院長あいさつ

イムス三芳総合病院
病院長 田和 良行

2015年4月よりイムス三芳総合病院院長に就任し、9年が過ぎ、いよいよ10年目となりました。私は肝臓内科を標榜し、肝炎、肝硬変、肝細胞癌など肝疾患の診療を中心に内科診療を行っています。 地域よりご紹介を賜り、感謝しております。

イムス三芳総合病院は1977年5月に三芳厚生病院として開院、2007年11月に現在の名称へ改称、さらに2013年3月、現在の地に移転新築となった病院です。移転後は、微力ながら救急診療へ注力しています。

2020年1月に初めて国内流入した新型コロナウイルス感染症は、3年かけて世界の常識を変えました。昨年5月には5類感染症への変更がされ、恐ろしい病から集団免疫の病に変貌し、今後はポストコロナを考えなければいけません。

当院の医療高度化のため一昨年度導入した、バイプレーンカテーテル装置でのカテーテル検査・治療や、ダビンチを使った手術(ロボット支援手術)は症例を積み重ねて、安定した成績を出しています。今年はさらに、手術室整備を行い、手術機能と救急受入能力の向上を目指していきます。

新型コロナ感染中に始まったロシアによるウクライナ侵略、そして、パレスチナを実効支配するハマスによるイスラエル攻撃、さらにはそれに対抗した必要以上の過度な反撃、また以前より行われている中国による南シナ海の実効支配など、世界中で強大国や、軍事強国による力による支配、宗教的理由による争いと、世界中が不安定になってきています。こんな中でも、日本は経済的格差で困っている人たちがいることも事実ですが、突然の爆撃で命を落とす確率の低い、安全な国として存在できています。

世界中が不安定であり、第3次世界大戦が起きる可能性もありますが、医療は、人々が生きていくために絶対的に必要なサービスです。当院は、新型コロナウイルス感染拡大時も地域の医療機関であり続けました。今後、どんな時代が訪れようとも、この地で地域住民のために医療提供を続けられるよう努力していきます。

今年度もイムス三芳総合病院を宜しくお願いします。

2024年4月1日