臨床工学科

臨床工学技士とは

臨床工学技士とは、厚生労働大臣の認可を受けて、医師の指示の下に、生命維持管理装置の操作及び保守点検を行う医療技術者です。

病院内で、医師・看護師や各種の医療技術者とチームを組んで生命維持装置の操作などを担当しています。医療機器を安心して使用できるように保守・点検を行っており、安全性確保と有効性維持に貢献しています。

臨床工学科の理念

安全で質の高い医療サービスを提供するために医療機器の操作および保守管理を通じてチーム医療に貢献する。

臨床工学科の基本方針

  1. 医療機器の安全性、有効性、効率性を保持し、安心できる医療機器の提供に努める。
  2. 患者さんの安全を第一に考え、思いやりのある医療を提供する。
  3. チーム医療の一員として他職種と緊密な連携を図り、質の高い医療技術を習得する。
  4. 新しい技術や知識の習得に努め、誠実かつ謙虚に職務を全うする。

臨床工学技士の業務

手術室業務

手術支援として機器のセットアップや内視鏡映像の管理、手術で使用した機器の保守点検などを行っています。当院では2022年4月からロボット支援下手術(ダビンチ)が導入され、ダビンチのドレープ装着や使用機器のレイアウト準備、トラブル対応などを行っています。

カテーテル・ペースメーカ業務

循環器内科、血管外科、脳外科でのカテーテル治療に携わっており、バイタル管理やデバイスの準備などを行っています。

当科ではペースメーカ外来においてデバイスチェックを行っており、外来のない日もペースメーカが正常に動作しているか遠隔モニタリングを行っています。また、ペースメーカ植え込みの手術の立ち会いにも携わっています。

血液浄化業務

当院における血液浄化業務は3Fの透析センターにて行っております。血液透析とは腎臓の機能が低下して慢性腎不全に至った患者様に対し、透析装置を用いてその機能を代行する治療です。当院では現在25床のベッドにて治療を行っております。

血液浄化治療だけでなく、患者様のシャントエコー検査やフットチェック、透析液の水質管理や透析装置の保守点検も行っており、患者様に安心して治療を受けていただけるよう努めています。

機器管理業務

病院内での医療機器の管理をしており、医療機器の点検・整備や使用中の人工呼吸器の管理・トラブル対応などを行っています。日々新しくなる医療機器に対応できるよう常に情報収集を行い、患者様へより安全な医療を提供できるように努めています。

また院内職員を対象に除細動器や人工呼吸器、新規導入機器などの勉強会を開催しております。私たち臨床工学技士もメーカー主催の研修会を定期的に開催しており、日々研鑽を積んでいます。