検査科紹介

臨床検査科について

臨床検査科は、患者様の健康状態を各観点から[検査]する部署になります。

  • 中央検査室では、血液など患者様から採取される検体を検査機器を用いて測定しております。
  • 生理学検査室では、心電計や超音波(エコー)装置を使用して体内(各臓器)を見るように検査しております。
  • 内視鏡室では、医師が行う内視鏡検査に処置が必要な場合、介助業務を行っております。

スタッフ数

スタッフ数
内訳 臨床検査技師 23名
視能訓練士 3名
医師 1名
27名
資格と取得者数
内訳 緊急検査士 12名
二級臨床検査士 3名
内視鏡介助技師 2名
超音波検査士 2名
心電図検定2級 1名

2024年(令和6年)4月現在

採用メッセージ

技師長 大橋 英樹

北区の二次救急医療機関病院の臨床検査科として、365日24時間体制で「求められる検査・応える検査」をモットーに医師1名、臨床検査技師23名、視能訓練士3名の総勢27名で運営をしております。
臨床側からのニーズに応え、正確で付加価値をもった検査結果を提供できるように個々のスキルアップのみならず検査科全体のレベルアップの向上に努めております。
また、臨床支援業務として採血業務や内視鏡検査業務、ICT、NSTなどの各種委員会にも積極的に関わり、チーム医療の一員として貢献できるよう取り組んでおります。

臨床検査部の業務紹介

検体検査部門

一般検査

主に体から排泄される尿や便に含まれている成分を検査しています。
また、髄液や胸水など穿刺液の検査もしています。

血液検査

患者様の血中成分(赤血球、白血球、ヘモグロビン)の数を検査をしています。
また、血液の固まりやすさを評価する検査をしています。

生化学検査

血液中を流れる電解質や蛋白、糖、脂質や酵素などを測定して
患者様の栄養状態や臓器の健康状態を評価する検査をしています。

免疫・輸血検査

免疫検査では肝炎ウィルス検査や甲状腺機能検査をしています。
輸血検査は輸血時に必要な血液型を調べたり、血液製剤が使用可能か判定する交差適合試験をしています。

外来・病棟採血

医師の指示で、患者様から私たちが血液を採取しています。
外来採血は検査室受付窓口で行っており、病棟採血はベットサイドで行っています。

生理学検査部門

心電図検査

心臓の動きを電気信号として波形に出力し、医師に報告します。
当院では、他に下記のような心電図も行っております。

  • 24時間ホルター心電図検査
  • マスターの2ステップ運動負荷心電図
  • トレッドミル運動負荷心電図

肺機能検査

口からの呼吸を利用してぜんそく(喘息)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺疾患など[呼吸器の疾患]を調べる検査です。
この検査は、患者様のご協力が必要です。

ABI検査

動脈硬化を評価する検査の一つで、血管年齢検査とも言われています。
両手両足の血圧を同時に測定することで、血管の硬さと血管の詰まり具合を数値で表します。

超音波検査

エコー検査とも言われている検査です。
高い周波数の音波を用いて患者様の体内を画像として描出します。
当院では、下記の検査を行っています。

  • 心臓エコー検査
  • 腹部エコー検査(肝、胆、膵、腎、脾)
  • 体表エコー検査(頸動脈、下肢静脈、甲状腺)

脳波検査

脳波とは大脳皮質の電気的活動を頭皮上の電極から導出し、波形として記録したものです。
てんかんなどの突発性異常波の検出や脳障害時の基礎脳波の変化などを検出する目的で行われます。

内視鏡部門

上部内視鏡検査

口や鼻から咽頭、食道を通り胃や十二指腸までを内視鏡を使用して観察します。
所見がある場合は組織の検査を行い、胃潰瘍などによって出血している場合は処置を行います。

下部内視鏡検査

肛門から内視鏡を挿入して、大腸(上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸)を観察します。
必要に応じて、ポリープ切除や止血処置を行います。

ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)検査

口から十二指腸まで内視鏡を挿入して、内視鏡先端から膵管・胆管の中にカテーテルを挿入して検査します。
膵管・胆管の造影や組織の採取、胆石の除去やステントを利用して詰まった胆汁の排出などを行います。

嚥下内視鏡検査・胃瘻増設・交換

疾患などにより、飲み込みが困難だったり食事自体できない患者様に対して飲み込み評価を行う検査が嚥下評価内視鏡検査です。
また、栄養の摂取を行うための胃瘻(PEG)を作ったり、定期交換を行っています。

イレウス管挿入・捻転解除

疾患や捻転を起こして、腸管が狭窄や閉鎖してしまった患者様に対して捻転の解除やイレウス管挿入を行って通過を可能にする処置です。

臨床検査科の1日

~検査室の業務内容~

8:00
【化学療法前採血開始】 化学療法前検査を定時前に開始することで患者様の待ち時間を減らしています。
8:30
【出勤・朝礼】 当日の検査予定、院内情報の共有などを行います。
8:40
【外来検査受付開始】 当日の診察前や次回の診察に向けて採血や心電図、エコーなどの検査を行い結果を報告しています。

並行して病棟の患者さんの検査にも対応しています。
12:00
【昼食休憩】
13:00
【午後業務開始】 午前同様
外来・入院の患者さんへ検査をはじめます。
14:00
【外部委託検査検体の搬送】 院外検査用検体の準備をし、受け渡します。
15:00
【機器のメンテナンス】 検査機器の動作確認や清掃を行います。
16:00
【翌日の検査へ向けた準備】 当日使用した物品の補充や翌日の検査を確認し準備します。
17:00
【日勤終了・夜勤者交代】 当日の検査漏れの有無確認
夜間帯検査を夜勤者へ引継ぎ業務終了です。

スタッフインタビュー

臨床検査科の一員として
検査技師 2023年4月入職者

私は明理会中央総合病院に入職した2年目の検査技師です。
先輩技師の方々はとてもやさしく、親身になって指導していただけます。
わからないことがあればすぐに聞くことができる環境のため、安心して業務に取り組むことができます。
検査業務は1つの分野だけでなく様々な分野に取り組むことが出来るため幅広い知識をみにつけることができます。
また、IMSグループは様々なイベントがあり、他部署と交流する機会が多いので、チーム医療につながる友好関係を築くことができる機会が豊富です。
これから先、業務を通じて知識を吸収し検査結果を提供するだけでなく、検査結果から患者様の病状などを考えて業務に取り組むことが目標です。

臨床検査科の一員として
検査技師 2021年4月入職者

私は就職活動の時に「様々な分野を学べる急性期の医療機関」がいいと考え明理会中央総合病院を選びました。
入職して3年目になりましたが、採血や生理機能検査、検体検査に輸血検査など約2年間かけて様々な分野を経験した現在は当直業務にも携わるようなりました。
また、委員会への参加も任せていただき、他部署と接する機会も増えました。
私事ですが昨年に初めて実家を離れて生活しはじめ、日々の業務との両立が大変だと感じることがあります。そのなかでも、休日に友人と旅行したり、自部署や他部署スタッフとの食事会など、充実した日々を過ごしております。
業務では、まだまだ知識を吸収できることが多く、検査技術も発展途中ではありますが、日々精進して迅速かつ正確な検査結果を提供できる検査技師になることが目標です。