腫瘍 | 2019年 | 2020年 |
精巣悪性腫瘍手術 | 3 | 2 |
前立腺肥大症 | 2019年 | 2020年 |
経尿道的レーザー前立腺核出術(HoLEP) | 37 | 28 |
経尿道的前立腺切除術 | 11 | 6 |
尿路結石 | 2019年 | 2020年 |
体外衝撃波結石破石術 | 62 | 85 |
経尿道的尿管結石破石術 | 24 | 31 |
経皮的尿路結石除去術 | 4 | 1 |
尿管ステント留置術 | 34 | 46 |
膀胱結石 | 2019年 | 2020年 |
経尿道的摘除術 | 12 | 11 |
陰嚢水腫 | 2019年 | 2020年 |
陰嚢水腫根治術 | 5 | 3 |
包茎 | 2019年 | 2020年 |
環状切除術 | 4 | 1 |
間質性膀胱炎 | 2019年 | 2020年 |
膀胱水圧拡張術 | 1 | 2 |
その他 | 2019年 | 2020年 |
腎瘻作製術 | 9 | 16 |
その他手術 | 81 | 85 |
合計 | 412 | 421 |
---|
泌尿器科
現在の診断・治療法等に関する意見提供。
(相談後は紹介原則として、元医療機関での診療となります。)
①現在治療を受けている主治医からの診療情報提供書(紹介状)
②当院より指定したデータ・資料
※当院で指定した資料とは、超音波検査の画像と結果、MRI・CTフィルム、
病理組織検査のプレパラートと報告書、内視鏡検査の画像と結果等が該当しますが、
詳細についてはご連絡下さい。(048-958-3111)
①現在の主治医からの相談に必要な資料(診療情報提供書・検査データ等)をお持ちでない場合。
②主治医に対する不満、医療過誤及び裁判係争中に関する相談。
③医療費の内容、医療給付に関する相談。
④最初から転院希望(転医希望)をされている場合。
⑤死亡した患者様を対象とする相談。
⑥主治医が了解していない場合。
⑦相談内容が当科の専門外である場合。
⑧相談中に上記事項に該当すると判断した場合。
①患者様本人の相談を原則とします。
②患者様本人が同席しない場合、患者様本人の同意書が必要です。
※患者様が未成年の場合や、意識不明、重度の認知症などにより
本人の同意が確認出来ない場合は続柄を確認出来る書類が必要となります。
30分 | 5,500円(税込) |
---|---|
30分以降 | 5,500円(税込) |
※原則、相談時間は30分まで。延長を希望される場合は30分まで可。
※相談内容がセカンドオピニオンに該当しないと判断され、中断した場合も上記時間により料金が発生します。