循環器内科

当科では、24時間365日、緊急カテーテル検査・治療を含めた総合的な循環器診療が可能な体制を整えています。
循環器内科は主に心臓血管に関係する病気の診療を行っています。具体的には以下の疾患を対象としています。

  • 狭心症、心筋梗塞といった虚血性心疾患
  • 心臓の弁の働きが悪くなる心臓弁膜症
  • 心臓の筋肉の異常で心臓の働きが悪くなる心筋症
  • 動悸、脈の乱れがでる不整脈
  • 様々な原因で心臓の働きが悪くなる心不全
  • 閉塞性動脈硬化症などの末梢血管の病気

循環器内科は1名の常勤医師に加え、循環器専門医の資格を持つ内科常勤医より構成され、虚血性心疾患や、閉塞性下肢動脈硬化症に対するカテーテル治療、頻脈性不整脈に対するカテーテルアブレーション治療、徐脈性不整脈に対する恒久的ペースメーカー植え込み治療及び、心不全、心臓弁膜症など循環器全般の診療を行っています。

循環器疾患に限らず、日常治療の中で心電図異常や心雑音、下肢浮腫、動悸、息切れ、間欠性跛行、下趾壊死等、 少しでも御心配や御不安な事、気になる点がありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

対象疾患

当科では、心臓、末梢血管に対する血管内治療を積極的に行っております。

経皮的冠動脈インターベンション(PCI)
当科の中心的存在です。2021年度は計346例を施行しました。ほとんど全てを手首の血管から行い、 患者様の肉体的負担を大きく軽減しています。
下肢閉塞性動脈硬化症に対する血管内治療
詰まった血管を風船で拡張し、血流を回復させる事が病変によっては可能であり当科でも積極的に行っております。
不整脈に対するカテーテルアブレーション治療
カテーテルアブレーションは心臓のリズム異常が起こり、脈が乱れる(心房細動)や心拍数が多くなる(頻脈性不整脈)に対して主に行われます。治療は2泊3日の入院を目安としています。治療適応を含め、御相談頂ければと思います。
徐脈性不整脈に対する恒久的ペースメーカー
植込み術 現在徐脈性不整脈に対する有効な内服薬は殆ど無い為、症状が強い場合には失神により生命に危険を及ぼす可能性が高い為予防的にペースメーカーを埋め込む手術が必要です。ペースメーカーの電池には寿命があり、一般的に数年から10年に一度は電池交換の手術をしなければなりません。

医師紹介

副院長 / 循環器内科部長
新谷陽道

所属学会・資格
  • 日本内科学会 総合内科専門医
  • 日本循環器学会 専門医
  • 日本心血管インターベンション治療学会
     専門医・施設代表医
  • 日本脈管学会 専門医・指導医
  • 日本不整脈心電学会
     植え込み型除細動器(ICD)研修認定医
  • 日本不整脈心電学会
     ペーシングによる心不全治療(CRT) 研修認定医
  • 浅大腿動脈ステントグラフト実施基準管理委員会
     実施医
  • 日本感染症学会 専門医・指導医
  • 日本化学療法学会 指導医 
  • インフェクションコントロールドクター(ICD)
  • 日本禁煙学会 認定医
  • 日本医師会 認定産業医
  • 身体障害者福祉法第15条指定医師(心臓機能障害)
  • 日本消化器内視鏡学会 専門医
専門分野 循環器疾患(虚血性心疾患に対するカテーテル検査及び治療)
得意分野
※得意とする治療や手術執刀実績など
虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療
  • 心臓カテーテル検査(CAG)8000例
  • 心臓カテーテル治療(PCI)3600例
  • 下肢血管内治療(EVT) 500例

手術実績(2024年)

心、心膜、肺動静脈、冠血管等

経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 169件
経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞に対するもの) 16件
経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症に対するもの) 15件
経皮的冠動脈形成術(その他のもの) 11件
経皮的冠動脈形成術(不安定狭心症に対するもの) 1件
四肢の血管拡張術 51件
四肢の血管拡張術・血栓除去術 24件
腎血管性高血圧症手術(経皮的腎血管拡張術) 1件
体外ペースメーキング術 1件
大動脈バルーンパンピング法( 2日目以降) 2件
大動脈バルーンパンピング法(初日) 5件